歯周病

「さきいか」を噛むと歯が痛い!でもどの歯が痛いのかわからない?

どの歯が痛いかわからない!その原因と対処法

口腔ケアアンバサダー(社団法人日本口腔ケア学会認定)の上林登です。

さきイカなど固い食べ物を噛むと「歯が痛い!」ということがありますが、患者さんに「どの歯が痛いのですか?」と聞くと、「奥歯のあたりですが、どの歯か分からない。」と答えられる方が多いです。

奥歯になるほど痛い歯が分からなくなりますが、お口全体のレントゲン写真(パノラマX線)の撮影をすると、虫歯や歯周病になっている部分を特定できます。

歯周病になると何度も歯茎が腫れたりひどい口臭が起きます。ですから、一度歯周病になったことがある人は、普段何も問題がなくても、定期的に歯医者にも行き注意を払っていると思います。

ところが、それほど歯周病の予防に注意をしていたにも関わらず、急に歯が痛くなったり歯ぐきが腫れたというような経験はないでしょうか?歯ぐきが腫れると出血や膿が出ることにもなります。

ところが、一度歯周病になると、さきいかを噛んだだけでも再発することがあります。今回の記事では、歯周病の再発する理由と予防についてお伝えします。ぜひご参考にしてください。

さきいかを食べて歯(歯ぐき)が痛くなった!?

歯周病による口臭が最も臭いといわれていますので、口臭を予防するためには歯周病にならないことがとても大切です。歯茎が臭いと感じたら「歯茎が臭いそれは歯周病から口臭に発展した証拠。うがいで口臭を消す方法とは?」をご参考にしてください。

もし、あなたが歯周病を治療したにも関わらず、その後、何度も歯ぐきが腫れたり、歯磨きのたびに出血しているというのであれば、この記事は、衝撃なニュースになるかもしれません。

実は、私のことになりますが、10年以上も前に歯周病になり口臭で悩んでいた時期がありました。歯周病は容易には治癒しなかったので、何度も歯医者を変えた経験があります。

最終的に歯周病専門の歯科にたどりつき、治療してもらい完治することができました。

→ 歯周病とは?わかりやすく説明します

その後、口臭予防歯磨き粉「美息美人(びいきびじん)」を手に入れたこともあり、より一層ブラッシングに力をそそぎ、歯周病には注意を注いでいました。

それなのに…たまに、奥歯の歯周ポケットから臭いニオイがぷんと鼻をつく感じがするのです。まさかと思いながら、口臭チェッカーで測ってみると、口臭レベルは、「1」。「まあ、口臭レベル1であれば問題ないか。」

そんなことが、何日も続いたある日のことです。

「歯(歯茎?)が痛い!」

このような症状がある場合は、こちらの記事『歯茎がブヨブヨで恥ずかしい!?腫れた歯茎の治し方はこうする』をご参考にしてください。

ほんの少しですが、臭いと思っていた奥歯が痛くなったのです。「これ以上痛くなったら、歯医者さんにいかないといけないな。」と、思いながら、いろんなことを考えていました。

どうして?こんなことになったのだろうか?

実は、歯が痛くなる10日ほど前には、定期歯科検診で歯石を取ってもらい歯もクリーニングしていました。もちろん、現在は全ての歯を治療して虫歯は1本もありません。

それなのに…歯(歯茎)が痛い? もしかすると、歯周病が再発したのでは?歯周病になるようなことをしたのだろうか?

ずっと、それまでの生活を思い起こしていると、あっ!歯周病が再発した原因を思い出したのです。それは、「さきいか」だったのです。

毎晩、食事前に晩酌するのが楽しみで、スルメイカをたくさん買い込んでいました。さらに、娘の友人からは、海外旅行みやげのナッツをもらっていました。

私は、固いものが大好きで、ピーナッツやせんべいも良く食べます。ですから、以前、歯周病専門のドクターからも、固いものを食べると、歯周組織にストレスがかかり歯周炎になるから気をつけるように注意されていました。

詳しくは『歯周病は予防できる!早期に症状を見つけ対策しないといけない』をご参考にしてください。

固いものを食べると歯や歯ぐきが痛くなる原因

歯は歯槽骨という骨に埋まっています。歯が直接骨にくっついているのではなく、その間にクッション役割をはたす歯根膜があります。

この歯根膜があるから、固いものを噛んでも骨やあごに響かないのです。ところが、スルメイカなどのように一度に噛みきれないものを食べると、奥歯で強く何度も噛まないと食べられません。

そうすると、歯根膜に負担がかかり炎症を起こすことがあります。特に私のように一度歯周病を患っている者は、歯周炎が再発するようです。
でも、ずっと歯の調子が良く、歯周病のことなど忘れていました。そのような自信から、さきいかやナッツを、こりこり、カリッカリッと噛んでは晩酌を楽しんでいたのです。。それも毎晩のように。。

固いものを噛んで歯ぐきが痛い時の対処

このことが歯周病の再発原因に違いない!そう考えて、すぐに固いものを噛むのを止めたのです。そして、出来るだけ痛い方の歯で噛まないように意識して食事するようにしました。

そして…今まで以上に、口臭予防歯磨き粉「美息美人(びいきびじん)」のアルカリイオン水でのうがいをていねいにするように心がけたのです。歯周病のある歯にアルカリイオン水がいきわたるように、ていねいにうがいをして、さらに丁寧に歯磨きをすることを3日ほど続けました。

すると…思ったとおりでした。

再発した歯周病の痛みが治まったのです。さっそく、口臭チェッカーで測ってみると、口臭レベルもゼロ。

その後、歯周病のあった側で固いものを食べないように心掛けていることもあって、元の健康な口腔状態に戻っています。

この事実について考えてみましょう。

歯周病の原因

歯周病には、歯茎に炎症が起きる歯肉炎と歯を支える歯周組織に炎症が起きる歯周炎があります。歯周病の当初は歯肉炎から始まりますが、進行すると、歯周病菌が歯根の先の骨や歯根膜炎にまで影響を及ぼします。

このように、歯周病は歯周病菌がつくる病気です。ですから、歯肉の腫れがひいたとか、痛みがなくなった、と思っても、歯周病菌がある限りいつでも歯周病は再発するのです。

それでは、どのようになるとなると、歯周病は再発するのでしょうか?

それは、体の免疫力が落ちた時や、炎症部分に刺激が加わった時です。抵抗力が落ちると、歯周病菌が活発になり増えます。また、先ほどのように歯周炎になっていると、イカなどの固いものを噛むと強い刺激が加わり、炎症が悪化します。

このように、歯周病は治ったように見えても、再発するリスクが高いのです。

ですから、歯周病の原因を知って予防することが重要になります。

【歯周病の原因】

  1. 喫煙習慣がある。
  2. 口呼吸(いびきも含む)
  3. ストレスなどが多く、唾液の分泌が少ない。
  4. 歯ぎしりをすることで歯周組織に負担がかかる。
  5. 不規則な生活や食生活
  6. 歯磨きが不十分なために歯石がついている。

引用:歯周病に効く市販の薬と歯磨き粉はコレ!正しい使い方はコレ!

歯周病は再発する!しかし、予防できる!

歯周病の真実

  1. 歯周病は治療していても、何度でも再発するという事実です。
  2. 一度歯周病になった歯で固いものを噛み続けると、歯周病を再発するという事実。
  3. たとえ、歯周病が再発しても、その歯で固いものを噛まないようにすることで、炎症が軽減できる。
  4. 口臭予防歯磨き粉「美息美人(びいきびじん)」のアルカリイオン水が、歯周病の部位に良くいきわたるように時間をかけて口に含む、そして、ワンタフトブラシや歯間ブラシを使用してより丁寧に歯磨きを行うことで、歯周病が改善されやすい。

→ 歯間ブラシが血臭い!その原因と取り方について現役の歯科医が教えます。

※痛みや腫れがあるときには、1日も早く歯科治療を受けるようにしてください。

歯周病を放置すると、ばい菌が身体の組織に感染する恐れもあります。歯周病を再発させないようにする重要なこととは、固いものを噛まないようにすることです。

そして、もっと予防できることがあることが分かったのです。それは、ワンタフトブラシで歯と歯ぐきの境目の歯周ポケットを磨くこと。

歯ブラシではどれだけ丁寧にブラッシングしたつもりになっていても、歯周ポケットの中までは磨けません。

>>歯周病は歯磨きで治りますか?その答えは?

ですから、ワンタフトブラシでのブラッシングをお勧めします。私もワンタフトブラシを使用するようになってからは、歯ぐきが腫れることがなくなり、口臭チェッカーの値も常にレベル0です。(それから、美息美人(びいきびじん)の定期購入特典にもワンタフトブラシを付けるようになったのです。)

このことを知っていると知らないでは、大きな違いです。

固いものを噛んでいないのに歯茎が痛いとか口臭が気になっていたら、こちらをご覧になってはいかがでしょう。

↓ ↓ ↓

歯茎が臭いそれは歯周病から口臭に発展した証拠。うがいで口臭を消す方法とは?

歯周病の原因は…糖尿病、喫煙、歯磨き不足、降圧剤、口呼吸

歯周病のレントゲン写真

口腔ケアアンバサダーの上林登です。

歯周病は怖い病気です。毎日しっかり歯磨きをしていても、歯周病に感染すると、知らないうちに進行します。

そして、歯ぐきがぶよぶよに腫れ、歯肉が黒ずみ紫色になる。疲れがたまると、化膿し頬まで腫れることもあります。歯周病は、このように進行し最終的には抜歯することになります。

歯が抜ける1番の原因は、虫歯ではなく歯周病だということをご存知でしょうか?最も怖いのは歯周病かもしれないのです。

こんな怖い歯周病にならないために、予防することが大切なのですが、ほとんどの人は、歯周病になる原因を知りません。これでは、予防できないですよね。

今回の記事は、歯周病の原因と予防についてお伝えします。

歯周病は歯が抜ける怖い病気

抜歯

歯周病は悪化すると出血し臭くなるため、歯槽膿漏(しそうのうろう)とも言われます。しかし、歯周病の初期は痛みもないので自覚症状もないかもしれません。

それでも、歯周病菌による感染によって、歯肉に炎症が起きるので、歯周にポケットができます。ポケットができると汚れがたまりやすくなり、歯石が付きます。歯石にはプラークがつきやすく歯周病菌が増える元になるというように、悪循環になることが多いのです。

歯周ポケットの中には、歯肉炎による膿(血や組織液)がたまるので、口臭が発生するのはこのためです。

初期歯周病の過程では、歯ぐきがぶよぶよに腫れます。特に痛みはありませんが、免疫力が落ちたときに化膿し痛みを生じることも。

噛み合わせが悪い場合にも、歯根膜などの歯周組織に過剰負担がかかり、炎症が起き痛くなることがあります。この段階になると、するめいかなどを沢山食べると、歯ぐき(歯)が痛くなるかもしれません。詳しくは『「さきいか」を噛むと歯や歯ぐきが痛くなる!その原因と対処法』をご参考にしてください。

中程度の歯周病になると、リンゴなど固いものをかじると出血することがあります。進行すると、歯磨きを行うたびに出血がします。パンをかじっても出血するときには要注意です。

重度の歯周病(歯槽膿漏)になると、歯ぐきが下がり歯が長くなります。歯ぐきの色も悪く、食事を行うたびに痛みを生じるかもしれません。歯周病の症状について詳しくは、『歯周病の口臭、出血、歯茎の腫れに効く歯磨き粉の選び方』をご参考にしてください。

歯周病の原因

歯周病の原因で多いのは、糖尿病、喫煙、歯磨き不足、薬の副作用、口呼吸など。それらが、どうして歯周病と関係しているのか、一つずつご説明します。

糖尿病が原因で歯周病になる

糖尿病の検査

歯周病になると血糖値が上がることが分かっていますが、糖尿病になると歯周病にもなるといわれています。それほど、糖尿病と歯周病は深く関係しています。

糖尿病になると体の抵抗力が下がるので、いろんな病気を引き起こすことになります。糖尿病が合併症を起こすのはそういう理由からです。

同じように、糖尿病になり抵抗力が低下すると、歯周病菌にも感染しやすくなるのです。このほかにも、糖尿病になると唾液の分泌量が減るため、口の中の汚れがたまり不衛生になります。そのことも歯周病になりやすい要因の一つです。

歯周病を治療し、症状が改善されていくと糖尿病の症状も改善されたという報告もありますが、これはまだハッキリとはしていません。
ただ糖尿病を同時に治療していかなくては歯周病を完治させる事が難しいことだけは確かなのです!

出典:すぎもと歯科 歯周病と糖尿病

喫煙が原因で歯周病になる

タバコを吸う人は、吸わない人よりも歯周病にかかりやすいことが分かっています。

喫煙者は、お口が臭い・ヤニがついて汚いだけではなく、歯周病(歯槽膿漏)にかかりやすく、ひどくなりやすいので、更に治療しても治りにくいことが解っています。

ある統計データによると、歯周病にかかる危険は1日10本以上喫煙すると5.4倍に、10年以上吸っていると4.3倍に上昇し、また重症化しやすくなります。
出典:日本臨床歯周病学会 歯周病とタバコの関係

タバコを吸うと、歯周病になりやすいだけではなく、舌苔(ぜったい)や臭い玉(膿栓)ができる原因にもなります。そのため、下水臭や生臭い口臭がします。

ニコチン・タールの臭いが口臭になると思われることが多いのですが、実は、病的な口臭にタバコのにおいが混じっているのが本当なのです。ですから、喫煙者が歯周病になると、とんでもなく臭い口臭を発することになります。このことについては、『タバコの口臭は想像以上に臭い!歯磨きで消えない場合の対処法』をご参考にしてください。

歯周病の原因で多いのは歯磨き不足

母娘一緒に歯みがき

歯周病になるのは、プラークが原因。ですから、歯周病にならないようにするためには、ブラッシングをしっかりと行いプラークを除去すれば良いのです。言葉でいえば簡単に聞こえます。

しかし、人によって歯並びが悪かったり、歯肉の形が複雑だったりすると、容易にブラッシングができなく、プラークが残るかもしれません。

また、たいていの人は、朝の出勤前に歯磨きをていねいに行う時間がありません。そのため、ブラッシングをしてもプラーク残しができます。

それに、市販の歯磨き粉の場合、発泡剤や香料が入っているので、サッサとブラッシングしても、磨けた気持ちになります。このことが、歯磨き不足の原因になっていることが多いのです。

>>歯周病は歯磨きで治りますか?その答えは?

降圧剤の副作用で歯肉が腫れる

薬

高血圧になるとほとんどの方は、血圧を下げる「降圧剤」というお薬を服用しています。その降圧剤の副作用で歯肉が腫れることがあります。

皆さん、降圧剤を飲んで歯肉が腫れることをご存じですか?近年、高血圧の患者さんも増えています。それらの多くの方が、降圧剤を服用していますが、ここで問題なのがそのうちの何割かに歯肉増殖症が発症するという事実です。

特に、ニフェジピンによる歯肉増殖症が有名です。これは、一種の副作用です。服用者の2~5割に程度の差こそあれ発症するといわれています。

降圧剤の副作用で歯肉が腫れることについて、内科では教えてもらえないことが多いようです。ですので、このことを知っておくと安心して対処ができます。

そして、薬の副作用だからといっても、歯周病にかかっていない人には起きません。だから、歯周病を治療することで治るとのことです。

出典:降圧剤の服用者は要注意!歯肉増殖症・ケースレポート

口呼吸の習慣が歯周病になる

子どもの口呼吸はよく見かけますが、大人になると、ふだん口呼吸をしている人は少ないものです。

しかし、睡眠中、口呼吸をしている人は案外多いものです。いびきをかくのも口呼吸ですが、鼻炎の人の場合、鼻がつまり口で呼吸することに。

このように、口呼吸をしていると、口内が乾き細菌が増えやすくなります。そのため、歯周病にもなりやすい。

口呼吸が歯周病に悪いというのは、口が乾燥しがちになるからです!
口を開いていることによって、歯と歯茎の周囲が乾燥し、歯周病菌が粘度を持つことで歯にへばりつこうとするのです。
歯周病菌はじめ口の中の細菌は、嫌気性菌とよばれ乾いた環境で繁殖しやすいため、口呼吸が歯周病や虫歯を進行させる原因になるのです。

出典:すぎもと歯科 歯周病と口呼吸