自己診断できる!歯周病の臭いかどうかのチェック方法と予防・対策方法
口腔ケアアンバサダー(社団法人口腔ケア学会認定)の上林登です。
キーワード「歯周病 臭い 自分でわかる」で検索している方へ。歯周病による口臭は気になりますよね。早期発見・早期治療が必要です。
今回は、自分自身で「歯周病の臭い」かどうかを簡単にチェックする方法についてご紹介します。自己診断のポイントとともに、早めに対策する方法もご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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歯周病の臭いかどうか自己診断する方法
歯周病の口臭を自己診断する方法として、歯磨き後の匂いや歯ブラシの色、唾液の粘りなどに注目することが挙げられます。さらに、歯周病の原因である歯垢や歯石をチェックすることも大切です。
歯周病の匂いはどんな匂い?
歯周病の匂いは、腐った魚のような臭いや、腐った卵のような臭いなど、特徴的な悪臭があります。歯周病によって歯茎が腫れ、歯肉が炎症を起こすと、口腔内に細菌が繁殖し、臭いの原因となります。
この臭いは、自分自身ではあまり気づきにくく、周囲の人に指摘されることが多いとされています。歯周病による臭いが気になる場合は、早めに歯医者に相談し、適切な治療を受けることが重要です。
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自己診断する方法
歯周病の臭いかどうか自己診断するには、歯みがき後に歯ブラシや歯間ブラシの匂いを嗅ぎます。歯周病菌が繁殖する場所である歯肉の状態をチェックし、自分が歯周病で臭いかどうかを確認することができます。
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歯周病の原因と症状
歯周病は、歯垢や歯石に含まれる細菌が歯茎を刺激して発生します。歯茎の腫れや出血、口臭、歯のグラつきなどが症状です。歯周病は進行性の病気であり、早期発見・早期治療が必要です。
歯周病菌
歯周病の原因となる菌として知られるのは、「歯周病菌」と呼ばれる細菌です。歯周病菌は、歯垢などの汚れが歯や歯茎の隙間にたまり、細菌が繁殖することで生じます。
歯周病菌によって引き起こされる歯周病は、歯肉炎から進行し、歯を支える骨が溶けることで、最悪の場合は歯を失うことにつながります。また、歯周病菌は口臭の原因となることもあります。
歯周病を予防するためには、歯磨きやフロスなどによる口内清掃が重要です。また、定期的に歯科医院でのメンテナンスも効果的です。
歯石
歯石は、歯に付着したプラークが固化してできるもので、歯周病の原因になります。歯周病菌が繁殖しやすくなり、歯肉炎や歯周炎を引き起こすことがあります。歯石は歯ブラシだけでは取り除けないため、定期的な歯石除去が必要です。
歯石ができる原因としては、歯磨き不十分や歯並びの悪さ、喫煙、食生活の乱れなどが挙げられます。歯石の予防法としては、適切な歯磨きやフロスの使用、歯科医師の定期的なチェックアップが挙げられます。
歯石の除去方法には、歯科医師や歯科衛生士による超音波や手作業による方法があります。歯石を放置すると歯周病を引き起こす可能性があるため、早めのケアが重要です。
歯周病の予防と対策
歯周病の臭いかどうか分かったら、歯科医院を受診することが大事です。早期治療とお家でのブラッシングケアで歯周病が進行しないよう予防しましょう。
歯磨きとフロスの方法
歯磨きは、歯ブラシを歯の表面に対して垂直に立て、歯と歯茎の境目の部分を軽くゆっくりとブラッシングします。歯と歯茎の間の溝の部分も忘れずに清掃することが大切です。
また、フロスは歯と歯の間の汚れを落とすのに有効です。フロスを巻き取った後、歯の間に入れ、歯と歯の間をゆっくりと上下に動かすようにして糸を動かします。その後、フロスを左右に動かしながら汚れを落とします。
歯磨きとフロスを正しく行うことで、口の中の汚れを取り除き、歯周病の予防や口臭の改善につながります。
マウスウォッシュの使い方
マウスウォッシュを使うことで、口臭や歯周病の予防に役立ちます。マウスウォッシュを使う際は、歯磨き後にうがいをし、口の中を十分にすすぎます。
マウスウォッシュを適量(約20ml)取り、口の中に含んでから、30秒~1分程度、口の中をゆっくりとすすぎます。その後、マウスウォッシュを吐き出し、口を水ですすぎます。
ただし、口臭や歯周病の治療をしている場合は、歯医者に相談した上で使用することをおすすめします。また、使用頻度も過剰にならないよう注意が必要です。
歯周病に効果的な食事
歯周病に効果的な食事には、以下のようなものがあります。
・ビタミンCを含む食品:ビタミンCには、歯周病菌の繁殖を抑制する効果があります。レモンやオレンジ、グレープフルーツ、ブロッコリーなどが含まれます。
・カルシウムを多く含む食品:カルシウムは歯や骨を強くするために必要な栄養素で、歯周病予防にも役立ちます。牛乳、チーズ、ヨーグルトなどが含まれます。
・アンチオキシダントを含む食品:アンチオキシダントには、炎症を抑制する効果があります。ブルーベリーやスイートポテト、クルミなどが含まれます。
・食物繊維を多く含む食品:食物繊維には、口内の汚れを除去する効果があります。野菜や果物、穀物などが含まれます。
以上のような食品を積極的に摂取することで、歯周病の予防や症状の改善につながると言われています。
歯周病の予防と対策まとめ
歯周病は、口臭や歯茎の出血などの症状が現れると進行が止まりにくくなるため、早期発見・早期治療が重要です。
歯周病を予防するためには、日常的な歯磨き・フロスの正しい使い方や、定期的な歯科医院の受診が必要です。また、歯周病に効果的な食事やマウスウォッシュの使い方なども知っておくと良いでしょう。健康的な歯と歯茎を維持することで、美しい口元を手に入れることができます。
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