虫歯は口臭原因になる!口臭を防ぐには?

口腔ケアアンバサダーの上林登です。

「虫歯になると口臭が出る」と思っているかもしれませんが、本当に「虫歯」が口臭原因になるのでしょうか?

このような疑問があっても不思議でないのは、次の公的な歯科サイトには、はっきりと「口臭原因」は舌苔と歯周病だと記載されているからです。

1,日本歯科医師会公式サイト(テーマパーク8020)では、口臭の6割は「舌苔」から発生していると言われています。
2,日本臨床歯周病学会公式サイトでは、口臭原因は口の中にあり「一番考えられるのは歯周病」と書かれています。
3,厚生労働省「e-ヘルスネット」の調査でも、「全体の口臭の中で歯周病患者が約1/3を占めている」とありました。

実際、虫歯によって口臭が起きる割合は少ないですが、虫歯は口臭を発生させる起因となります。また、歯磨き不足が引き金となって、虫歯と口臭の両方が起きるという関係性もあります。

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虫歯が口臭原因になる理由

虫歯になると、歯が欠けた穴の中に食べかすや虫歯菌がたまり臭いがするようになります。虫歯が進行して歯の神経や血管が腐ると、タンパク質の腐敗する臭いを発生させます。

刺激臭は、揮発性硫黄化合物が原因であり、ゆで卵や食べ物が腐った臭いがするのが特徴的です。

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歯の穴にたまった食べカスの腐敗

虫歯になると歯に穴があきますが、虫歯の進行とともにその穴は大きくなります。穴に食べかすがたまると歯磨きによる清掃は難しく、食べかすが腐敗して臭いを発します。

歯の神経と血管の腐敗

始め虫歯菌が出す酸により歯の表面が溶かされ、虫歯が進行するとタンパク質からなる神経の中に菌が侵入、歯髄に炎症を起こし「ズキズキする」歯の痛みを生じます。
しかし、神経が死んでしまうと歯の痛みは歯科に行かなくてもいずれ落ち着き、放置するケースが多いですが、口臭はひどくなり続くでしょう

歯根の先にたまる膿の臭い

虫歯を放置すると、いずれ歯の根っこの先に菌が感染していきます。膿がたまった状態を「根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)」と言い、その膿が臭いの発生源となります。

根尖性歯周炎は、過去に虫歯を治療して被せものや詰め物をしていても、二次カリエス(虫歯)になることがあるので、臭いがしたら要注意。

虫歯を治療して銀歯を被せていても、内側で虫歯になっている可能性があります。古い銀歯は要注意です。

>>臭いのはその銀歯かもしれません

口臭対策

虫歯になっている場合の対策は、歯科治療を受けないと無理です。まず、虫歯を治すようにしましょう。

虫歯が原因で口臭がしている場合には、ある程度進行している可能性が高いです。ですから、虫歯の穴の汚れを爪楊枝や歯ブラシで取ると、炎症を起こし痛みを強くするかもしれません。

また、マウスウォッシュで口臭を抑えても一時的にしかなりませし、痛み止めを服用しても虫歯の進行は止められないので、早目に歯科を受診するようにしましょう。

口臭予防

口臭を予防するための基本は、毎日のていねいな歯磨きです。歯ブラシだけではなく、フロスや歯間ブラシなども使って、磨きにくい歯間部の清掃をしましょう。

歯磨きに時間をかけられない場合には、電動歯ブラシを使用することをおすすめします。

しかし、どれだけていねいにブラッシングしても、磨き残しができて虫歯や歯周病になります。ですから、定期的に歯科検診を受けるようにしましょう。

>>夜歯磨きしないとどうなる?虫歯だけではなく、翌朝、口臭を招くのでご注意!

まとめ

口臭が気になったら、勝手な判断をしないで歯科で検査してもらうことが大事です。
そして、お家での丁寧な歯磨きと歯科の定期検診を続けることで、より効果的な虫歯予防と口臭予防ができるようになります。

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