舌が白いのは口腔カンジダ症!?

カンジダで舌が白い

舌の白い苔はカンジダ

カンジダとは、カンジタ・アルビカンスというカビ(真菌)の一種です。カンジダ症は、真菌による感染症のことで、膣カンジダは女性の5人に1人が感染するポピュラーな感染症ですが、「口腔カンジダ」については知らない方が多いのではないでしょうか。

引用:小林製薬株式会社 フェミニーナ

そのためでしょうか。舌に白い苔(白苔)が付着すると膣カンジダ(性病)かもしれない、と心配する人がいます。
参考:厚生労働省

口腔カンジダは舌に白い苔が付くので、口内炎舌苔(ぜったい)と間違えるかもしれません。カンジダ菌は常在菌であり、抵抗力が落ちた時などに過剰増殖したり形態変化することにより発症するものです。もともと免疫力の弱い幼児や高齢者に、カンジダはよく発症して白苔が付くことがあります。

参考:乳幼児の舌が白くなる鵞口瘡(がこうそう)

ヒトは、産まれると同時に菌に感染する。(中略)これらの細菌が、口腔内、皮膚、消化管に住み着くようになり、常在菌と呼ばれるものになる。

出典:カラーダ 誰もが持っている常在菌

口腔カンジダ症は白い苔ができる場合もあれば、舌や粘膜が赤くなりヒリヒリと痛む場合もあるので、口腔カンジダ症について正しく理解していないと誤った対策をしてしまうかもしれません。白い舌苔が多量に付いていたり、粘膜に赤い炎症が起きている場合は、歯科や耳鼻咽喉科を受診しましょう。

口腔カンジダの治療は、抗真菌剤の入ったうがい薬、軟膏、内服薬を使います。通常は数日で治癒します。

舌に白い苔が付くと見た目も悪く口臭も発生します。だからといって、ブラシなどで舌を磨くと、舌粘膜を痛めてしまい、症状を悪化させてしまうのでご注意ください。

口腔カンジダ症を治すためには、正しい知識と対策が重要です。今回の記事は、口腔カンジダ症になる原因と対策についてお伝えします。是非ご参考にしてください。

記事は口腔ケアアンバサダー(社団法人日本口腔ケア学会認定)上林登が書きました。

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口腔カンジダとは

口腔カンジダ症は、健康な人では害を及ぼさない弱い細菌「カンジダ」が原因で発症する日和見感染です。 身体の免疫力低下などにより、細菌が異常増殖することでバランスが崩れることで発症します。

口腔カンジダの症状

口腔カンジダの症状は、舌だけではなく口の中の粘膜(舌や歯茎など)に膜がはり、白くなります。カンジダ性口内炎になると、粘膜が赤くなる、ひりひり・ピリピリと痛いなどの症状が出ることがあります。症状が悪化する前に早目に治療することが大切です。

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症状としては口の中にぬぐい取れる白斑を認め、軽度の場合は無症状で経過します。悪化すると、潰瘍や赤みがでてきて粘膜や舌の痛み、味覚異常、口角炎などを引き起こします。
引用:国立病院機構 熊本医療センター

舌がヒリヒリする

舌がヒリヒリしたからといって、口腔カンジダ症とは限りませんのでご注意ください。舌がヒリヒリする原因は数多くあります。

「舌が痛い」と感じたら・・・

引用:神奈川県歯科医師会

舌がヒリヒリする時は、舌の口内炎や外傷性が原因になっていることが多いのですが、原因不明で神経痛による「舌痛症」のケースもあります。他にも次のようなことが舌のヒリヒリを起こす原因になるのでご参考にしてください。

→ 舌がヒリヒリする「舌痛症」の原因と治し方

【舌がヒリヒリする原因】

  1. 舌を噛んで傷付けた(その後に口内炎になる)
  2. 義歯やクラウンの縁で舌に傷や口内炎ができる
  3. ドライマウス症によって舌がパサパサに乾く
  4. 口腔カンジダ
  5. 地図状舌や溝状舌(舌苔が悪化する)
  6. 鉄・亜鉛・ビタミンの欠乏症
  7. 舌がん(口腔がん)
  8. 自己免疫疾患
  9. アレルギー
  10. ウイルス、細菌
  11. 神経痛(舌痛症)
  12. ストレス、うつ

意外にも、舌がヒリヒリする原因に「舌磨き」があります。舌をブラシで磨くと舌粘膜が傷つくからです。

関連記事:舌磨きはしないほうがいい!?舌磨きのメリット・デメリットと正しい舌ケアの方法を解説

偽膜性(ぎまくせい)カンジダ症

舌粘膜に白い苔ができるのが、偽膜性カンジダ症です。一般的に多いカンジダ症で、病気や疲労から免疫力が低下したときに突然、舌に苔ができるのが特徴的です。また、偽膜性カンジダ症の場合には、ほとんど痛みもありません。

舌の苔は、ガーゼでも容易にふき取ることが可能ですが、ふき取った後に発赤やびらんができることがあるので、ご自分で舌苔を除去するのはおすすめではありません。

萎縮性(いしゅくせい)カンジダ症

萎縮性カンジダ症の場合は、偽膜性カンジダ症のように舌苔ができ白くなることはありません。萎縮性カンジダ症になると、舌のブツブツ(舌乳頭)が小さくなり舌粘膜がツルツルになります。

舌がヒリヒリとしたり強い痛みを感じるのが特徴です。また、味覚障害をおこすこともあります。

口腔カンジダ症と舌苔の違い

口腔カンジダ症になると、舌に強い痛みを感じるほかに、白い舌苔(ぜったい)ができることがありますが、通常の舌苔とは異なります。

口腔カンジダ症でできた白い舌苔はガーゼでふき取ることができますが、拭き取ると、赤くなったり、びらんができたりするので良くありません。

また、舌苔ができていないのに、舌が赤くなりヒリヒリする場合も口腔カンジダ症のことがあります。このように口腔カンジダ症が疑われる場合は、口腔外科もしくは歯科を受診されることをおすすめします。

しかし、通常の「舌苔」の場合は、舌が白くなっても、痛みを生じることはほとんどありません。まれに、痛みを感じるケースもありますが、その場合の原因は口腔乾燥によるものや、舌苔による不快ストレスが「舌痛症」の原因になっていることがあります。

舌苔と口腔カンジダの大きな違いは、舌苔は舌の奥に苔ができやすい。ところが、カンジダは、舌全体が白くなったり斑紋状に白くなります。他にも舌がただれるなど「びらん」が出来るのも特徴です。

カンジダを放置するのは良くありませんので、気になったら口腔外科や歯科を受診されることをおすすめします。

関連記事:舌をピンクにする!?健康なピンク色にするための方法について

口腔カンジダ症の原因

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舌の苔を作っているのが、カンジダ菌です。

でもカンジダ菌は誰もが持っている常在菌の一つ。それなのに、悪さをすることがあるのです。

何か納得できませんよね。それは…

カンジダ菌が悪さをするのは、カンジダ菌が異常繁殖したときです。

健康な人の口には、善玉菌や悪玉菌など多くの菌があります。健康な状態では、それらの菌はバランスをとって生きています。菌バランスの取れた状態が口の健康にも良い。体の常在菌もそうですよね。

ところが、この菌のバランスがくずれると、病気を引き起こします。

たとえば、虫歯も歯周病もそうです。虫歯菌が増えすぎると虫歯になります。たとえ虫歯菌があっても、少数だったら何の害もありません。

同じように、カンジダ菌も増えすぎると悪さをします。それが、「口腔カンジダ症」。

口腔カンジダ症の主な症状としては、

  • 口内にクリーム状の斑点ができる。
  • 唇の端にひび割れができる。(口唇炎)
  • 舌が赤くなり痛みがある。舌が平滑になる。

口腔カンジダ症には、舌に苔ができ真っ白くなる偽膜性カンジダ症粘膜が赤くなりヒリヒリする萎縮性カンジダ症があります。

舌が白くなっていなくても、舌がヒリヒリする場合にはカンジダ症が疑われます。舌がピンクだからといって安心できません。

それでは、どんなときにカンジダ菌が異常繁殖するのでしょう?

口腔カンジダ症になる要因

薬

  • 抵抗力が弱ったとき(高齢、病気、妊娠、疲労、ストレスなどで抵抗力が落ちたとき)
  • ステロイド剤、真菌剤、抗生物質を長期間服用
  • 癌治療
  • 糖尿病
  • HIV感染症
  • ドライマウス(唾液の減少や口呼吸による口腔の乾燥)
  • 義歯の不衛生
  • 口内炎
  • 口腔内の不衛生(歯磨き不足)

引用:日本歯科医師会・東京歯科医師会障害研修セミナー 意外に多い口腔カンジダ症

カンジダ症になる原因で多いのは抵抗力が落ちたときです。体力が落ちると抵抗力も落ちるので、カンジダ菌が異常繁殖しやすくなります。

舌にびっしりと厚い苔ができている場合には、軽く考えないで歯科や内科を受診されることをお勧めします。詳しくは『「舌が白い」に関するQ&A』をご参考にしてください。

カンジダ菌は口腔常在菌で、菌バランスがとれている状態では害がありません。ところが、菌バランスが崩れると過剰に増え悪玉菌に変わりカンジダ症を発症します。

カンジダ菌は口腔内の常在菌の一種で、普段はある程度以上は菌数が増えないように他の菌と共存しています。しかし、副腎皮質ステロイド薬の投与や糖尿病、全身衰弱などにみられる免疫力の低下している状態、唾液量の減少、長期間にわたる抗菌薬の服用などにより、常在菌間のバランスが崩れ、カンジダ菌が異常に増殖し、病原性を発揮することにより発症します。

引用:口腔外科相談室 口腔カンジダ症

口腔カンジダはうつる!?

「口腔カンジダにうつらないだろうか?」そのように心配していませんか。

カンジダ菌はカビ(真菌)の一種で、誰もが持っている常在菌の一つです。ですから、健康な人の口の中にも20%程度存在していますので、感染の心配はありません。

元々、カンジダを持っていない人は少ないですが、もしカンジダを持っていなければ、カンジダが増えている人とキスや性行為によって感染リスクは高まります。

特にうつりやすいのは、免疫力が低い幼児などです。

カンジダになりやすい人

カンジダになりやすいのは、免疫力が低い方、マウスケアがしっかりとできていない方です。このような人では、発症・再発リスクが高くなります。

口腔カンジダになりやすいのは、次のような方が多いです。

免疫力の低下。病気やステロイド剤治療を受けていることで免疫が低下すると、カンジダが増えて悪玉菌に変わります。このことを日和見感染(ひよりみまんせん)といいます。日和見感染すると、普段は問題がない菌でも異常に増えることで口腔カンジダのようなトラブルが起きます。

ドライマウス。唾液には抗菌作用があり、また、舌など口腔粘膜を保護する働きがあります。ところが、唾液が少ないとか口呼吸の人の場合には、菌などから粘膜を守ることができなくなり、カンジダ症を引き起こしやくなります。

消毒薬の使いすぎ。消毒薬の含まれるうがい薬を長期間使っていると、常在菌まで殺菌することになります。そのことで口腔細菌バランスが崩れカンジダ症を引き起こすことがあります。うがい薬には、ヨードやアルコール、抗生物質が含まれるものがあるので、正しい使用方法についてはお医者さんにご相談されると良いでしょう。

引用:口腔外科相談室 口腔カンジダ症

口腔カンジダ症の治療

病院で口腔カンジダ症と診断されると、抗真菌薬を含むうがい薬や塗り薬が処方されます。ケースによっては、内服薬を飲むこともあります。

一般的に口腔カンジダ症の治療方法は、口腔内の清掃から始まります。その次は、抗生物質である抗真菌薬を含むうがい薬や塗り薬で治療します。

しかし、抗真菌薬がカンジダ症の原因になっていたり、抗真菌薬の服用によって悪化する場合は、服用を中止することがあります。

口腔内の清掃、抗真菌薬を含むうがい薬や塗り薬を使用しますが、時に抗真菌薬の内服を必要とすることもあります。

引用:口腔外科相談室 口腔カンジダ症

口腔カンジダ症の予防

菌は汚い環境が好きですから、義歯をはめたまま睡眠をとるのはよくありません。義歯は外して清掃剤に一晩付けるのが良いです。

たとえ忙しくても、朝の歯磨きをサッサと済ましてしまうとか、就寝前に歯磨きをしないのは、一番よくありません。菌にエサを与えるようなものです。

口腔カンジダ症を予防するためには、義歯や口腔内を清潔にして菌が増えないようにすることが大切です。具体的なカンジダの予防方法は…

口腔カンジダ症の予防方法

  1. 時間をかけて丁寧に歯磨きを行なう。
  2. 喉と口のうがいを小まめに行い、口腔内の清潔を維持する。
  3. 口腔内を乾燥させないように、小まめに水を口に含む。
  4. 唾液を出すように工夫する。
  5. ストレスをためない。リラックス状態を作る。
  6. 一番大切なことは、健康を維持して日頃から免疫力をつけておくことです。

これらを行なうことで、かなりの予防になると思います。でも、さらに予防効果を上げるためには、アルカリイオンの美息美人(びいきびじん)で歯磨きとうがいを行なうことをお勧めします。

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