
『ためしてガッテン』の方法で膿栓(臭い玉)を取ろう!
口腔ケアアンバサダー(社団法人 日本口腔ケア学会認定)の上林登です。
膿栓(通称:臭い玉・匂い玉)で困っているあなたへ、この記事は『ためしてガッテン』で紹介された、安全で確実な膿栓の取り方を提供します。
膿栓とは何か、どのように取り除くのか、そして取り除く際の注意点や予防法まで、一連のプロセスを詳しく解説します。
簡単に自宅でできる方法を学び、自信を持って臭い玉とさようならしましょう。読み進めて、口臭対策と口腔ケアの新たな一歩を踏み出しましょう!
この記事は、現役歯科衛生士(上林ミヤコ)が監修しています。
クリックできる目次
膿栓(臭い玉)とは何か
膿栓(臭い玉・匂い玉)とは、扁桃腺の溝(陰窩)に溜まった食物残渣、死んだ細胞、口腔内の細菌などが固まったものを指します。これらの塊は時間とともに硬化し、白または黄色の固形物となります。サイズは様々で、小麦粒程度から豆粒程度まで、またはそれ以上の大きさになることもあります。
膿栓はその名の通り、ドブのような匂いを放ちます。これが口臭の一因となり、無視できない問題となることがあります。さらに、膿栓が溜まり続けると喉に違和感や痛みを感じることもあります。ですから、膿栓の取り除き方を知り、適切な対策を行うことが重要となります。
膿栓ができて放置しても、健康被害を及ぼすことはほとんどありません。(出典:いいケアネット)しかし、のどの痛みや違和感がある場合は、耳鼻咽喉科を受診するようにしましょう。
のどの痛み・違和感は、咽喉頭炎や気管支炎など、よく聞かれるどの病気から、声帯ポリープやリンパ腫、ぜんそくが関連している場合もあります。
引用:耳鼻科坂本クリニック
『ためしてガッテン』で紹介された膿栓の取り方
『ためしてガッテン』では、手軽で安全な膿栓の取り方が紹介されました。その方法は自宅でも簡単に実践でき、専門的な知識や特別な道具を必要としません。ただし、適切な手順を踏むことで、効果的かつ安全に膿栓を取り除くことが可能となります。
取り方のステップバイステップガイド
-
手を清潔にする:手指や指先の清潔さは、感染リスクを低減するために重要です。まず、手を洗って清潔にしましょう。
-
口腔内を照らす:ミラーや照明を用いて、口腔内を明確に視認できる状態を作りましょう。
-
扁桃腺を見つける:扁桃腺は口腔内後部の両側、ヒトデ形をした組織です。膿栓はその表面の溝に形成されます。
-
膿栓を優しく押す:膿栓が見つかったら、綿棒や清潔な指を使って、優しく押し出しましょう。無理に力を入れると、喉を傷つける可能性があります。
-
取り終えたら口をすすぐ:膿栓を取り終えたら、口をイソジンなどでうがいを行い、その後、水ですすぎ、口腔内を清潔に保ちましょう。
これらの手順に従えば、自宅で膿栓を取ることが可能です。しかし、取れない場合や痛みが伴う場合は、専門医に相談することをおすすめします。
膿栓を安全に取るコツと注意点
膿栓の取り方を理解した上で、さらに安全性を高め、効果を最大限に引き出すためのコツと注意点があります。以下では、膿栓取りのテクニックと安全対策を詳しく紹介します。
膿栓を取る際のコツ
-
優しく押し出す:強く押し出すと扁桃腺を傷つける可能性があります。膿栓を取るときは、優しく、ゆっくりと押し出すことが重要です。
-
取りやすい角度を見つける:膿栓は扁桃腺の溝(穴)に沿って形成されるため、角度を変えて押すと取りやすくなることがあります。
-
口を広く開ける:口を広く開けて、舌を下げることで、扁桃腺をより明確に見ることができます。
安全に取るための注意点
-
適切な器具の使用:清潔な綿棒や指を使用します。尖った道具は絶対に使用しないでください。
-
強すぎる力を避ける:強い力を加えると、扁桃腺を傷つけ、感染症のリスクを高める可能性があります。
-
痛みを感じたら即座に中止する:少しの不快感は通常ですが、痛みを感じた場合は直ちに取り終え、医療専門家に相談してください。
これらのコツと注意点を心に留めて、安全に効果的に膿栓を取り除きましょう。
困った時の対処法:臭い玉がどうしても取れない場合は?
膿栓が頑固でどうしても取れない場合もあります。しかし、焦らず、安全を第一に考えて対処することが重要です。
-
時間を置く:膿栓が固すぎて取れない場合、無理に取り除こうとせずに時間を置いてみてください。水分をしっかり摂取し、数日後に再度取り除くことを試みてみてください。
関連:膿栓(臭い玉)が取れるタイミング・自然に取れるまで待ってみる -
口腔ケア製品の利用:口腔洗浄剤や、膿栓に特化した商品を試すことも有効です。アルカリイオン水の製品は、膿栓をやわらかくして取り除きやすくします。
-
専門家に相談する:上記の対処法でも膿栓が取れない場合、または膿栓による不快感が続く場合は、医療専門家に相談することを推奨します。耳鼻咽喉科の医師は、適切な診断と治療法を提供してくれます。
臭い玉が取れない場合でも、無理に取り除かないこと、適切なケアを続けることが大切です。そして何より、自分で対処するのが難しい場合は、早めに医療専門家に相談することを忘れないでください。
膿栓(臭い玉)の予防法
膿栓の発生を予防するためには、日々の口腔ケアが大切です。以下に具体的な予防法を紹介します。
-
適切な口腔衛生:日常的な歯磨きとフロッシングは、口腔内の細菌量を減らし、膿栓の発生を予防します。また、舌の表面も清掃することで、膿栓の原因となる細菌や食物の残渣を取り除くことができます。
-
適度な水分補給:口腔内が乾燥すると、膿栓の発生リスクが高まります。常に適度な水分を摂ることで、口の乾燥を防ぎ、膿栓の形成を予防します。
-
口腔ケア製品の活用:口腔洗浄剤や口腔スプレーを使用すると、口腔内の細菌を減らし、膿栓の発生を予防することができます。
・関連:膿栓対策にシャワーを活用する方法:効果的な予防・除去法と注意点 -
定期的な歯科チェックアップ:定期的に歯医者でチェックアップを受けることで、口腔内の健康を維持し、膿栓の予防につながります。
これらの予防法を日常的に実践することで、膿栓(臭い玉)の発生を最小限に抑えることが可能です。毎日の口腔ケアを心掛け、健康な口腔環境を維持しましょう。
まとめ:膿栓(臭い玉)の取り方と予防法
この記事では、膿栓(臭い玉・匂い玉)の基本的な知識から、『ためしてガッテン』で紹介された取り方、安全に取るためのコツや注意点、そして困ったときの対処法、さらに予防法まで詳しく紹介しました。
膿栓は口臭の原因の一つであり、口腔内の環境を悪化させる可能性があるため、予防や早期対策が重要です。実践的なステップバイステップガイドを使って自宅で簡単に膿栓を取る方法を学んだことで、これからは自信を持って口臭に対処できるでしょう。
さらに、口腔衛生の維持、適度な水分補給、口腔ケア製品の活用、そして定期的な歯科チェックアップなどの予防法を実践することで、膿栓の発生を最小限に抑えることが可能となります。
最後に、どんなに丁寧な自己ケアを行っても膿栓が取れない場合や、口腔内で何か異常を感じた場合は、すぐに歯科医に相談することが最善です。自己判断で無理に取り除こうとせず、専門的な意見を求めることが重要です。
口臭は日常生活に大きな影響を与えますが、正しい知識とケア方法を身につけることで改善することが可能です。あなたの口腔健康が向上することを願っています。
関連リンクや商品の紹介
膿栓(臭い玉)のケアや予防に役立つ情報や商品をさらに探すためのリンクを紹介します。
関連リンク
・公式ウェブサイト NHKためしてガッテン “ためしてガッテン”では、健康に関する情報が豊富に揃っています。(※2014年10月22日(水)放送NHK総合テレビ、ためしてガッテン「“風邪はノドから…”その体質に潜む病SP」で膿栓が紹介されましたが、現在はサイトに掲載されていません。)
・日本耳鼻咽喉科学会 愛媛県耳鼻咽喉科医会: 膿栓(臭い玉)についての一般的な情報、治療法、予防法を学べるサイトです。
【参考文献】
・日本歯科医師会 歯とお口のことなら何でも分かるテーマパーク802
・日本口臭学会 口臭と口臭症に関連する用
・日本耳鼻咽喉科学会 代表的な病気
・日本口臭学会 口臭への対応と口臭治療の指針2014
・日本口腔ケア学会
・日本耳鼻咽喉科学会公式サイト
推奨商品
舌クリーナー: 膿栓の主な発生箇所である舌をきれいにするためには、舌クリーナーが役立ちます。こちらの商品は、効率的に舌を掃除し、口臭を防ぐのに最適です。
口腔洗浄器: 口腔洗浄器は、膿栓を取るだけでなく、予防にも役立ちます。この洗浄器は、使いやすさと効果性で高評価を得ています。
上記のリンクや商品は、膿栓ケアに役立つ情報やツールとして提供していますが、口腔内の問題が改善しない場合は、必ず歯科医に相談してください。
膿栓の匂いを取るには、アルカリイオン水のうがいがおすすめです。