こんにちは、口腔ケアアンバサダー(社団法人 日本口腔ケア学会認定)の上林登です。
監修:歯科衛生士 上林ミヤコ
「喉の奥から白い塊がポロッと出てきた」「ためしてガッテンで見た膿栓の取り方を、家でも真似していいの?」
そんな不安を抱えて、このページにたどり着かれたかもしれません。

- ためしてガッテン系の情報は、「押し出さず、洗浄とうがいでやさしく流す」方向で考えるなら安全寄りです。
- ただし、高圧シャワー・熱すぎるお湯・指や綿棒など器具での圧出を自己流で真似するのはNGです。喉の粘膜を傷つけるおそれがあります。
- ご自宅では、ぬるま湯うがい → 蒸気でふやかす → 必要時だけもう一度うがいという「押し出さない3ステップ」にとどめるのが、現実的で安全なラインです。
- 綿棒で押し出す
- 指で扁桃を押す
- ピンセットでつまむ
- ジェットウォッシャーを喉に直撃させる
膿栓は見つけると取りたくなりますが、喉の粘膜はとてもデリケートです。痛みや出血がある場合は、その場で中止し、耳鼻咽喉科で相談してください。
自力で触る前に、膿栓が取れるタイミングを先に確認しておくと、余計な刺激を減らしやすくなります。
この記事では、膿栓の正体、やってはいけない取り方、安全なうがい手順、赤旗サイン、受診の目安、再発予防までを順番に整理します。
なお、膿栓がほぼ毎週のように大量に出てくる・何度も繰り返す方は、この「取り方ガイド」とは別に、原因と再発予防をまとめた記事のほうが参考になります。
先にこちらをご覧ください。
膿栓が大量に出てきた!ためしてガッテン紹介の原因と対策(チェック3分)
クリックできる目次
- 1 膿栓とは?におい玉の正体とできやすい条件
- 2 膿栓だけとは限らない?喉奥の臭いを30秒で見分ける表
- 3 ためしてガッテンの膿栓情報を今見る時の注意点
- 4 まず安全に:やっていいこととNG行為
- 5 安全な膿栓の取り方:約5分でできる押し出さない促し方
- 6 自然に外れやすい時間帯と、無理に触らない判断
- 7 家庭ケアの比較表:メリットと注意点
- 8 失敗しやすいポイントと代わりの考え方
- 9 赤旗サインと受診の目安:こんな時は自宅ケアをやめて耳鼻咽喉科へ
- 10 再発を減らす5つの習慣
- 11 喉奥が気になる時の口内ケアに、美息美人を使う場合
- 12 セルフチェック3問:自宅ケアを続けてよい?
- 13 耳鼻咽喉科での受診の流れと費用の目安
- 14 症状別に詳しく見る
- 15 よくある質問
- 16 参考・注記
- 17 おわりに
膿栓とは?におい玉の正体とできやすい条件

膿栓は、扁桃のくぼみ(陰窩)にたまった老廃物が固まったものです。
成分には、食べかす、剥がれた上皮、唾液成分、細菌、代謝物などが含まれます。いわゆる「臭い玉」と呼ばれることもあります。
乾燥や口呼吸が続くと、喉の奥が乾きやすくなり、汚れが固着しやすくなります。
また、扁桃のくぼみが深いタイプでは、鏡で見えないのに口臭が気になることもあります。見えない膿栓を無理に探って取ろうとすると、粘膜を傷つけるおそれがあるため注意が必要です。
「そもそも臭い玉が出ない人っている?」が気になる方は、臭い玉がない人の特徴7つも参考になります。
- 体質差:扁桃のくぼみが深い人ほど、たまりやすい傾向があります。
- 季節差:冬や花粉時期は、乾燥や後鼻漏で気になりやすくなることがあります。
- 悪循環:違和感 → 口呼吸 → 乾燥 → 固着、という流れに注意が必要です。
膿栓だけとは限らない?喉奥の臭いを30秒で見分ける表
喉の奥が臭う時、すべてが膿栓とは限りません。
後鼻漏、口呼吸、乾燥、扁桃炎、舌苔や歯間汚れなどが重なっていることもあります。まずは、今の状態に近いものを確認してみましょう。
| 気になる状態 | 近い原因 | 見るポイント | 次に確認する記事 |
| 白い塊が出る、潰すと強く臭う | 膿栓 | 頻度、量、痛みや出血の有無 | 取れるタイミング/大量に出る時 |
| 鼻の奥が臭い、黄色い鼻水や痰がある | 後鼻漏・副鼻腔炎 | 鼻水、顔の重さ、喉に流れる感じ | 膿汁・後鼻漏との違い |
| 朝に喉が乾く、口がネバつく | 口呼吸・乾燥 | 起床時の口渇、いびき、口を開けて寝る癖 | 臭い玉がない人の特徴 |
| 喉の痛み、発熱、飲み込みにくさがある | 扁桃炎など | 痛み、熱、片側だけの腫れ | 耳鼻咽喉科で相談 |
| 舌苔や歯間の臭いも気になる | 口内汚れ・乾燥 | 舌の白さ、歯間の汚れ、朝のネバつき | 美息美人の効果・成分・安全性 |
白い塊が見える場合でも、鼻や乾燥、炎症が関係していることがあります。痛みや発熱がある時は、無理に取ろうとせず受診を考えてください。
ためしてガッテンの膿栓情報を今見る時の注意点
「ためしてガッテンで紹介されたなら、自宅でも同じように取ってよいのでは?」と思う方もいるかもしれません。
ただし、テレビで見た情報を自己流で再現するのはおすすめできません。
特に、喉の奥に強い水流を当てたり、器具で押し出したりすると、粘膜を傷つけるおそれがあります。
現在の家庭ケアでは、押し出すよりも、ふやかして、やさしく流すことを基本に考えてください。
家庭でできる範囲は、ぬるま湯うがい・蒸気・短時間のやさしい洗浄まで。
痛み、出血、頻発、飲み込みにくさがある場合は、自宅で深追いせず耳鼻咽喉科で相談しましょう。
まず安全に:やっていいこととNG行為

| やっていいこと | 避けたいこと |
| 40℃前後のぬるま湯うがい、低圧のやさしい洗浄、蒸気でふやかす | 指・綿棒・ピンセットでの圧出、ジェットウォッシャーの高圧直撃 |
| 短時間、少回数で行う 目安:10秒×1〜2セット |
長時間の連続トライ、喉に強い力をかける行為 |
| 痛み・出血があればすぐ中止し、必要に応じて受診する | 痛み・出血があるのに続けること |
安全な膿栓の取り方:約5分でできる押し出さない促し方

- 準備:手洗いをして、常温〜ぬるま湯、清潔なコップと鏡を用意します。乾燥が強い日は、先に少量の水分をとってください。
- ぬるま湯うがい:上を向いて「ア〜」と声を出し、喉奥に水を当てるイメージで10秒×1〜2回。強く吐き出さないようにします。
- 蒸気でふやかす:洗面器の湯気をタオルで覆い、5分前後、鼻呼吸でやさしく蒸気を浴びます。やけどに注意してください。
- 必要時のみ、もう一度うがい:違和感が軽くなった場合だけ、うがいをもう1セット。痛みや出血があればその場で中止します。
- 終了後ケア:口をすすぎ、水分補給をして、乾燥を避けます。
無理に触る前に、膿栓が取れやすいタイミングを確認しておくと、余計な刺激を減らしやすくなります。
自然に外れやすい時間帯と、無理に触らない判断
膿栓は、入浴後や起床時など、湿度や唾液の状態によって自然に外れやすくなることがあります。
ただし、「外れやすい時間帯だから取ってよい」という意味ではありません。違和感が強い時ほど、押し出さず、うがいまでにとどめましょう。
- 入浴後・起床時:湿度と温度でふやけて、自然に外れやすくなることがあります。
- 食後のうがい直後:唾液分泌が増え、流れやすくなることがあります。
- 強い炎症時は不可:痛みや発熱がある日は、自宅ケアより休息と受診判断が大切です。
家庭ケアの比較表:メリットと注意点
| 方法 | 期待できること | 注意点 |
| ぬるま湯・薄い塩水うがい | 付着物をふやかし、流れやすくする | 高濃度の塩は刺激になることがあります。常温〜ぬるま湯で十分です。 |
| 低圧のやさしい洗浄 | 広い範囲を穏やかに洗いやすい | 高圧・高温はNG。喉に直撃させず、短時間で切り上げます。 |
| 蒸気を浴びる | 乾燥をやわらげ、自然に外れやすい状態に近づける | やけどに注意。長時間は不要です。 |
失敗しやすいポイントと代わりの考え方
- 乾燥したまま、いきなり押す → まずは、ふやかして、やさしく流す順番に変えてください。
- ジェットを喉に直撃させる → 粘膜を傷つけるおそれがあります。歯間清掃とは別物と考えましょう。
- 綿棒で深追いする → 出血や炎症につながることがあります。自宅ケアの範囲を越えないことが大切です。
- 何度も鏡で確認し続ける → 不安が強くなり、触りすぎにつながります。痛みや出血がない場合は、うがいと水分補給で様子を見ましょう。
赤旗サインと受診の目安:こんな時は自宅ケアをやめて耳鼻咽喉科へ

- 出血や強い痛み、腫れが続く
- 飲み込みにくい、喉に強い詰まり感がある
- 耳まで痛む、または口が開けにくい
- ほぼ毎週のように大量・頻発する
- 発熱・強いだるさなど全身症状がある
- 片側だけの強い腫れや違和感が悪化している
- 息苦しい、声がこもる
綿棒や器具で触ってしまい、痛みや出血がある方は、扁桃腺を傷つけてしまった時の対処法と予防策をご覧ください。
鼻の奥の臭い、黄色い鼻水、顔の重だるさもある方は、膿栓だけでなく鼻由来の可能性もあります。蓄膿症(副鼻腔炎)の臭いは他人にわかる?も参考にしてください。
再発を減らす5つの習慣
- 鼻呼吸を意識する:就寝時の口乾燥を減らし、喉の乾きを防ぎます。
- こまめに水分をとる:唾液の自浄作用を保ちやすくなります。
- 舌苔と歯間のケアを整える:口の中の汚れを減らすと、においの元も減りやすくなります。
- 刺激物や飲酒のとりすぎに注意する:喉や口の乾燥が強い方は特に意識してください。
- 喉だけでなく口内全体を整える:舌苔、歯間汚れ、朝のネバつきがあると、口臭不安が続きやすくなります。膿栓だけに意識を向けず、口内環境全体を整えることも大切です。
喉奥が気になる時の口内ケアに、美息美人を使う場合
美息美人は、膿栓を直接取るための商品ではありません。
膿栓を押し出す目的で使うものでもありません。
ただ、喉奥の不快感や朝のネバつき、口臭不安がある方は、膿栓だけでなく、舌苔、歯間汚れ、口内の乾燥感などが重なっていることもあります。
そのような時は、強いミントやアルコールで一時的にごまかすよりも、うがいとやさしい歯みがきで、口内を刺激少なく洗う補助ケアを取り入れる方法があります。
美息美人は、水にひと振りしてアルカリイオン水をつくり、うがいと歯みがきで口内を整える口臭予防歯みがき粉です。
膿栓を取るものではなく、喉奥が気になる方の毎日の口内ケアとしてお役立てください。
- 水180ccに美息美人を1振りして、アルカリイオン水を作ります。
- 5秒×3回程度、ブクブク・ゴロゴロうがいをします。その後、歯と舌をやさしくブラッシングします。
- 最後に水でしっかりすすぎ、汚れを洗い流します。
舌の表面は、強くこすらず、やさしくなでる程度にしてください。
詳しくは、美息美人の効果・成分・安全性をご覧ください。
セルフチェック3問:自宅ケアを続けてよい?
- 痛みや出血はないですか。ある場合は受診を考えましょう。
- 頻度は月に数回以下ですか。毎週レベルなら受診の目安です。
- うがいと蒸気で悪化していないですか。痛みが増す場合は中止してください。
耳鼻咽喉科での受診の流れと費用の目安
- 問診・視診:膿栓の頻度、量、発熱の有無、痛み、鼻症状などを確認します。
- 必要な処置:状態により、吸引除去、洗浄、必要時にお薬が出ることがあります。
- 再発対策の相談:鼻炎、後鼻漏、口呼吸、生活習慣の見直しにつながることもあります。
よくある質問
Q. ためしてガッテンの取り方は真似してよい?
A. 方向性としては、押し出さず、やさしく促す考え方なので安全寄りです。ただし、高圧・高温・器具で押し出すやり方は避けてください。痛み、出血、頻発がある場合は受診の目安です。
Q. 綿棒やピンセットで押し出してもいい?
A. おすすめしません。喉の粘膜を傷つけたり、炎症を長引かせたりするおそれがあります。
Q. うがいだけで膿栓は取れますか?
A. 小さい膿栓は、うがいや唾液の流れで自然に外れることがあります。ただし、うがいで必ず取れるわけではありません。取れないからといって、強く押し出すのは避けてください。
Q. 膿栓が見えないのに喉が臭うことはありますか?
A. 扁桃のくぼみが深い場合、膿栓が見えにくいことがあります。ただし、喉の臭いは膿栓だけでなく、後鼻漏、口呼吸、乾燥、舌苔、歯周病などが関係することもあります。見えないものを無理に探って取ろうとせず、続く場合は耳鼻咽喉科や歯科で相談しましょう。
Q. 取ってもすぐ再発します。
A. 乾燥、口呼吸、後鼻漏、鼻炎、食習慣などが重なっていることがあります。何度も繰り返す方は、膿栓が大量に出る時の記事も確認してください。
Q. 朝や入浴後に取れやすいのはなぜ?
A. 湿度と温度で膿栓がふやけ、自然に外れやすくなることがあるためです。ただし、そのタイミングで強く押してよいという意味ではありません。
Q. 片側だけ・黒い・見えない等のケースは?
A. 片側だけ強い腫れや痛みが続く、違和感が悪化する、出血がある場合は自己判断で長引かせず、耳鼻咽喉科で相談してください。
Q. 美息美人で膿栓は取れますか?
A. 美息美人は、膿栓を直接取るための商品ではありません。膿栓を押し出す目的で使うものではなく、うがいとやさしい歯みがきで口内を整える補助ケアです。喉奥の不快感や朝のネバつき、口臭不安がある方は、毎日の口内ケアの一つとして検討してください。
参考・注記
- NHK「ためしてガッテン」2014年10月22日放送回で「臭い玉(膿栓)」を扱った当時の告知・記録が残っています。現在は公式詳細ページに掲載が見当たらないため、本記事では番組紹介を推奨や提携の示唆としてではなく、注意喚起の文脈で紹介しています。
- 一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会、大学病院の解説ページなどを参考にしています。
- 医療上の判断は専門医へ。本記事は一般的な情報提供を目的としています。
参考文献・参考リンク
- NHK『ためしてガッテン』 2014年10月22日(水)放送「風邪はノドから…その体質に潜む病SP」で膿栓が扱われた記録(※現在は公式詳細ページ未掲載)。
- 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 / 日本口臭学会 / 日本口腔ケア学会
- 膿栓(臭い玉)の正しい取り方と予防法(社内解説)
- 日本歯科医師会「テーマパーク8020」
おわりに
膿栓は、見つけるとすぐ取りたくなるものです。
しかし、いちばん大切なのは、強く押し出さないことです。
自宅でできるのは、ふやかして、やさしく流して、無理をしないところまで。
痛みや出血、頻発、飲み込みにくさなどがある時は、早めに耳鼻咽喉科で相談してください。
少しでも安心して対処できる助けになれば幸いです。


