喫煙しないと歯周病は悪化する!?

禁煙すると歯周病は治る

口腔ケアアンバサダー(社団法人口腔ケア学会認定)の上林登です。

歯科医院に行った時の事。受付で「うそっ、タバコで歯が抜ける?」と書かれたパンフレットを発見!

パンフレットの記事は「たばこを吸うと歯周病になる」「喫煙を続けると歯周病は悪化する」。そして最後は「禁煙しないと歯が抜ける」という内容でした。

今回は、禁煙しないと歯が抜けるのは本当か?について説明します。

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歯周病は悪化する病気

歯周病は35歳から59歳の約7割が罹患している「国民病」です。ところが、歯周病について知らない人が多いようですので、ここで簡単に説明します。

歯を磨かないでいると、歯面がザラザラ、ベタベタしてきます。これが、歯周病の原因となるプラーク(細菌)ですが、その栄養素が食べかすです。このため、食後の歯磨きが大事になります。

プラークが歯と歯肉の境目に付着すると、歯肉に炎症が起こり、歯肉が破壊され歯周ポケットが形成されます。歯周病が進むと、歯の周りの骨も吸収され(歯周炎)、その結果、歯肉が下がり歯が長くなり、抜け落ちそうになる。これが歯周病が悪化するプロセスです。

日本人はこうして歯を失っていく

出典:日本歯周病学会、日本臨床歯周病学会

たばこと歯周病の関係

たばこの煙には、ニコチン、タール、一酸化炭素の有害成分が含まれています。この他にも70種類以上の発がん性物質が含まれています。

引用:日本医師会

歯周病の原因はプラークですので、直接的には喫煙は歯周病に関係していません。しかし、たばこを吸う人は吸わない人に比べて歯周病にかかりやすく、悪化しやすい、というデータがあります。

ある統計データによると、歯周病にかかる危険は1日10本以上喫煙すると5.4倍に、10年以上吸っていると4.3倍に上昇し、また重症化しやすくなります。

引用:日本臨床歯周病学会

喫煙が歯肉に及ぼす影響

重度歯周病

たばこの有害物質は、血管を収縮させるため歯ぐきの血流が悪くなります。血液の循環が悪化して歯ぐきに十分な酸素が行き渡らなくなると、歯周ポケットの中で歯周病菌が繁殖しやすくなります。

細菌がつくる毒素は歯周ポケットをさらに深めて歯を支えている骨を溶かし、歯がぐらぐらするようになり、さらに進むと歯が失われることにつながります。

喫煙しないと歯周病は悪化し、最終的には歯が抜け落ちる。これは真実です。

喫煙と歯周病の関係

出典:厚生労働省e-ヘルスネット

禁煙しても歯周病は治らない!?

何度も申しますが、歯周病の原因はプラーク(細菌)です。禁煙することで、歯ぐきの血流は多少改善されるかもしれませんが、根本的な歯周病対策にはなりません。

だからといって、禁煙するのをあきらめると、容赦なく歯周病は進行していき、出血、口臭がひどくなります。歯が抜けるまでこの症状を繰り返すので、一日も早く禁煙しないといけません。

そして、歯周病を治すためには、専門的な歯科治療(炎症治療やPMTC)と、毎日のブラッシングケアが大事だということもご理解ください。

結論として、歯周病を悪化させないためには、タバコを止める、そして治療する。この二つが大事です。

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