キシリトールのデメリットとは?健康被害やアレルギー、摂取量の注意点も解説

キシリトールのデメリットについて知ろう!

口腔ケアアンバサダー(社団法人口腔ケア学会認定)の上林登です。

キシリトールは健康に良いとされる甘味料の1つですが、実は使用にはデメリットも存在します。特に、健康被害やアレルギー、過剰な摂取による問題などに注意が必要です。この記事では、キシリトールのデメリットについて詳しく解説します。

キシリトールとは?

キシリトールは、自然に存在するアルコール糖の一種であり、通常の砂糖と比べて低カロリーであることから、ダイエットや糖尿病の方にとっては、健康的な代替品として注目を集めています。

また、虫歯予防効果もあり、歯科医師からも推奨される甘味料の一つです。しかし、過剰な摂取による健康被害やアレルギーの症状が出ることがあるため、注意が必要です。

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キシリトールの健康効果とは?

キシリトールには、以下のような健康効果があります。

低カロリー:通常の砂糖と比べてカロリーが少ないため、ダイエットや糖尿病の方にとっては、健康的な代替品として注目されています。

虫歯予防効果:キシリトールには、歯の表面についた酸を中和する作用があり、虫歯の原因菌の増殖を抑える効果があるため、歯科医師からも推奨されています。適量を摂取し、虫歯予防に役立てましょう。

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血糖値の上昇を抑える効果:キシリトールは、血糖値の上昇を抑える作用があるため、糖尿病の方にも適しています。

出典:「キシリトール」e-ヘルスネット厚生労働省

キシリトールのデメリットとは?

キシリトールには、以下のようなデメリットがあります。

消化不良

キシリトールを過剰に摂取すると、消化不良の症状が現れることがあります。特に、初めてキシリトールを摂取する人や、一度に大量に摂取する人には注意が必要です。

アレルギー

キシリトールには、アレルギーの原因となるタンパク質が含まれているため、アレルギーの症状が現れることがあります。アレルギー体質の人は、摂取する前に医師に相談することをお勧めします。

ペットのキシリトール中毒

キシリトールは犬や猫にとっては有毒で、摂取すると血糖値の低下や肝臓障害を引き起こしたり、命にかかわることもあります。ペットが食べないように注意しましょう。

過剰摂取による健康リスク

キシリトールは、過剰に摂取すると下痢や腹痛などの症状が現れることがあります。また、高血糖症の人が大量に摂取すると、血糖値が上昇することがあります。

さらに、一度に大量のキシリトールを摂取すると、体内に吸収されずに腸内で発酵されるため、ガスや膨満感が生じることがあります。適正な摂取量を守ることが大切です。

以上のように、キシリトールにはデメリットも存在します。適正な摂取量を守り、自身の健康状態やアレルギーの有無を確認したうえで、利用するようにしましょう。

キシリトールの健康被害について

副作用

キシリトールには、一部の人に副作用が現れることがあります。以下に代表的な副作用をいくつか挙げます。

・下痢、腹痛、消化不良:キシリトールは、腸内で吸収されにくく、大量に摂取すると腸内で発酵して腸内環境を変えることがあります。そのため、下痢、腹痛、消化不良などの症状が現れることがあります。

・アレルギー反応:キシリトールに対してアレルギー反応を示す人もいます。主な症状としては、発疹、かゆみ、じんましん、アナフィラキーショックなどがあります。

・過剰摂取による健康リスク:キシリトールは、一度に大量に摂取すると、下痢や腹痛などの症状が現れることがあります。

上記の副作用は、キシリトールを大量に摂取する場合やアレルギー体質の人が摂取する場合に起こることがあります。適正な摂取量を守り、自分に合った甘味料を選ぶようにしましょう。また、副作用が現れた場合は、医師や歯科医師に相談することが大切です。

発がん性は?

現在までに、キシリトールが発がん性を持つという科学的な証拠はありません。

過去に、キシリトールがラットにおいて腫瘍を引き起こす可能性があるという研究が報告されたことがありますが、その後の研究により、キシリトールが発がん性を持つことはないとされています。

キシリトールの摂取量の注意点

キシリトールを適正な量で摂取することが、健康被害を防止するために重要です。

キシリトールの適正な摂取量は、体重1kgあたり約0.3〜0.5gとされています。例えば、体重50kgの人であれば、1日に15〜25g程度を摂取するのが適切です。ただし、個人差がありますので、自分に適した量を摂取するようにしましょう。

キシリトールの代替品としての選択肢

キシリトールは、健康に良いイメージがありますが、適量を超えた摂取やアレルギー体質の人が摂取すると、健康被害を引き起こすことがあります。そこで、代替品として使える甘味料を紹介します。

ステビア:天然の甘味料で、低カロリーであり、砂糖と比べて約100倍の甘みがあります。また、糖質やカロリーを抑えることができるため、ダイエットや糖尿病の方にも適しています。

エリスリトール:天然の甘味料で、キシリトールと同様に低カロリーであり、虫歯予防効果もあります。また、血糖値の上昇を抑える作用があるため、糖尿病の方にも適しています。

モンクフルーツエキス:天然の甘味料で、低カロリーであり、砂糖と比べて約200〜300倍の甘みがあります。また、血糖値の上昇を抑える作用があるため、糖尿病の方にも適しています。

これらの代替品は、キシリトールと同様に健康的な甘味料として注目されています。自分に合った甘味料を選び、適量を守りながら利用するようにしましょう。

まとめ

キシリトールは、低カロリーで虫歯予防効果があり、健康に良いイメージがあります。しかし、適量を超えた摂取やアレルギー体質の人が摂取すると、健康被害を引き起こすことがあります。適正な摂取量を守り、自分に合った甘味料を選び、健康的な生活を送るようにしましょう。

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