口臭が治らない原因
口腔ケアアンバサダー(社団法人日本口腔ケア学会認定)の上林登です。
「口臭が治らない原因」について考えたことがあるかもしれませんね。でも、答えが見つからなかったのではないでしょうか。
口臭原因について書かれた記事は多くあります。それなのに、「口臭が治らない」という人があとを絶ちません。
不思議ですよね。原因が分かっているのに口臭が治らないのですから。私も口臭が治らなかった一人です。そのため、「口臭が治らないのは何故なのか?」といつも探していました。
実は、一般にいわれている「口臭原因」は、見える(嗅覚の)原因なのです。口臭は、嗅覚だけではなく心の問題なのです。ですから、口臭を治すためには、実際の口臭と心の不安の両方を解消することが必要なのです。
今回の記事は、厄介な「口臭症」についてお伝えします。「口臭が治らないのは何故なのだろう?」とお困りでしたら、是非ご参考にしてほしいです。
関連記事>>本当に臭いのに「気にし過ぎ」と言われる!自臭症とは
この記事の目次
だれでも知っている一般的な口臭原因
この記事を読まれているあなたであれば、「口臭原因」については歯医者さんよりも詳しいかもしれませんね。でも、「口臭原因」をご存知ない方のためにご説明します。
口臭の90%以上は、口の中の病気(歯周病や虫歯、粘膜疾患など)が原因。
治療を必要とする病的口臭の原因には全身疾患からくるものもありますが、ごくわずか(10%以下)で、90%以上は口の中の病気が原因で起こります。
病的口臭の90%以上は口の中にその原因があり、歯周病、むし歯、歯垢(しこう)、歯石、舌苔(ぜったい)、唾液の減少、義歯(入れ歯)の清掃不良などがあげられます。治療の対象となります。
引用:兵庫県歯科医師会 口臭
10%ほどの口臭原因は、扁桃腺炎、副鼻腔炎、上気道中咽頭がんなどの耳鼻科疾患が占める。引用:日本口臭学会(口臭への対応と口臭治療の指針2014)
全身疾患が原因の口臭は少ないですが、次のようなものがあります。
- 糖尿病;アセトン臭
- 腎不全;アンモニア臭
- 肝疾患;ジメチルサルファイド
- 肺がん;アセトン
これらの口臭は、血液中に溶け込み呼気口臭となる。引用:日本口臭学会(口臭への対応と口臭治療の指針2014)
口臭が治らない原因
口臭原因が分かっているのなら治るのでは?
病気が口臭の原因になっているのなら、原因となる病気を治療することが大事ですし、治癒すれば口臭も治るはずですよね。
でも治らないのはどうしてだと思いますか?
実は、口臭症の本当の原因は、今お伝えしたものと違うからです。
口臭と口臭症の違い
口臭は空気で、専用の測定器で臭気レベルを測ることができます。簡易口臭チェッカーでも、レベル1からレベル5まで判定できます。
ところが、口臭は厄介で自身の鼻(嗅覚)では分からないのが普通です。というのは、人の嗅覚は同じニオイに麻痺するようにできているからです。
そのため、自身が口臭がしていると感じるためには、口臭測定器で計測してもらうか、周囲の反応で気づくしかないのです。(家族などが口臭を指摘することもある)
そのため、「口臭がしている」と言っても、その人のストレス度合により「口臭がひどい!」と感じたり、「臭っているかもしれない」程度だったりと様々なのです。このように人の感じ方は異なるのです。
もしかすると、口臭レベルが1の人が「口臭がひどい!」と悩んでいるけれど、口臭レベル5の人は「口臭がしているか分からないけれど臭っているかも。」と思っているかもしれないのです。
→ 人が鼻を触るのは口臭がしているからだけではない!自臭症の原因と克服法
ですから、口臭(口臭測定値)と口臭症(口臭のストレス度)を同じテーブルで考えてはいけないのです。
口臭レベルが下がっても口臭症が治っていなければ、口臭の解決にはならないからです。
嗅覚過敏症
嗅覚が麻痺する割合よりもはるかに少ないのですが、「嗅覚過敏」になるケースがあります。
妊婦は匂いに過敏になることがよくあります。また嗅覚過敏は、原因が精神的なものである場合もあります(心因性)。つまり、心因性の嗅覚過敏がある人には、明らかな体の病気がみられません。
引用:MSDマニュアル家庭版
ストレスが口臭原因になる
口臭が厄介なのは、ストレスが口臭原因になるからです。不安や恐怖というストレスがあると、交感神経が活発になり唾液が出なくなります。口腔が乾燥すると、口内の口臭物質(揮発性硫黄化合物)が気化して口臭となります。
→ 舌苔が取れないのはストレスが原因!ストレス解消と対策はこうする!
だから、口臭を治すためには、口臭症を治すことが大事なのです。
口臭原因になっている病気を治療しないから治らない
この記事の始めに、口臭原因となる疾患をご紹介しました。それらの病気が口臭原因となっているのなら、治療して病気を治さなければ口臭を治すことはできません。
ところが、「どうせ治らないから」と病気を放置したままにし、「口臭が治らない。。」と悩んでいる人も。
適切な口腔ケアをしていない
口臭原因の90%は、口腔内にあります。また10%は扁桃炎などの耳鼻科疾患が原因だといわれています。膿栓や膿汁ができることで喉からも口臭が出ます。
ここまで分かっているのなら、口腔ケアと喉のケアを行えば口臭が治るはずです。どうして口臭が治らないのでしょう?
口腔ケアと喉のケアのやり方が正しくないと考えるのが妥当でしょう。効果のない方法をどれだけ行っても口臭を改善することはできません。
あなたの口臭原因に適したケア方法を研究することが大事です。
効果的な口臭対策とは
厄介な口臭を治すためには、「口臭レベルを下げる」ことと、「口臭の不安をなくす」ことの二つが大事です。この二つのことを実現しないことには、口臭は解消されません。
口臭対策
- 口臭チェックをする
- 口臭があれば、歯科で検査してもらう。
- 虫歯や歯周病があれば、その治療をする。
- 口臭チェックをして、改善していれば解決!
口臭が改善していなければ、歯科以外に原因があると考える。- 舌苔をチェックする
舌苔が多量に付いていれば、舌苔対策が必要!- 舌苔が付いていないのに口臭がするのなら、
耳鼻科疾患を疑い、診断を受ける。- 耳鼻科疾患が見つかれば治療を受ける
- 耳鼻科に問題がなくても、喉に違和感があれば、
膿栓や膿汁を疑う。- 喉に違和感や口臭を感じる場合は、
喉のケアを続ける。- 口臭チェックを行い、改善していれば解決!
- 口臭が改善していない場合は、
内科疾患(または服用中の薬)を疑い診察を受ける。- 内科に問題がなければ、胃腸が弱っているかもしれない。
元気な胃腸にするために、生活習慣や食生活を見直す。- 口臭が気になったら口臭チェックをする
引用:本気で「口臭改善」したい人のための対策方法10!何をしても治らなかった原因はこれ!
口臭症対策
口臭症を治すためには、ストレスの原因になっている「トラウマ」を避けて通ることはできません。
自臭症の原因にはトラウマが関係しています。トラウマになった経験を突き止めて、どうしてこれほどストレスを抱えているのかを考えないといけません。そして、そのストレスの原因は、嫌な体験と周囲の反応を意味なく関連付けしていることも認める勇気が必要です。
自律神経の乱れを改善するためには…
- 専門医で受診する。心配となっている病気・症状を治療する。
- カウンセリングを受ける。
- ストレスを軽減するために趣味や運動をする。
- 楽しいことを行なう。
- 考え方を変える。
- 深呼吸をする。
- ストレッチで体を伸ばす。体を動かす。
口内と喉のケア
口内と喉の口臭源(舌苔、膿栓、膿汁など)を取り除くために、「アルカリイオン水うがい」が良いということをご存知でしょうか?
アルカリイオン水で舌苔を取る
アルカリイオン水には、たんぱく質を分解する作用があります。ですから、アルカリイオン水を使うと舌苔を溶かすことができるので、しつこい舌苔でも取り除くことができるのです。
これは、アルカリイオン水が舌苔を分解するイメージです。
本来は、唾液が舌の汚れを洗い流すのですが、ドライマウスの場合はそれができません。そのため、舌苔ができるのです。
ところが、アルカリイオン水を使うと、ドライマウスで舌苔ができる場合でも唾液の代用ができます。
アルカリイオン水で膿栓を取る
アルカリイオン水でうがいを行うと、がんこな臭い玉(膿栓)を取ることができます。その理由は、臭い玉(膿栓)もたんぱく質からできているからです。そのため、アルカリイオン水でうがいを行うと臭い玉(膿栓)の表面が溶けるため、皮膚から外れやすくなるのです。
もちろん、同じたんぱく質から成る臭い汁、膿汁などの口臭の源を除去できるので、口臭が予防できます。
まとめ
今まで治らなかった口臭の原因が分かったのではないでしょうか。口臭が治らなかった原因は、口臭と口臭症の両方を治す必要があったのです。
口臭対策には、アルカリイオン水がいいということも。
口臭対策に使えるアルカリイオン水についての記事は、「口臭、アルカリイオン水」や「舌白い、アルカリイオン水」、「膿栓、アルカリイオン水」で検索してみてください。
しかし、アルカリイオン水について勘違いされていませんか?
アルカリイオン水と言っても、飲料水のアルカリイオン水では効果がありません。その理由は、こちらを見ると納得できますよ。今すぐごらんになってください。
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