舌磨きで傷ついた舌は何日で治る?傷の治し方はコレ!

舌をゴシゴシと磨くと痛くなる

舌磨きで傷ついた舌を治す方法

舌が白くなると、ほとんどの人は舌磨きをすることで舌苔(ぜったい)を取ろうと考えますが、舌をゴシゴシと磨くと、舌乳頭は傷つくということをご存知ですか?

それだけではありません。舌が傷つくと舌乳頭が長くなるので、かえって舌苔(ぜったい)が付き、口臭が強くなります。それだけではなく、びっしりと厚い苔が出来ることになります。

舌を磨いた後、舌がヒリヒリ・ピリピリ痛い場合は、すぐに舌磨きを止めて様子を観察してください。痛みがおさまらない場合は、歯科で相談されることをお勧めします。

厚い舌苔ができる原因は、、、
1. 唾液の分泌量の減少(加齢、ストレスなど)
2. 薬の副作用(降圧剤、安定剤、睡眠誘導剤など)
3. 胃腸の疾患や不調(便秘、下痢)
4. 喫煙(ヘビースモーカー)、飲酒
引用:舌が白くなる原因が何なのか知っていますか? 

白くなった舌(舌苔)を治すためには、唾液の分泌を促すことが大事です。それでも、「舌が白いから」と舌を磨き続けると、舌の傷と舌苔(ぜったい)を慢性化させます。そして、「舌の傷は治るのでしょうか?」と心配そうに相談される方がおられますが、ご安心ください。

過剰な舌磨きで傷んだ舌の傷を治すには、、、

  1. 舌磨きを止める(舌磨きの習慣をやめる)
  2. 合成界面活性剤など刺激性添加物を含む歯磨き粉を止める
  3. 舌の乾燥とヒリヒリ感を和らげるために、舌に保湿ジェルを塗布する

※炎症がひどい場合は、歯科で炎症を抑える薬を処方してもらう。

このようにするだけで自然治癒力が働き、舌の傷は治ります。そして、口臭も改善されることでしょう。

今回の記事は、舌磨きで傷ついた舌を治す方法について具体的にお伝えします。ご参考にしてください。

舌磨きをしなければ口臭が気になるなどの疑問があれば、こちらで解決してください。
⇒ 「舌が白い」に関するQ&A

舌磨きで傷が付くって本当?

舌はデリケートな細胞です。手や足の皮膚とは明らかに違いますよね。舌は消化器官の延長部分ですから、胃腸のような内臓が口の中の舌だと考えてもいいのではないでしょうか。

舌は胃や大腸などと同じ消化器で(舌は消化器の延長)、お互いにデリケートな粘膜でできている点も似ています。胃内視鏡検査を受けたことがありますか?胃カメラで写した胃の内部のようすをみて、胃の中を舌ブラシで磨くことができますか?

引用:舌が白い人と白くない人5つの違い!舌苔の原因と取り方

「舌磨きをしていると傷が付く」、そのため、舌磨きをやめたほうがいいです。磨き過ぎると、舌粘膜は柔らかいので容易に傷がつきます。もし、舌がヒリヒリするとか、口臭が強くなっていたら要注意です。

また、舌磨きは口腔乾燥の原因にもなり舌苔を悪化させます。イビキをかいた翌日には、舌はパサパサになり、縦に溝が出来ることもありませんか。

それほど、舌はデリケートです。舌の溝について詳しくは、『溝状舌(こうじょうぜつ)には舌苔が付き物!?溝状舌を治す3つの方法とは?』をご参考にしてください。

舌を顕微鏡で拡大して見ると、乳頭がいっぱい生えているのでじゅうたんのようです。少しグロテスクです。

これほど繊細な舌を樹脂製の歯ブラシでゴシゴシと磨くとどうなると思いますか?

舌は大きなダメージを受けます。炎症を起こすとヒリヒリと痛むし、味蕾に傷がつくと味覚障害をおこします。

舌の表は糸状乳頭という細い乳頭が一面にあり、ブラシによる舌磨きで損傷を受けやすいのはこの糸状乳頭です。

舌磨きで糸状乳頭の先が削れ傷がつくと、ばい菌が感染し化膿します。そのようにして出来たのが、舌苔(ぜったい)です。

関連記事:舌磨きはしないほうがいい!?舌磨きのメリット・デメリットと正しい舌ケアの方法を解説

舌磨きで傷が付く原因

舌が白いからと舌を磨く人が多いのではないでしょうか?(これが舌を傷付ける一番の原因です)
でも、白くなった舌は、舌磨きをしてもきれいになるのはその時だけ。翌朝にはまた元どおりの白い舌になります。

「磨き方が足らないのかな。」と、その後には更に強く磨くのですが、舌苔(ぜったい)はきれいには取れずに舌は白いままに。

同じことを、その次の日もその次の日もと行うのですが、舌の状態は良くならないので、さらに強く舌を磨くようになります。気づいた時にはいつのまにか舌苔(ぜったい)が厚くなり、真っ白い舌に。(喫煙やコーヒーを良く飲む人の場合には、舌が黄色や茶色に)

心配になり、鏡に舌を映してじっくりと観察すると、舌のヒダヒダが以前よりも長くなっている。それに、舌がヒリヒリと痛む。

「きっと舌磨きをし過ぎたためだ。。。舌が傷ついているかもしれない。」

だからといって、舌磨きをしなければ、舌は白いままだ。。。「このままでは良くないのは分かっているが、どうすれば良いんだろう?」と途方に暮れていませんか。

舌磨きで乳頭が長くなる

舌乳頭が傷つき角化すると乳頭が長くなります。

→ 糸状乳頭が長くなると舌苔が厚くなる!?

舌乳頭が長くなると舌苔が治らないのはこういう理由からです。
転んで足を擦りむくと、傷が出来ます。傷の上から歯ブラシで擦るとどうなるでしょう?

傷がはがれるので、子供だったら泣くかもしれません。それほど痛いことですし、誰もそんな馬鹿なことはしないはずです。

でも、子供の頃って傷が治りかけると、はがしてみたいものです。傷をめくるので、完全に治るのに日にちが掛かります。大人になるとそんな馬鹿なことはしないで、傷が治るまでじっと待つことができます。だから早く治ります。

ところが、舌を磨いている人は、怪我している舌をブラシで磨きます。
どうしてだと思いますか?

白い舌をきれいにしたいからです。舌苔でどれだけ困っていても、傷ついている舌をゴシゴシと磨いてはいけません。(もちろん、舌磨きは悪いこととは、分かってやっているのだと思います。)

それだけではありません。

歯磨き粉を舌につけると傷が悪化します。市販の多くの歯磨き粉には、合成界面活性剤や発泡剤など刺激性成分が含まれます。合成界面活性剤は洗剤にも含まれる成分です。

白くなっている舌に歯磨き粉を付けるのは、傷になっているところに洗剤を塗るようなものです。手足の擦り傷ではしないのですが、何故か舌にはしてしまう人が多いのです。

舌磨きで、舌苔(ぜったい)が治らない理由が理解できたのではないでしょうか。

傷ついた舌を治す

過剰な舌磨きによって舌が傷ついていることが理解できたと思います。でも、「舌の傷が治らないのでは?」と心配かもしれませんね。

ご安心ください。たとえ舌に傷が付いていても、人間の体には自然治癒力があるので治すことができます。お客さまの中にも「舌磨きをやめたら治った!」というケースが多いですから、舌磨きを習慣にしていたら今すぐやめてください。

傷ついた舌を完全に治すには、舌磨きをやめることと正しいケアを行うことが大事です。

傷ついた舌は何日で治る?

生きている人の身体には、自然治癒力が備わっています。健康であれば、細胞を傷つけても元に再生する能力があります。

再生というのは、細胞が生まれ変わる周期のことを言います。

美容で良くいわれる肌の再生周期は、28日。骨細胞は、90日。肝臓は60日。胃は5日。なんと小腸は2日なのです。

それでは、舌の細胞が生まれ変わる周期はというと…21日約3週間です。
この数字は短いですか?長いですか?

ただし、これはあくまでも細胞が生まれ変わる周期であって、傷が治る期間とは一致しませんが、たとえ舌が傷ついていても治癒するということを意味します。

ですから、舌磨きによって舌に傷がつき、舌苔がひどくなっていたとしても、正しいケアを行えば、舌はキレイになるかもしれないのです。

傷を早く治すには

傷ついた舌を早く治すためには、口腔内を清潔に保つ必要があります。

ばい菌のない清潔な口内であれば早く治りますが、ばい菌だらけの口では化膿していつまで経っても治らないかもしれないからです。

傷ついた舌を早く治すためには、口内を清潔にするのが一番です。そのためには、歯磨きケアやうがいは必須ですが、舌清掃も必要なのです。

ばい菌だらけの口とは、舌苔(ぜったい)が厚くなり真白い状態を指します。舌苔(ぜったい)は、ばい菌の塊ですから、それが付いていたら不清潔ですよよね。

舌磨きによって傷ついた舌を1日も早く治すには、舌苔(ぜったい)を取りばい菌を減らすことが大切です。

舌磨きをしないで、舌苔(ぜったい)を取る!?
果たしてそのようなことが可能なのでしょうか?

舌の傷の治し方

舌磨きでできた傷を治すために、大切なことがあります。それは、口腔乾燥(ドライマウス)対策です。

実は、舌苔ができる人には、共通してドライマウスという特徴があります。

ドライマウスとは、唾液が少ないとか口呼吸で口腔乾燥を起こす症状のことをいいます。

ドライマウスの人の舌は、いつも舌がパサパサに乾いています。歯磨きをすると、その舌に歯磨き剤が付着しても、そのまま残るのです。(唾液がよく出ている場合は、歯磨き剤を洗浄できる)

このことが、舌粘膜を傷つける原因になっているのです。もし、ドライマウスなのに、合成界面活性剤などが含まれる歯磨き剤を使っているのでしたら、一度ご使用をやめて様子をみられてはいかがでしょう。歯磨き剤の害について詳しくは、『歯磨き後に舌がピリピリ痺れるのは何故?』をご参考にしてください。

傷に優しい舌苔のケア

正しい舌苔ケアは、次のように行ってください。

1、 健康な舌の色で舌苔が薄い場合には、舌磨きはしない方がいいです。
2、 厚い舌苔が付いている場合には、軽く舌を磨くと口臭予防になります。ただし、強く磨きすぎると舌粘膜を傷つけてしまい、口腔乾燥や口臭の原因になるのでご注意ください。
3、 舌の磨き方は、舌ブラシを使って舌の奥から優しく2回程度なぜるように磨く。(歯ブラシは毛先が硬いのでよくない)
4、 舌磨きの頻度は、舌苔が付いている時だけにする。一日、朝と夜の歯磨きの時だけで十分です。
引用:舌苔のケア方法。完全に除去する必要はないってホント!? 

舌磨きをしたことで舌に傷が付くと、舌清掃をするのが怖くなるかもしれませんね。でも、以前と同じように舌磨きを行うのではないのでご安心ください。

傷に優しく舌をケアするためのヒントは、唾液にあります。

舌がきれいな人は、唾液が多く保湿されているのです。唾液には殺菌作用だけではなく多量の水分によって汚れを洗浄する作用もあります。

ですから、唾液が充分に分泌されていれば、舌には苔が生えず白くならないのです。でも、だからといって、唾液は容易に分泌させることができません。どのようにすれば、唾液分泌を増やすことができるのでしょうか。唾液分泌について詳しくは、『自宅でできるドライマウス対策』をご参考にしてください。

唾液の分泌を促進するには…

1、ストレスがないリラックス状態。
2、舌や口をよく動かす。良く喋る、食事の時、良く噛むこと。
3、水分を良く摂る。

反対に唾液が出なくなるのは…

1、不安や緊張などストレスが多い状態。
2、会話が少ない。食事時間が短く良く噛まない。
3、水分摂取が少ない。
4、抗うつ剤、降圧剤、睡眠薬などの副作用。
5、糖尿病などの疾患が理由。

今、説明したことを参考に生活に取り入れると、舌の改善に期待が持てるようになります。ですが、これらの事を知っても、生活習慣を変えることに不安があるのではないでしょうか?

生活習慣を変えることは容易ではないかもしれませんよね。ですから、もっと簡単に、もっと早く改善したい…と思っていませんか。

そこでお勧めしたいのが、「アルカリイオン水」です。

アルカリイオン水は、舌苔を落とすにはもってこいです。また、水なので、歯磨きに使用した後にも添加物が舌に残ることがありません。このことが傷ついた舌を治すにはとても重要なことです。

>>アルカリイオン水で舌苔を除去する方法

それだけではありません。口腔環境がキレイになるとストレスが軽減するため、唾液分泌にも良い影響を与えるようになります。

先ほどからお話しましたように、舌の自然治癒力を引き出すには、ばい菌を除去し舌をきれいな状態に保つことが最も大切です。

このことができれば、自然と舌苔(ぜったい)が減少し元のきれいな色の舌肌が見えてきます。嘘のようですが、本当のことです。

まとめ

舌が白くなると口臭が気になったり、口を開けたときに見られるのが恥ずかしくなります。そのため、舌磨きを行う人が多いのですが、舌を磨く行為によって舌表面の糸状乳頭が傷つきます。

ところが、舌磨きは毎日の習慣になっているため、舌が傷ついていてもその後も舌磨きを続けて治らなくしています。傷を治せないのはそれだけではなく、歯磨き粉を付ける行為にもあります。歯磨き粉に含まれる合成界面活性剤などの刺激成分が傷を痛め、舌苔(ぜったい)が慢性化することになっているからです。

傷ついた舌を治すには、これまでの悪習慣をやめ口内を清潔にすることで、自然に治癒します。そのためには、唾液を出す工夫や無添加歯磨き粉の使用なども必要になります。

うがいで舌苔を取る

SNSでもご購読できます。