こんにちは、口腔ケアアンバサダー(一般社団法人 日本口腔ケア学会認定)の上林登です。監修:歯科衛生士 上林ミヤコ
「買ってはいけない歯磨き粉」は、ブランド名や特定の配合成分だけでは判断できません。購入前は使用目的・対象年齢・使用方法を確認し、使った後にヒリヒリ、赤み、腫れなどが出た製品はいったん中止してください。
危険な商品ランキングを探すより、今の自分に合わない条件と、使用中止・受診が必要な症状を分けることが大切です。フッ化物、研磨剤、発泡剤を、含まれているという理由だけで避ける必要はありません。
急な舌・喉の腫れに、息苦しさ、声のかすれ、意識が遠のく感じなどを伴う場合は、直ちに使用を中止し、119番で救急車を呼んでください。別の歯磨き粉を試したり、症状が治まるまで待ったりしないでください。
買ってはいけない歯磨き粉ランキングで安全性は決められる?
ブランド単位の危険ランキングでは、個々の製品と自分との相性を判断できません。同じブランドでも、有効成分、フッ化物濃度、香味、対象年齢、使用方法が異なるためです。
クリニカ、クリアクリーン、シュミテクト、オーラツー、システマ、チェックアップ、NONIO、GUM、アパガードなどが気になる場合も、ブランド全体を避けるのではなく、購入予定の正式な商品名と現品表示を確認しましょう。
成分名だけで「歯を削る」「粘膜を傷める」と決めつける情報には注意が必要です。配合量や製品設計、歯や粘膜の状態、磨く力などを確認しないまま、安全性を順位付けすることはできません。
ただし、メーカーから回収や使用中止の案内が出ている製品は、その指示に従ってください。これは、成分への漠然とした不安や個人の使用感とは別に確認する事項です。

商品名や成分名だけで判断せず、容器の表示と使用後の口の変化を確認しましょう。
歯磨き粉の使用を中止するサインと受診の目安
使用後に異常が出た場合は、成分を自己判断する前に、その製品を中止してください。症状の強さと続き方で、次の対応を分けます。口の異常がすべて歯磨き粉によるものとは限りません。
ヒリヒリ、赤み、皮むけが出たら使用を中止する
軽いヒリヒリや皮むけでも、我慢して使い続けず、水でやさしくすすいでください。痛みがある間は舌清掃を休み、原因を確かめようとして同じ製品を再使用することも避けましょう。
中止しても治まらない、悪化する、痛み・腫れ・出血がある場合は、歯科または歯科口腔外科へ相談してください。容器や成分表示を持参すると、使用した製品を伝えやすくなります。
唇の急な腫れやじんましんが出た場合も使用を中止し、速やかに医療機関へ相談してください。息苦しさや急速な悪化があれば救急対応が必要です。
具体的な対処は、歯磨き粉で舌がピリピリする原因と中止・受診の目安で確認できます。
歯ぐきの出血、腫れ、膿、歯の痛みは歯科で確認する
出血や腫れが続く、膿が出る、歯が動く、噛むと痛い、しみる状態が続く場合は、歯磨き粉を替えるだけで済ませないでください。
むし歯、歯周病、歯の亀裂などとの区別が必要です。歯磨き粉に予防の効能があっても、すでに起きている病気の検査・治療の代わりにはなりません。
治りにくい口内炎や、同じ場所の変化は放置しない
2週間以上治らない口内炎、同じ場所に続く白色・赤色の変化、ただれ、硬いしこり、飲み込みにくさや口の開けにくさがある場合は、歯科口腔外科などへ相談してください。
白い部分を強く擦って確かめることは避けましょう。「2週間」は強い症状やしこりがある時に待つ期間ではありません。悪化する、食事や水分摂取に支障がある場合は、日数を決めて待たずに相談してください。
長引く口内炎や粘膜の変化については、国立がん研究センターの口腔がんの症状・受診案内も参考になります。これらの症状があるだけで、がんと決まるわけではありません。
購入前に確認する3つの条件
異常がない方は、使用目的、対象年齢・使用量、使い続けられる使用感の順に確認すると、候補を絞りやすくなります。
1.むし歯予防、知覚過敏、着色などの目的に合わせる
パッケージの「効能・効果」を見て、自分が求める予防目的と合うか確認してください。「薬用」「人気」「天然」という表示だけでは、目的に合うか分かりません。
| 目的・口の状態 | 確認する表示 | 選ぶ時の注意 |
|---|---|---|
| むし歯予防 | フッ化物濃度、対象年齢、使用量 | 年齢に合う濃度と量を選ぶ |
| 歯ぐきのケア | 歯肉炎・歯周炎予防などの効能・効果 | 出血や腫れが続く場合は受診を優先する |
| 知覚過敏が気になる | 知覚過敏症状を防ぐ効能・効果 | しみる原因を自己判断せず、続く場合は歯科へ |
| 着色汚れを落としたい | 着色除去の目的、使用方法・頻度 | 強く磨かず、しみる時は歯の状態も確認する |
| 口臭・朝のネバつき | 口臭予防、香味、発泡感、使用方法 | 爽快感だけで判断せず、歯間・舌・乾燥も確認する |
市販の歯磨き粉によるホワイトニングは、主に歯の表面の着色汚れを落とすケアで、歯科で行う漂白とは異なります。「早く白くしたい」と力を入れたり、使用回数を増やしたりしないでください。
2.子どもはフッ化物濃度と使用量を年齢に合わせる
フッ化物配合歯磨剤はむし歯予防に役立ちます。子どもに大人と同じ製品・量を自己判断で使わせず、年齢と現品の注意事項を確認してください。
4学会合同の2023年版推奨は、次のとおりです。
| 年齢 | フッ化物濃度 | 使用量 | 使用後の対応 |
|---|---|---|---|
| 歯が生えてから2歳 | 900~1000ppmF | 米粒程度(1~2mm) | ティッシュなどで軽く拭き取ってもよい |
| 3~5歳 | 900~1000ppmF | グリーンピース程度(約5mm) | 軽く吐き出し、すすぐなら少量の水で1回 |
| 6歳以上・成人・高齢者 | 1400~1500ppmF | 歯ブラシ全体(1.5~2cm) | 軽く吐き出し、すすぐなら少量の水で1回 |
いずれの年齢でも、就寝前を含め1日2回の使用が推奨されています。幼児は保護者が量を管理し、チューブごと大量に飲み込まないよう手の届かない場所に保管してください。飲み込みに不安がある方は、歯科で使い方を相談しましょう。
詳しい条件は、4学会合同「フッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法」をご確認ください。
3.香味や泡立ちが負担にならないものを選ぶ
強いミントや豊かな泡立ちが好みの人もいれば、低香味・低発泡の方が磨きやすい人もいます。使用感の好みと、安全性や予防効果は分けて考えてください。
口が乾く、口内炎がある、舌や粘膜が敏感な場合は、いつもの製品がしみることもあります。「低刺激」「マイルド」という名称でも、誰にでも刺激が出ないとは限りません。
歯磨き粉の成分は危険?具体的な名称と表示の読み方
成分名を避けるリストにするのではなく、配合目的と自分に必要な条件を確認しましょう。容器の「薬用成分・有効成分」「清掃剤」「発泡剤」「香味剤」などを分けて読むと、何のための成分か分かりやすくなります。
| 表示される成分名の例 | 配合目的 | 確認する条件・表示 |
|---|---|---|
| フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム | むし歯予防に用いるフッ化物 | 成分名だけでなく、ppmで示す濃度・対象年齢・使用量を確認する |
| ラウリル硫酸Na、ラウリル硫酸ナトリウム(SLS) | 泡立ちを助ける発泡剤 | 口内炎を繰り返す場合は歯科で相談する。異常が出た製品は中止する |
| 無水ケイ酸、含水ケイ酸、炭酸Ca | 歯の表面の汚れを落とす清掃剤など | 同じ名称でも配合目的が違うことがある。清掃剤・粘度調整剤などの区分も読む |
| 硝酸カリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム、ラウロイルサルコシンNa | 知覚過敏症状の防止、歯肉炎などの予防、口臭防止などに用いる薬用成分 | それぞれ働きが異なる。購入する製品の効能・効果と対応させて確認する |
| 香料、メントール、サッカリンNa | 香り・清涼感・味を調整する成分 | 香味の好みと予防効果を分ける。強い香味が負担なら使用感を確認する |
| ソルビット液、PG(プロピレングリコール) | 湿潤剤などとしてペーストの状態を保つ | 製品ごとの配合目的を読む。過去に成分への反応を指摘された方は専門家へ確認する |
| パラベン | 製品の品質を保つための保存剤 | 無配合という理由だけで安全性を判断しない。確認済みのアレルギーがあれば相談する |
この表は成分の役割を整理したもので、危険度の順位ではありません。配合目的は製品によって異なり、全成分がすべての歯磨き粉に入っているわけでもありません。一般的な成分と分類は、日本歯磨工業会の歯みがきQ&Aも参考になります。
フッ化ナトリウムなどのフッ化物は、濃度と年齢を確認する
フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウムは、むし歯予防に使われるフッ化物です。「フッ素配合」という文字だけでなく、濃度と使用量を確認してください。1450ppm配合品には6歳未満への使用を控えるなどの表示があるため、幼児用へ流用せず、年齢に合う製品を選びましょう。
歯科で使う無機フッ化物と、環境問題で話題になるPFASは異なります。PFASへの不安をそのまま歯磨き粉に当てはめることはできません。日本歯科医師会のフッ化物とPFASの解説で違いを確認できます。
フッ化物無配合品を選ぶ場合は、フッ化物配合歯磨剤と同等のむし歯予防効果を前提にせず、必要な予防方法を歯科で相談してください。
無水ケイ酸・炭酸カルシウムは、名前だけで研磨の強さを決めない
無水ケイ酸、含水ケイ酸、炭酸カルシウム(炭酸Ca)などは、清掃剤として歯の表面の汚れを落とすために使われます。一方、無水ケイ酸は粘度調整剤として表示される製品もあります。
成分表だけでは製品全体の研磨の強さは判断できません。歯がしみる、歯ぐきが下がっている、根元が削れている場合は、使用する製品と磨く力を歯科で相談してください。ジェル状や研磨剤無配合という表示だけで、誰にでも安全と判断することも避けましょう。
SLSは一律に避けず、口内炎や使用後の変化と分けて考える
ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)は、成分表では「ラウリル硫酸Na」などと表示される発泡剤です。すべての人が避ける必要はありませんが、反復性アフタ性口内炎のある人では、SLS無配合歯磨剤が選択肢になることがあります。
2019年の系統的レビューは4試験・計124人を対象に、SLS無配合歯磨剤で潰瘍の数や痛みなどが減る可能性を示しました。ただし、対象や研究規模には限りがあり、すべての口内炎やすべての人に当てはまる結論ではありません。SLSと反復性アフタ性口内炎の系統的レビューが出典です。
「ラウロイルサルコシンNa(LSS)」はSLSとは別の成分です。名前が似ていても同一視しないでください。また、「ラウリル硫酸塩」という表示だけでは、その塩の種類を自己判断せず、必要に応じメーカーへ確認しましょう。口内炎を繰り返す場合は歯科へ相談し、痛みや皮むけが出た製品は中止してください。
硝酸カリウムや抗炎症成分は、必要な予防目的に合わせる
硝酸カリウムは知覚過敏症状の防止、グリチルリチン酸モノアンモニウムは歯ぐきの炎症を抑える目的、ラウロイルサルコシンNaは殺菌によるむし歯・口臭予防などに使われます。成分名が多いことより、製品の「効能・効果」が目的に合うかを確認してください。
歯がしみる、出血する、腫れる原因を成分だけで判断することはできません。予防用の歯磨き粉は、むし歯や歯周病の検査・治療の代わりにはなりません。
香料・サッカリンNa・パラベンは、配合目的と相性を見る
香料は香り、メントールは清涼感、サッカリンNaは味の調整に使われます。サッカリンNaは砂糖とは異なり、日本歯磨工業会は歯磨剤の甘味成分について、むし歯の原因にはならないと説明しています。
PGやソルビット液は湿潤剤など、パラベンは保存剤として配合されます。これらが入っているという理由だけで「買ってはいけない」と決めることも、無配合なら必ず安心と考えることも適切ではありません。
特定成分へのアレルギーを医療機関で指摘された方は、その情報と容器表示をもとに相談してください。強い香味が苦手なら低香味・無香料を検討できますが、痛みや赤みがある時に商品を次々と試すことは避けましょう。歯磨き直後の爽快感だけでは、口臭の原因に対応できたことや十分に清掃できたことは分かりません。
クリニカ・クリアクリーン・シュミテクト・オーラツーは買ってはいけない?
クリニカ・クリアクリーン・シュミテクト・オーラツーは、ブランド名だけでは「買ってはいけない」と判断できません。購入予定の正式な製品名を確認し、配合成分・目的・対象年齢・使用上の注意から選びましょう。
ここではメーカー公式情報を確認できた代表製品を比較します。危険度やおすすめ順のランキングではありません。改良前後で表示が異なることがあるため、購入・使用する現品の表示も確認してください。メーカーの製品仕様と、学会・論文に基づく医学的な評価は分けて説明します。
| 代表製品 | 主な成分・目的 | 購入前の確認点 |
|---|---|---|
| クリニカアドバンテージ ハミガキ | フッ化ナトリウム(フッ素として1450ppm)、デキストラナーゼ、ラウロイルサルコシンNaなど。むし歯・口臭予防、歯垢除去など | 6歳未満は使用を控える。SLS配合、香味、傷や発疹などの注意を確認する |
| クリアクリーン プレミアム 歯質強化 | フッ化ナトリウム(フッ素として1450ppm)、塩化セチルピリジニウム、清掃剤など。むし歯・歯肉炎・口臭予防など | 6歳未満は使用を控える。顆粒入りのため、インプラント使用中は歯科で確認する |
| シュミテクト 歯周病ケア | 硝酸カリウム、フッ化ナトリウム(フッ素として1450ppm)、グリチルリチン酸モノアンモニウム。知覚過敏症状・歯周病・むし歯の予防 | 6歳未満は使用不可。12歳未満は公式FAQの案内に沿って使用前に歯科へ相談する |
| オーラツーミー ステインクリアペースト[ナチュラルミント] | 無水ケイ酸、ステインコントロール成分、フッ素1450ppmなど。着色汚れの除去・付着抑制とむし歯予防 | 現行品は6歳未満の使用を控える。旧品との濃度の違い、香味、使用方法を現品で確認する |
表の年齢制限は、ここで取り上げた代表製品のものです。フッ化物の一般的な推奨だけで、個々の製品の使用上の注意を読み替えないでください。
クリニカ:アドバンテージ ハミガキは年齢・発泡剤・香味を確認
クリニカアドバンテージ ハミガキは、むし歯・口臭予防や歯垢除去などを目的にした医薬部外品です。フッ化ナトリウム(フッ素として1450ppm)、歯垢分解酵素のデキストラナーゼ、殺菌成分のラウロイルサルコシンNaなどを配合しています。
清掃剤には無水ケイ酸、発泡剤にはラウリル硫酸Na(SLS)などを使用しています。SLSを避ける必要があるか相談したい方は、配合目的も含めて容器を確認してください。クールミント・シトラスミント・ソフトミントの香味名だけで、刺激が出ないとは判断できません。
6歳未満は使用を控える表示があります。お口のまわりの傷などに直接つけず、発疹などの異常が出たら中止し、異常が残る場合は製品を持参して相談してください。別のクリニカ製品へ、この成分・濃度をそのまま当てはめないことも大切です。
出典:ライオン「クリニカアドバンテージ ハミガキ」成分・使用上の注意
クリアクリーン:顆粒とフッ素を、製品ごとに確認
クリアクリーン プレミアム 歯質強化は、フッ素1450ppmによるむし歯予防などを目的にした医薬部外品です。フッ化ナトリウム、塩化セチルピリジニウム、清掃剤の含水ケイ酸・Wa顆粒・二酸化ケイ素などを配合しています。
発泡剤はラウリル硫酸塩、保存剤はパラベンで、香味はプレミアムミントです。6歳未満は使用を控え、傷などがある時は使わない表示があります。口中の異常、発疹・かゆみ、強い咳こみなどが出た場合は、中止して医師へ相談してください。
「クリアクリーンの顆粒は危険?」という疑問について、花王は、ブラッシングで細かくくだける設計で、マイクロプラスチックビーズには該当しないと説明しています。ただし、顆粒入り製品をインプラント使用中に選ぶ場合は、歯科で確認する案内があります。
同じブランドでも、レギュラーの「クリアクリーン ナチュラルミント」はモノフルオロリン酸ナトリウムや炭酸Caなどを配合し、上記のプレミアムとは処方が異なります。ブランド全体を一つの成分表で評価しないでください。
出典:花王「クリアクリーン プレミアム 歯質強化」成分・注意事項、クリアクリーン公式FAQ、ナチュラルミントの製品情報
シュミテクト:知覚過敏ケアと、歯の痛みの原因確認を分ける
シュミテクト 歯周病ケアは、知覚過敏で歯がしみるのを防ぎ、歯周病やむし歯を予防する医薬部外品です。硝酸カリウム、フッ化ナトリウム(フッ素として1450ppm)、グリチルリチン酸モノアンモニウムなどが、それぞれ知覚過敏ケア、むし歯予防、歯ぐきの炎症への予防目的で使われます。
製品ページでは6歳未満は使用させないと案内しています。さらに公式FAQでは、12歳未満の使用は推奨せず、かかりつけの歯科医師へ相談する案内があります。「6歳以上なら自己判断で使える」と読み替えず、子どもに使用する場合は現品表示と歯科医師の指示を確認してください。
公式FAQの使用頻度は1日2~3回ですが、使用する製品の表示に従ってください。しみる症状が続く・悪化する場合は、むし歯などとの区別のため歯科へ相談しましょう。歯の知覚過敏と、使用後の舌・粘膜のヒリヒリは別の問題です。後者の異常が出た場合は使用を中止してください。
出典:シュミテクト「歯周病ケア」製品情報、シュミテクト公式FAQ
オーラツー:ステインクリアペーストは着色ケアと年齢を確認
オーラツーミー ステインクリアペースト[ナチュラルミント]は、着色汚れを落とし、つきにくくするケアを目的にした医薬部外品です。清掃剤の無水ケイ酸と、溶解剤のPOEアルキル(12~14)スルホコハク酸2Na液を配合しています。
現行品はフッ素1450ppm配合で、6歳未満は使用を控える案内があります。2025年のリニューアルで高濃度フッ素配合へ変更されているため、以前の製品情報をそのまま使わず、購入する容器・外箱を確認してください。
ここでいう白さのケアは、歯の表面の着色汚れへの対応です。歯の内部の色を漂白する歯科のホワイトニングとは異なります。歯がしみる・根元が露出している場合は、強く磨いて着色を落とそうとせず、歯科で製品と磨き方を相談してください。
同じブランドには週1回の集中ケア用クレンジングペーストなどもあります。ステインクリアペーストと使用頻度を混同せず、それぞれの表示を守りましょう。
出典:サンスター「オーラツーミー ステインクリアペースト」、2025年リニューアルの公式案内(PDF)
歯磨き粉の変更と一緒に見直したい基本ケア
自分に合う製品を選んでも、強く磨く癖や歯間の磨き残しがあれば、十分なケアにつながりません。製品の表示を守り、清掃する場所と力加減も見直しましょう。
- 歯ブラシを押しつけない:毛先が大きく広がらない程度の力で細かく動かす。
- 泡や爽快感だけで終えない:歯と歯ぐきの境目、奥歯、歯の裏側を順番に磨く。
- 歯間清掃を組み合わせる:フロスや適切なサイズの歯間ブラシを使い、道具選びに迷えば歯科で確認する。
- 舌を強くこすらない:舌への使用が案内されていない歯磨き粉を、自己流の舌磨きに使わない。必要な舌清掃は見える範囲を奥から手前へ軽く行い、痛みや出血がある間は休む。
これまでの相談では、丁寧に磨き、市販品を試しても口臭への不安が残るという訴えが繰り返しありました。これは特定の商品が危険・無効だという証拠ではありません。商品を替える前に、歯間の汚れ、歯ぐき、舌、乾燥なども確認する必要性を感じています。
歯磨き粉を変えても口臭が続く場合は、舌や乾燥だけが原因と決めつけず、歯科で口の状態と口臭を相談してください。
鼻づまりや喉の違和感も続いている場合は、その症状も伝えましょう。鼻や喉の症状については耳鼻咽喉科への相談が必要なこともあります。
よくある質問
海外製品、天然・無添加表示、使用後の皮むけについて、購入や継続の判断を整理します。
海外製の歯磨き粉は買ってはいけませんか?
海外製という理由だけで危険とはいえません。クレスト、コルゲート、Vussenなども、ブランド名ではなく個々の製品で確認します。国や製品によって成分、フッ化物濃度、対象年齢、使い方が異なる場合があります。
日本語表示、輸入者・販売者情報、現品の注意事項を確認し、濃度や使用方法が分からない製品は、確認できるまで自己判断で使わないでください。
天然・無添加の歯磨き粉なら安全ですか?
天然・無添加という表示だけで、誰にでも安全とは判断できません。何を配合していないのか、目的や使用方法が自分に合うかを確認してください。天然由来の成分でも合わない人はいます。
フッ化物無配合なら、むし歯予防での役割の違いも確認しましょう。「無添加だから良い」だけで必要な予防を外さないことが大切です。
歯磨き粉を使った後に口の中の皮がむけたら?
その製品を中止し、水でやさしくすすいでください。皮がむけたことだけで原因成分やアレルギーとは断定できません。痛み・腫れ・出血がある、中止しても続く場合は、容器や成分表示を持って歯科または歯科口腔外科へ相談してください。
急な舌・喉の腫れに息苦しさなどを伴う場合は、記事冒頭の救急対応を優先してください。
まとめ:買う前は表示、使った後は口の変化を確認する
「買ってはいけない歯磨き粉」を商品名だけで決めず、使用目的、年齢に合う濃度・量、表示どおりの使い方を確認しましょう。
異常が出た製品は中止し、症状が続く場合は受診してください。異常がなく製品を選び直す段階なら、成分への不安だけで候補を外さず、自分が必要とする予防目的と使用感から選ぶことが次の一歩です。
参考文献
- 4学会合同「フッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法(2023年版・普及版)」
- 日本歯科医師会「歯科で使用されるフッ化物とPFASの違い」
- 日本歯磨工業会「歯みがきQ&A」
- Alli BY, et al. Effect of sodium lauryl sulfate on recurrent aphthous stomatitis: A systematic review. 2019.
- 日本アレルギー学会 アレルギーポータル「アナフィラキシー」
- 国立がん研究センター「口腔がんの原因・症状について」
次の一歩:口臭予防の目的に合う製品を比較する
痛み・腫れ・出血などがなく、口臭予防のために歯磨き粉を選び直したい方は、市販品の効能、フッ化物、香味・発泡感、使用方法を製品ごとに比べてください。
比較記事では市販の5製品を確認でき、香味や泡立ち、使い方が合わない方には、美息美人とのケアの違いを確認する次のページも案内しています。
私は美息美人の販売元・開発者です。美息美人は、水に溶かして、うがいと歯・舌のやさしいブラッシングに使用する口臭予防歯みがきで、毎日の口内清掃を補助します。フッ化物によるむし歯予防や病気の治療の代わりではなく、無添加という理由だけで安全とは判断しません。
