臭い玉(膿栓)の取り方を徹底解説!ためしてガッテンやYouTubeで人気の方法を試してみよう

臭い玉の取り方

臭い玉(膿栓)の取り方を比較

口腔ケアアンバサダー(一般社団法人口腔ケア学会認定)の上林です。

臭い玉(膿栓)は口臭や口の中の不快感を引き起こす原因のひとつであり、多くの人が悩んでいます。しかし、膿栓は正しい方法で取り除くことができ、取れると口臭や口内トラブルの予防にもつながります。

そこで、今回は、過去の人気番組「※ためしてガッテン」や、現在YouTubeで紹介されている膿栓取りの方法を詳しく解説します。(※2014年10月22日(水)放送NHK総合テレビ、ためしてガッテン「“風邪はノドから…”その体質に潜む病SP」現在はサイトに掲載していない。)

口内ケアについて正しい知識を持つことで、健やかな口内環境を保ちましょう。

参考:簡単な膿栓の取り方

関連記事:口臭の元になる「臭い玉」の原因と対策

膿栓の原因

膿栓は、皮脂や角質、細菌、食物などが混ざり合い、粘り気のある塊となって詰まったものです。膿栓が発生しやすい原因としては、過度のストレスや栄養バランスの乱れ、歯磨き不足、口腔内の細菌数が多い環境などが挙げられます。

扁桃にはリンパ球が集まっていて、口から入って来る細菌・ウイルスと常に戦っているため、膿栓は風邪やインフルエンザでもできます。

膿栓は蓄膿症(後鼻漏)で慢性扁桃炎の人ほどできやすく、唾液量が少なかったり、イビキをかく人ほど出来るので、予防するためには耳鼻科治療と生活改善が重要です。

膿栓が毎日のように出たり、たくさんの量が出る人はこんな人に多いです。

膿栓ができやすい人

  • 慢性扁桃炎(耳鼻科疾患、後鼻漏など)
  • ドライマウス症(唾液の分泌が少ない)
  • 口呼吸

関連記事:膿栓が大量に出る原因

ためしてガッテン・膿栓の取り方

歯磨きで取れない口臭がうがいでスッキリ

NHKテレビ「ためしてガッテン」で紹介された「膿栓の取り方」を見つけました。それがコレです!(番組は2014,10,22のもので、現在はNHKのサイトから消えています。)

  1. まずは、うがい薬を使い、うがいをしっかり行ってみる(マスク等で喉への細菌・ウイルス付着を防ぐ)
  2. 病院で慢性扁桃炎を抑える薬の使用
  3. 膿栓を取り除く(耳鼻咽喉科にて取り除きます)
  4. 扁桃摘出術(扁桃を切り取ってしまう手術=薬でだめなら最終手段)

引用:yonta64のテレビ番組ブログ「【放送内容まとめ】ためしてガッテン”臭い玉”=”膿栓”の取り方!?」より

うがい

うがい薬を使用し、クチュクチュする口内うがいと、ガラガラ鳴らす喉うがいを行うことで、口内と扁桃周りの細菌を殺菌できます。口内と喉が清潔になると扁桃腺が働く必要がなくなり、結果として膿栓ができなくなります。

このように、うがいを行うことは膿栓の予防効果がありますが、長期間うがい薬を使い続けることはよくないので、喉に違和感や痛みがある場合だけにしましょう。

また、小まめに水を飲むことでも、口内と喉を清潔にし、乾燥を防ぐ効果もあります。

薬の服用

細菌性扁桃炎には、ペニシリン系抗菌薬が有効だそうです。ただし、ウイルス感染による風邪には抗菌薬は効きません。

扁桃炎による辛い痛みには、ロキソニン(ロキソプロフェン)、トランサミン(トラネキサム酸)、桔梗湯などが、耳鼻科医師の判断で処方されています。

出典:お茶の水医科大学

膿栓除去

耳鼻咽喉科で膿栓の治療を行なう場合には、専門の器具を使って膿栓を吸引したり、見えない膿栓は扁桃の窪みを洗浄して膿栓を除去する方法があります。

しかし、大抵の膿栓は慢性扁桃炎によるものなので、一度取り除いても、すぐに溜まるケースが多いようです。

扁桃炎の治し方

膿栓の原因となる扁桃炎の治し方は、こちらのNHKの番組「健康」が参考になります。

扁桃腺が腫れて炎症を起こす扁桃炎(扁桃腺炎)の症状・治し方

出典:NHK 健康

「ためしてガッテン」の膿栓が溜まった時の対策法は正しいかもしれませんが、テレビで紹介された方法では病院に行かないと膿栓が取れないので、自分で取りたい場合はこの内容では納得できないでしょう。

扁桃除去手術

「ためしてガッテン」の内容を要約すると、膿栓の原因は扁桃炎であるが、放っておくと慢性扁桃炎になり、腎臓病を起こすかもしれない。耳鼻咽喉科で膿栓除去治療を受けても症状が治らない場合は、扁桃除去手術で治すことができる、とのことでした。

ためしてガッテンの結論

膿栓は体に無害なので取る必要はありません。たいていの膿栓は、放っておいても自然に取れているので心配することはありません。

関連記事:膿栓(臭い玉)の 取れる タイミング | 自然に取れるまで待つ

しかし、常に膿栓が出るとか、大量に出てくる場合は「自己免疫疾患」という免疫の病気のこともあるので、放置しないですぐに耳鼻咽喉科を受診するようにしましょう。

関連記事:膿栓が大量に出てくるのは異常ですか!?

膿栓ができる原因のほとんどが「慢性扁桃炎」によるものなので、無理に取っても、何度でも出来てきます。そのため、膿栓対策で重要なのは、膿栓ができないよう予防することです。予防について詳しくは後で述べます。

【膿栓の予防方法】

  1. うがい(口内うがい、喉うがい)
  2. 水分摂取(小まめに水やお茶を飲むことで喉を清潔にし、保湿する。)
  3. 唾液を出す(咀嚼回数を多くする。ガムを噛むなど。)
  4. 鼻呼吸(口呼吸・いびきを改善する)

Youtube・膿栓の取り方

膿栓の取り方には、耳かきやピンセットなどを用いる方法などがあります。しかし、自己流で取ると感染症を引き起こしたり、粘膜を傷つける恐れがあるため、推奨できない方法です。

ここでは、ためしてガッテンやYouTubeなどで人気の取り方を紹介しますが、危険なので決してマネしないでください。

また、YouTubeでは「臭い玉洗浄マシン」で取ると良く取れる、とありますが、高価で製作が面倒などデメリットも多いです。

正しい膿栓の取り方としては、医師や専門家が行う方法を参考にするか、膿栓が症状を引き起こす場合は、医療機関での処置を受けることをお勧めします。

耳かきを使う方法

耳かきを使う方法は、古くから一般的に知られている方法です。耳かきを入れ、膿栓を取り出すのが基本的な流れです。ただし、耳かきを使いすぎると、耳の中の細菌を増殖させ、感染症を引き起こすことがあるので注意が必要です。

歯ブラシを使う方法

歯ブラシを使う方法は、歯磨き粉を付けた歯ブラシで、舌や口腔内の奥のほうを磨くように膿栓を取り除く方法です。この方法は、歯磨きと同時に膿栓を取り除けるため、手軽で効果的な方法として人気があります。

綿棒で取る方法

綿棒で臭い玉を取ることは可能ですが、慣れないと難しく、扁桃を強く押すと粘膜に傷つけてしまうので危険ですので、私としてはおすすめできません。

>>綿棒を使用した臭い玉の取り方はこちら

簡単な臭い玉の取り方は、綿棒を使う方法です。臭い玉のある扁桃の窪みの周りを押すとポロっと臭い玉が出てきます。この時、臭い玉を穴の中に押し込んでしまわないよう注意が必要です。

次の方法が、綿棒を使った一般的な膿栓(臭い玉)の取り方ですのでご参考にしてください。

臭い玉(膿栓)の正しい取り方
1、 滅菌済みの手袋を両手に着けます。
2、 消毒済みの(軸が長く頭が小さい)綿棒を用います。
3、 たいていの目視できる臭い玉(膿栓)は綿棒で取れますが、少しコツがいるかもしれません。臭い玉(膿栓)を綿棒にくっつけて引き出す要領でしないといけないのですが、臭い玉(膿栓)の頭を押してしまうと、穴の中に押し込んでしまうことがあります。
4、 容易に取れない場合は、臭い玉(膿栓)周辺の粘膜を指でゆっくりと押して出します。臭い玉(膿栓)が、ぐにゅぐにゅと連なって出てくることがあります。
5、 押しても出ない時は、無理に押さないようにしてください。扁桃を傷める原因になります。

引用:臭い玉の取り方って知っていましたか?

舌で取る

ユーチューブ動画で「膿栓は舌で取ると良い」と言ってる歯科医がいました。以前、私も「舌で臭い玉は取れる」と言ったことがありましたが、現在その方法についてはっきり否定しています。

その理由は、、

舌は汚く細菌の温床だからです。目視できる膿栓であれば、舌で取れることが可能です。しかし、免疫組織である扁桃に汚い舌が触れると、免疫反応を起こします。リンパ球が分泌されて細菌と戦うわけです。

その結果、リンパ球と細菌の死がいが膿となって扁桃の窪みにたまり、膿栓が形成されるのです。ですから、舌で膿栓を取ろうとすると逆効果になるのでおやめください。

つまようじで取る

動画の中で多かったのが、つまようじやピンセット。意外にもつまようじのような先のとがった物を使って臭い玉(膿栓)を取っている人が多いので驚きました。

動画の中では、つまようじやピンセットで器用に、扁桃に付いている臭い玉(膿栓)を取っていましたが、一つ間違えると喉の粘膜を刺してしまい出血するかもしれません。このような怖いことをやっていることにも驚きましたが、動画にアップロードしていることで勘違いするのではと心配しました。

直接手で取る

指で扁桃腺の下から上方にかけてゆっくりと臭い玉(膿栓)を押し出します。中に臭い玉(膿栓)があると、ぐにゅぐにゅと連なって出てくることがあります。

参考記事:臭い玉の取り方って知っていましたか?

しかし、自分で取ろうと喉をいじると粘膜を傷つけ炎症を起こしかねません。傷がつくとよけいに臭い玉(膿栓)ができる原因になるので、喉をいじるのはおすすめできません。

たとえ膿栓が取がれたとしても、穴が大きくなるためよけいに膿栓ができる原因になります。

膿栓の予防法:口内ケアで口臭を防ぐ

膿栓は口臭や口の中の不快感を引き起こす原因のひとつです。特に、食物や細菌がたまりやすい舌の表面にできる舌苔(ぜったい)が原因となる場合が多いとされています。そこで、膿栓を予防するためには、日常の口内ケアが欠かせません。

歯磨きの正しい方法

歯磨きは膿栓予防には欠かせないものです。歯ブラシは毎回きちんと洗ってから使用し、歯と歯茎の境目にある歯垢(プラーク)や舌苔を除去するようにしましょう。歯ブラシの硬さについては、歯茎を傷つけない程度の柔らかさのものを選びます。

うがいの方法

うがいは、口内の汚れを除去するためにも効果的です。

うがいのコツは、「あー」「おー」と声をだしながらうがいをすることです。水が扁桃に当たるように首を傾けてガラガラとうがいをすると良いでしょう。

うがいの後、口から水を吐き出しても膿栓が取れないときは、喉を少し詰まらせて息を吐き出す(痰を吐き出すような感じで膿栓を絞り出す)方法も試してみてください。扁桃の表面にくっついている臭い玉なら、これだけで除去できることがあります。

うがい薬を使用する場合は、指示通りの濃度と時間を守って行いましょう。また、うがいの際は、口の中を十分にすすぎ、うがい薬をしっかりと吐き出すようにしましょう。

歯ブラシの選び方

歯ブラシの選び方にも注意が必要です。歯ブラシの毛先があまりに硬いと、歯茎を傷つけてしまう可能性があります。歯ブラシの毛先は柔らかく、歯と歯茎の境目にも当てやすいものを選びます。また、口の中に合わせて、ヘッドの大きさや形状を選ぶと良いでしょう。

アルカリイオン水の使用

うがいで膿栓の除去と予防を行なうには、「アルカリイオン水」を使用することがポイントです。(※アルカリイオン水は、口臭予防歯磨き粉「美息美人」という商品)

次の図は、アルカリイオン水でうがいを行うと膿栓が取れるイメージです。

アルカリの作用で膿栓の表面が溶かされるため、取れやすくなります。

膿栓が取れた後もアルカリイオン水でうがいを行うことを続けると、膿栓をできないように予防できます。

詳しくは『口臭はアルカリイオン水うがいで取れるのか?実際にやってみた結果・・・』をご参考にしてください。

アルカリイオン水を使うと、膿栓が取れるだけでなくできなくなる。このことが、おすすめする一番の理由なのです。

アルカリイオン水のうがい方法は、朝晩の歯磨きのときにガラガラうがいを行います。そして、日中も小まめにガラガラうがいをするのがコツです。菌を洗い流し喉を清潔に改善することで、臭い玉(膿栓)を予防できます。

関連記事

美息美人(びいきびじん)について

定期的な歯科健診

口内の健康を維持するためには、定期的な歯科検診や口腔内検査が大切です。膿栓ができやすい人や、口臭に悩んでいる人は、歯科医や耳鼻科医に相談し、適切な予防法を確認することが重要です。

以上のように、膿栓の予防には日常の口内ケアが欠かせません。適切な歯磨き方法やうがい、歯ブラシの選び方、定期健診の受診をおすすめします。

関連記事:口臭の原因と種類

生活習慣の改善

食生活や生活習慣の改善も膿栓予防につながります。口臭の原因となるタバコやアルコールの摂取を控える、規則正しい食生活を心がけることで、口内環境を整えることができます。

膿栓の予防には、日常の口内ケアと生活習慣の改善が大切です。健康的な口内環境を維持し、膿栓に悩まされることのない、快適な口内を保ちましょう。

まとめ

膿栓取りは、喉の炎症や口臭など、口腔トラブルの原因になることがあります。しかし、適切な方法を使わずに膿栓を取り除くと、扁桃炎を悪化させたり、全身性の病気を招く恐れがあります。そこで、口腔ケアアンバサダーの上林登が、正しい膿栓取りの方法を紹介させていただきました。ためしてガッテンで紹介された予防方法を含め、歯科医師や専門家が推奨する正しい膿栓取りの方法を試して、口腔トラブルを予防しましょう。

慢性的な膿栓の場合は、除去しても何度でもできるので、うがいで予防することも大切です。
美息美人のアルカリイオン水でうがいを行うと、膿栓が取れて気持ちよくなります。ぜひお試しください。

【参照リンク・参考文献】
日本歯科医師会 歯とお口のことなら何でも分かるテーマパーク802
日本口臭学会 口臭と口臭症に関連する用
日本耳鼻咽喉科学会 代表的な病気
・日本口臭学会 口臭への対応と口臭治療の指針2014
日本口腔ケア学会
日本耳鼻咽喉科学会公式サイト

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