膿汁(のうじゅう)が口臭をひどくする!?3種類の膿汁について

膿汁が喉口臭の原因

口腔ケアアンバサダー(社団法人口腔ケア学会認定)の上林登です。

喉から発生する口臭は、下水や排水溝のように腐敗した匂いがあるのが特徴です。喉から口臭があると、歯磨きしても歯科治療を受けても口臭が治ることはありません。

口臭が治らないと、ずっと悩んでいましたら、喉口臭を一度疑ってみるといいかもしれません。

喉口臭になる原因は「膿汁(のうじゅう)」ですが、一般的に「膿汁」と言えば、膿栓(臭い玉)のことを指します。そのため、喉口臭が気になると直ぐに膿栓対策を考える人が多いです。

しかし、喉口臭の原因は「膿栓」だけではありません。副鼻腔に溜まった膿が鼻腔を通って喉に落ちるケースがあります。鼻汁に膿が混じっているため鼻や喉から酷い口臭を放つのが特徴です。

膿汁の、もう一つのケースは痰です。痰は健康な人でも出るものですが、気道や肺が病気になると大量の痰が出て喉に絡むようになります。膿の混じる痰が喉粘膜に付着して乾燥すると喉から口にひどい匂いが出るようになります。

このように喉から口臭がある場合は、3つの原因となる膿汁があるとご理解ください。これが分かっていないと、臭い玉(膿栓)を除去しても口臭を改善することはできません。

今回は、3種類の膿汁の原因と対策についてお伝えします。

3種類の膿汁が臭い

副鼻腔炎の膿汁

一般に蓄膿症と呼ばれる副鼻腔炎は、風邪ウイルスや細菌、アレルギーなどにより、副鼻腔の粘膜に炎症が起こることで発症する病気です。目頭と鼻の間に位置する副鼻腔に膿が溜まると、緑色のドロドロとした鼻水(後鼻漏)が喉に落ちるようになります。

急性の副鼻腔炎は、頬や鼻周囲の痛みや腫れ、発熱など強い症状がある他、鼻汁が臭いことが特徴です。

慢性化すると臭いが分からなくなるので、口臭があっても自覚が少ないことがあります。

鼻の中が臭い!原因不明の口臭は蓄膿症に注意、「3割の裏にある後鼻漏」

口蓋扁桃に溜まる膿汁

喉の左右にはリンパ組織である「扁桃腺(口蓋扁桃)」があり、口から入って来る細菌やウイルスと戦っています。これを免疫機能と言いますが、免疫細胞や細菌の死がいは扁桃腺の窪みに溜まり、食べかすなどと固まって臭い玉(膿栓)となります。

>>膿栓(臭い玉)が溜まる場所はこちら

免疫力が低いと細菌に負けてしまい、慢性扁桃炎になり、臭い膿が溜まり続けることになります。これが膿栓による喉口臭の原因ですが、扁桃は口蓋扁桃以外にも咽頭扁桃や舌根扁桃などがあるため、炎症を起こすとどこにでも膿が付くようになります。

>>臭い玉(膿栓)の取り方

痰に混じる膿汁

気道はいつでも濡れた状態にしておくために分泌液が出ています。この分泌液が痰で、健康な人の痰は水のようにサラサラしていますが、気管や喉に炎症が起きると(痰に膿が混じり)粘つきのある痰になり臭くなります。

副鼻腔炎で喉に(後鼻漏で)膿が落ちると、痰に膿が混じるため、痰自体が臭くなり口臭の原因となります。

【喀痰の原因】

  • 風邪
  • インフルエンザ
  • 気管支炎
  • 気管支拡張症
  • 肺炎
  • 肺水腫
  • 副鼻腔炎(蓄膿症)

膿汁が口臭を発生する

鼻や喉の病気になると大量に膿が溜まるようになりますが、口腔内の乾燥がさらに免疫機能を活発にして、喉からの臭い息が口に出て口臭になります。

レンサ球菌やブドウ球菌や肺炎球菌、嫌気性菌による鼻かぜや咽頭炎などが、膿を作り、ドブ臭のような喉口臭を引き起こすとも言われています。
…「もう口臭で悩まない!」日本口臭学会常任理事、本田俊一著より引用

喉口臭の対処法

膿が原因で喉から口臭が起きている場合は、その原因となる耳鼻科疾患を治療することが大切です。

口内や喉の乾燥を防ぐことで、口臭の原因となる膿が増えないようにできます。

【口腔乾燥の予防法】

  • 唾液腺マッサージ
  • お口の体操(舌を動かす)
  • 口呼吸の改善(マウスピースを付ける等)
  • 禁煙する
  • 小まめに水を飲む

口臭を予防するためには、この他にも食事や運動など生活習慣を改善して免疫力を高めることが大切です。

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