虫歯は治療で治すことができますが、初期虫歯を放置すると再発するためストレスの原因になります。また、虫歯になってからの進行速度は、虫歯菌の増加に比例します。
虫歯が進行して菌が神経に届くと、ズキズキと頭痛のような痛みでストレスを生じますが、仕事などに集中すると痛みがまぎれることがあります。
虫歯になるのは、プラーク(歯垢)の中の虫歯菌が、酸を作り出して歯を溶かすからです。唾液が少なく口が乾いていると虫歯菌が活発になるため、虫歯になりやすくなります。
虫歯菌は糖分が大好物で、お菓子など甘いものに含まれる糖をエサにして増殖します。また、歯磨きが出来ていないと、細菌の基地となる歯石ができてしまいます。
虫歯の原因はこの他にも、食べ物や噛む回数、歯磨きの仕方、唾液の分泌など、さまざまな原因があります。
虫歯の原因
虫歯を作る原因は、ミュータンス菌などの虫歯菌です。ミュータンス菌は、糖分、適度な湿度と温度、暗い場所があるとよく増えます。
口内は、虫歯菌にとって最適な環境にあるので、殺菌したいところですが、口内を殺菌することはできません。
しかし、糖分を控えるとかしっかりブラッシングを行うことで、虫歯を予防することは可能です。また、虫歯菌の弱点は、殺菌と洗浄作用のある唾液ですので、食事の時にはよく噛むなどして唾液の分泌を促すことも大切です。
糖分が虫歯の原因
虫歯菌は甘いお菓子などに含まれている糖をエサにして酸を作り出します。この酸が歯を溶かすことで虫歯になります。
虫歯になりやすい人は、砂糖が多いお菓子、ケーキ、チョコレートをよく食べ、ジュースをよく飲む傾向にあります。
歯磨き不足が虫歯の原因
虫歯の原因となる菌は、時間が経つとプラークを作ります。浮遊している菌には硬い歯を溶かすほどの力はありませんが、プラークが着くと酸が歯質を溶かしていきます。
虫歯にならない一番の予防方法は、歯磨きです。「食後8時間程経つとプラークになる(厚労省の発表)」と言われていますので、それまでに歯磨きをしてプラークを除去する必要があります。そのため、就寝前の歯磨きと起床後の歯磨きをていねいに行う習慣づけをしましょう。
弱い歯質が虫歯の原因
虫歯菌がつくる酸によって、歯のミネラル(カルシウムやリンなど)が溶けだします。これを脱灰化といいますが、唾液中に溶けだしたミネラル(カルシウムやリンなど)は、唾液の緩衝作用(Phが戻る)によって再び歯を硬くします(石灰化)。
歯の表面は硬いエナメル質で覆われているため、たとえ酸でも容易に溶けることはありません。ところが、歯質の強さには個人差があります。
虫歯になりやすい弱い歯質の原因としては、カルシウムの多い小魚や野菜を食べない、牛乳など乳製品を摂らないことがあげられます。そして、唾液が少ないことも大きく影響します。
子供の虫歯は親が原因
子供が虫歯になるのは親の責任だと言われます。虫歯にならないようにするためには、子供の時からの予防が大切です。ところが、年少の子供は親が注意して口の汚れをチェックし、磨けてない所があれば磨き直し(仕上げ磨き)するなども必要です。
歯磨き習慣を付けることの他にも、お菓子をダラダラと食べさせない、砂糖の入っていないジュースを選ぶなど、食生活にも配慮することが大事です。
また、子供に菌を感染させないためにも、親と同じ箸やスプーンを使わせないようにしましょう。
虫歯にならないために
虫歯になる原因は菌です。そのため、菌を増やさないことが虫歯予防の鍵となります。そのためには、次のことを心がけましょう。
- 鏡を見ながらていねいに歯磨きを行う
- 朝晩の歯磨きを徹底する
- 甘いお菓子、柔らかい食べ物を減らす
- フッ素が含まれる食べ物を食べる(牛肉、りんご、ワカメ、お茶、味噌など)
- カルシウムを含む食べ物を食べる(乳製品、小魚、大豆、ひじき、小松菜など)
- 口が乾かないように工夫する(唾液を出す、水や白湯を飲む)
歯周病がある、銀歯など被せがある、歯並びが悪い場合には、定期的に歯科医院で歯石除去をしてもらいましょう。
この他にも、虫歯予防には、アルカリイオン水でうがいや歯磨きすることがおすすめです。