「舌が白い病気」を知り、正しい対策と予防法で健康な口腔生活を取り戻そう

口腔ケアアンバサダー（社団法人日本口腔ケア学会認定）の上林登です。

朝、鏡で自分の舌を見たとき、その白さに驚いた経験はありませんか？舌が白い状態は、一時的なものから病気のサインまでさまざまです。この記事では、白い舌が示す可能性のある「舌が白い病気」を詳しく説明し、それぞれの病気の対策と予防法を提供します。

口腔ケアは、健康な全身への第一歩です。必要な情報を手に入れ、安心できる口腔生活を再び手に入れましょう。

この記事は、上林が監修してChat GPT-4が書いています。

クリックできる目次

1 舌が白くなる原因
2 舌が白くなる可能性のある病気
- 2.1 口腔カンジダ症が多い
- 2.2 その他の病気（胃腸疾患、肝臓疾患など）
3 病気ごとの対策と予防法
- 3.1 治療法
- 3.2 ライフスタイルでの予防法（口腔ケア、食生活など）
4 舌が白くなる状態に対するセルフチェック方法
5 まとめ

舌が白くなる原因

舌が白くなる理由は多岐に渡ります。まず、口腔内の健康状態が大きく関与します。舌の表面には多数の小突起があり、これらが食べ物の残渣や細菌を引き寄せる可能性があります。これが「舌苔」と呼ばれ、良くない口臭の原因ともなります。

口の中の病気、鼻やのどの病気、呼吸系の病気、消化器系の病気などが口臭と関連すると考えられていますが、病的口臭原因の９０％以上は口の中（舌）の汚れや病気が原因で発生します。

引用：８０２０推進財団

さらに、不適切な口腔ケア、喫煙、アルコール摂取、ビタミン不足、口内炎、口腔カンジダ症（真菌感染症）などが舌の白さを引き起こす可能性があります。

また、ストレスや免疫力の低下、あるいは消化器系の疾患、肝臓病などの全身疾患も白い舌の原因となることが知られています。

舌が白い状態は必ずしも病気を意味するわけではありませんが、何らかの身体の異変を示すサインである可能性があるため、無視するべきではありません。

舌が白くなる可能性のある病気

舌が白い状態が持続するとき、いくつかの病状が疑われます。ここでは、主な疾患について詳しく解説します。

「舌が白い」と関連する病気にはいくつかあります。以下はその例です。

舌がん: 舌の表面や舌の縁にできるがんで、初期には痛みや出血を伴わないしこりが形成されますが、進行すると痛みや出血を伴う白い潰瘍が形成されることがあります。
アフタ性口内炎: 一般的な口内炎で、5mm程度の白い偽膜を形成し、痛みを伴うことがあります。
白板症: ビタミン不足や虫歯、喫煙などによる刺激で舌の表面が角化し、白い板が付着したように見える病気で、舌がんの前兆とも考えられています。
口腔カンジダ: カンジダ菌による感染症で、重度の糖尿病や免疫力が低下している人に多く見られます。
ベーチェット病: 自己免疫の異常による病気で、口腔内のアフタ性潰瘍や皮疹など多様な病変を引き起こすことがあります。
シェーグレン症候群: 自己免疫の異常による病気で、慢性唾液腺炎や目の乾燥などが主な症状であり、舌が白くなることもあります。

これらは舌の白さと関連する可能性のある病気の一部ですが、舌が白い状態が見られた場合は、これらの病気の可能性を含め、医療専門家の診察を受けることが重要です。

全ての白板症を切除すれば良いかと言うとそれも問題があります。癌化率５％であり、多くの白板症は癌化しないからです。一方、紅板症は稀な疾患ですが、ほぼ前例が癌化します。

引用：大分大学医学部歯科口腔外科学講座

口腔カンジダ症が多い

口腔カンジダ症は、口の中の真菌（カンジダ属）が異常に増殖することで起こる感染症です。舌や口の中に白いカスや苔状のものが見られ、これが取れると下の粘膜が赤くなっています。糖尿病や免疫力が低下している人によく見られます。

・出典：口腔外科相談室

その他の病気（胃腸疾患、肝臓疾患など）

胃腸疾患や肝臓疾患などの内臓系の疾患でも、舌が白くなることがあります。これらの病気は口腔内だけでなく全身の状態が反映されるため、白い舌が見られた場合は体調全般を見直すことが重要です。専門医の診断を受けることで、早期発見・早期治療に繋がります。

・関連：舌が白いのは胃腸のSOS？原因と症状を知り、改善への道を探る

病気ごとの対策と予防法

舌が白くなる病気の対策と予防法は病状により異なりますが、治療法とライフスタイルでの予防法の両面からアプローチすることが必要です。

治療法

白板症は基本的には外科切除ですが、ケースによっては、原因となる生活習慣の見直しやレーザー治療などで治療が行われます。また、口腔カンジダ症は抗真菌薬による治療が主となります。胃腸疾患や肝臓疾患などの病気については、それぞれの疾患に対する治療が必要です。舌の色が変化したら、早めに医療機関を受診することが大切です。

ライフスタイルでの予防法（口腔ケア、食生活など）

健康な口腔生活を維持するためのライフスタイルの見直しも重要です。日々の口腔ケアとしては、適切なブラッシングと舌苔の除去、定期的な歯科検診が挙げられます。また、喫煙は口腔内の健康に悪影響を及ぼすため、禁煙することも推奨されます。食生活については、ビタミンやミネラルを含むバランスの良い食事が必要で、特にビタミンB群や鉄分が舌の健康には重要とされています。

舌が白くなる状態に対するセルフチェック方法

舌の色が白くなる状態を早期に発見し、必要な対策を取るためには、日常的なセルフチェックが大切です。まずは、毎日のブラッシングの際に舌の色を確認することから始めましょう。健康な舌は、濃淡ピンク色で一様な色味をしています。白く見える部分がある場合、それがただの舌苔である可能性もありますが、舌ブラシや専用のクリーナーで除去しても白さが残る場合は注意が必要です。

さらに、舌の表面の変化にも注目しましょう。舌表面がデコボコしている、または平滑過ぎる場合も病気の兆候となることがあります。加えて、口内が乾燥していたり、口臭が気になる場合も舌の状態をチェックするきっかけになります。

これらの異常が見られた場合、または舌の白さが1週間以上改善しない場合は、専門医の診断を受けることをお勧めします。自己判断ではなく、専門家の意見を求めることが早期発見、早期治療に繋がります。