膿栓の取り方|ためしてガッテンは安全?やってはいけない取り方・押し出さない手順と受診目安

臭い玉の取り方

こんにちは、口腔ケアアンバサダー(社団法人 日本口腔ケア学会認定)の上林登です。
監修:歯科衛生士 上林ミヤコ

「喉の奥から白い塊がポロッと出てきた」「ためしてガッテンで見た膿栓の取り方を、家でも真似していいの?」

そんな不安を抱えて、このページにたどり着かれたかもしれません。

先に結論:膿栓は「押し出さない」が安全の基本です
ためしてガッテンで紹介された膿栓の安全な取り方(押し出さない3ステップ)と粘膜を傷つけるNG行為
  • ためしてガッテン系の情報は、「押し出さず、洗浄とうがいでやさしく流す」方向で考えるなら安全寄りです。
  • ただし、高圧シャワー・熱すぎるお湯・指や綿棒など器具での圧出を自己流で真似するのはNGです。喉の粘膜を傷つけるおそれがあります。
  • ご自宅では、ぬるま湯うがい → 蒸気でふやかす → 必要時だけもう一度うがいという「押し出さない3ステップ」にとどめるのが、現実的で安全なラインです。
自分で取る前に避けたい4つのこと
  • 綿棒で押し出す
  • 指で扁桃を押す
  • ピンセットでつまむ
  • ジェットウォッシャーを喉に直撃させる

膿栓は見つけると取りたくなりますが、喉の粘膜はとてもデリケートです。痛みや出血がある場合は、その場で中止し、耳鼻咽喉科で相談してください。

自力で触る前に、膿栓が取れるタイミングを先に確認しておくと、余計な刺激を減らしやすくなります。

この記事では、膿栓の正体、やってはいけない取り方、安全なうがい手順、赤旗サイン、受診の目安、再発予防までを順番に整理します。

なお、膿栓がほぼ毎週のように大量に出てくる・何度も繰り返す方は、この「取り方ガイド」とは別に、原因と再発予防をまとめた記事のほうが参考になります。

先にこちらをご覧ください。
膿栓が大量に出てきた!ためしてガッテン紹介の原因と対策(チェック3分)

クリックできる目次

膿栓とは?におい玉の正体とできやすい条件

膿栓について説明する医師のイラスト

膿栓は、扁桃のくぼみ(陰窩)にたまった老廃物が固まったものです。

成分には、食べかす、剥がれた上皮、唾液成分、細菌、代謝物などが含まれます。いわゆる「臭い玉」と呼ばれることもあります。

乾燥や口呼吸が続くと、喉の奥が乾きやすくなり、汚れが固着しやすくなります。

また、扁桃のくぼみが深いタイプでは、鏡で見えないのに口臭が気になることもあります。見えない膿栓を無理に探って取ろうとすると、粘膜を傷つけるおそれがあるため注意が必要です。

「そもそも臭い玉が出ない人っている?」が気になる方は、臭い玉がない人の特徴7つも参考になります。

  • 体質差:扁桃のくぼみが深い人ほど、たまりやすい傾向があります。
  • 季節差:冬や花粉時期は、乾燥や後鼻漏で気になりやすくなることがあります。
  • 悪循環:違和感 → 口呼吸 → 乾燥 → 固着、という流れに注意が必要です。

膿栓だけとは限らない?喉奥の臭いを30秒で見分ける表

喉の奥が臭う時、すべてが膿栓とは限りません。

後鼻漏、口呼吸、乾燥、扁桃炎、舌苔や歯間汚れなどが重なっていることもあります。まずは、今の状態に近いものを確認してみましょう。

気になる状態 近い原因 見るポイント 次に確認する記事
白い塊が出る、潰すと強く臭う 膿栓 頻度、量、痛みや出血の有無 取れるタイミング大量に出る時
鼻の奥が臭い、黄色い鼻水や痰がある 後鼻漏・副鼻腔炎 鼻水、顔の重さ、喉に流れる感じ 膿汁・後鼻漏との違い
朝に喉が乾く、口がネバつく 口呼吸・乾燥 起床時の口渇、いびき、口を開けて寝る癖 臭い玉がない人の特徴
喉の痛み、発熱、飲み込みにくさがある 扁桃炎など 痛み、熱、片側だけの腫れ 耳鼻咽喉科で相談
舌苔や歯間の臭いも気になる 口内汚れ・乾燥 舌の白さ、歯間の汚れ、朝のネバつき 美息美人の効果・成分・安全性

白い塊が見える場合でも、鼻や乾燥、炎症が関係していることがあります。痛みや発熱がある時は、無理に取ろうとせず受診を考えてください。

ためしてガッテンの膿栓情報を今見る時の注意点

「ためしてガッテンで紹介されたなら、自宅でも同じように取ってよいのでは?」と思う方もいるかもしれません。

ただし、テレビで見た情報を自己流で再現するのはおすすめできません。

特に、喉の奥に強い水流を当てたり、器具で押し出したりすると、粘膜を傷つけるおそれがあります。

現在の家庭ケアでは、押し出すよりも、ふやかして、やさしく流すことを基本に考えてください。

家庭でできる範囲は、ぬるま湯うがい・蒸気・短時間のやさしい洗浄まで。
痛み、出血、頻発、飲み込みにくさがある場合は、自宅で深追いせず耳鼻咽喉科で相談しましょう。

まず安全に:やっていいこととNG行為

膿栓を自分で取る前に確認したい、やっていいこと・避けたいNG行為・耳鼻科に相談すべきサインをまとめた30秒判断表。

 
やっていいこと 避けたいこと
40℃前後のぬるま湯うがい、低圧のやさしい洗浄、蒸気でふやかす 指・綿棒・ピンセットでの圧出、ジェットウォッシャーの高圧直撃
短時間、少回数で行う
目安:10秒×1〜2セット
長時間の連続トライ、喉に強い力をかける行為
痛み・出血があればすぐ中止し、必要に応じて受診する 痛み・出血があるのに続けること
※「ためしてガッテン」で紹介された“洗浄・うがい”は、粘膜を傷つけにくい方向の対処として考えることはできます。ただし、高圧・高温・器具で押す行為は避けることが大切です。

安全な膿栓の取り方:約5分でできる押し出さない促し方

膿栓を押し出さず安全に対処する方法の図解
注意:ここで紹介するのは、膿栓を押し出す方法ではありません。喉を傷つけないように、ふやかして自然に流れやすくするための手順です。痛みや出血がある場合は行わないでください。
  1. 準備:手洗いをして、常温〜ぬるま湯、清潔なコップと鏡を用意します。乾燥が強い日は、先に少量の水分をとってください。
  2. ぬるま湯うがい:上を向いて「ア〜」と声を出し、喉奥に水を当てるイメージで10秒×1〜2回。強く吐き出さないようにします。
  3. 蒸気でふやかす:洗面器の湯気をタオルで覆い、5分前後、鼻呼吸でやさしく蒸気を浴びます。やけどに注意してください。
  4. 必要時のみ、もう一度うがい:違和感が軽くなった場合だけ、うがいをもう1セット。痛みや出血があればその場で中止します。
  5. 終了後ケア:口をすすぎ、水分補給をして、乾燥を避けます。

無理に触る前に、膿栓が取れやすいタイミングを確認しておくと、余計な刺激を減らしやすくなります。

自然に外れやすい時間帯と、無理に触らない判断

膿栓は、入浴後や起床時など、湿度や唾液の状態によって自然に外れやすくなることがあります。

ただし、「外れやすい時間帯だから取ってよい」という意味ではありません。違和感が強い時ほど、押し出さず、うがいまでにとどめましょう。

  • 入浴後・起床時:湿度と温度でふやけて、自然に外れやすくなることがあります。
  • 食後のうがい直後:唾液分泌が増え、流れやすくなることがあります。
  • 強い炎症時は不可:痛みや発熱がある日は、自宅ケアより休息と受診判断が大切です。

家庭ケアの比較表:メリットと注意点

方法 期待できること 注意点
ぬるま湯・薄い塩水うがい 付着物をふやかし、流れやすくする 高濃度の塩は刺激になることがあります。常温〜ぬるま湯で十分です。
低圧のやさしい洗浄 広い範囲を穏やかに洗いやすい 高圧・高温はNG。喉に直撃させず、短時間で切り上げます。
蒸気を浴びる 乾燥をやわらげ、自然に外れやすい状態に近づける やけどに注意。長時間は不要です。

失敗しやすいポイントと代わりの考え方

  • 乾燥したまま、いきなり押す → まずは、ふやかして、やさしく流す順番に変えてください。
  • ジェットを喉に直撃させる → 粘膜を傷つけるおそれがあります。歯間清掃とは別物と考えましょう。
  • 綿棒で深追いする → 出血や炎症につながることがあります。自宅ケアの範囲を越えないことが大切です。
  • 何度も鏡で確認し続ける → 不安が強くなり、触りすぎにつながります。痛みや出血がない場合は、うがいと水分補給で様子を見ましょう。

赤旗サインと受診の目安:こんな時は自宅ケアをやめて耳鼻咽喉科へ

膿栓の自己処置を中止すべき赤旗サイン(出血・痛み・頻発など)と耳鼻咽喉科への受診目安
  • 出血強い痛み、腫れが続く
  • 飲み込みにくい、喉に強い詰まり感がある
  • 耳まで痛む、または口が開けにくい
  • ほぼ毎週のように大量・頻発する
  • 発熱・強いだるさなど全身症状がある
  • 片側だけの強い腫れや違和感が悪化している
  • 息苦しい、声がこもる
医療機関では、吸引除去、洗浄、投薬などが検討されます。状態によっては、扁桃の炎症や副鼻腔炎など、別の原因を確認することもあります。

綿棒や器具で触ってしまい、痛みや出血がある方は、扁桃腺を傷つけてしまった時の対処法と予防策をご覧ください。

鼻の奥の臭い、黄色い鼻水、顔の重だるさもある方は、膿栓だけでなく鼻由来の可能性もあります。蓄膿症(副鼻腔炎)の臭いは他人にわかる?も参考にしてください。

再発を減らす5つの習慣

  1. 鼻呼吸を意識する:就寝時の口乾燥を減らし、喉の乾きを防ぎます。
  2. こまめに水分をとる:唾液の自浄作用を保ちやすくなります。
  3. 舌苔と歯間のケアを整える:口の中の汚れを減らすと、においの元も減りやすくなります。
  4. 刺激物や飲酒のとりすぎに注意する:喉や口の乾燥が強い方は特に意識してください。
  5. 喉だけでなく口内全体を整える:舌苔、歯間汚れ、朝のネバつきがあると、口臭不安が続きやすくなります。膿栓だけに意識を向けず、口内環境全体を整えることも大切です。

喉奥が気になる時の口内ケアに、美息美人を使う場合

美息美人は、膿栓を直接取るための商品ではありません。

膿栓を押し出す目的で使うものでもありません。

ただ、喉奥の不快感や朝のネバつき、口臭不安がある方は、膿栓だけでなく、舌苔、歯間汚れ、口内の乾燥感などが重なっていることもあります。

そのような時は、強いミントやアルコールで一時的にごまかすよりも、うがいとやさしい歯みがきで、口内を刺激少なく洗う補助ケアを取り入れる方法があります。

美息美人は、水にひと振りしてアルカリイオン水をつくり、うがいと歯みがきで口内を整える口臭予防歯みがき粉です。

膿栓を取るものではなく、喉奥が気になる方の毎日の口内ケアとしてお役立てください。

美息美人の基本的な使い方
  1. 水180ccに美息美人を1振りして、アルカリイオン水を作ります。
  2. 5秒×3回程度、ブクブク・ゴロゴロうがいをします。その後、歯と舌をやさしくブラッシングします。
  3. 最後に水でしっかりすすぎ、汚れを洗い流します。

舌の表面は、強くこすらず、やさしくなでる程度にしてください。

詳しくは、美息美人の効果・成分・安全性をご覧ください。

セルフチェック3問:自宅ケアを続けてよい?

  1. 痛みや出血はないですか。ある場合は受診を考えましょう。
  2. 頻度は月に数回以下ですか。毎週レベルなら受診の目安です。
  3. うがいと蒸気で悪化していないですか。痛みが増す場合は中止してください。
3つのうち1つでも不安がある場合は、無理に自宅で続けず、耳鼻咽喉科で相談してください。

耳鼻咽喉科での受診の流れと費用の目安

  1. 問診・視診:膿栓の頻度、量、発熱の有無、痛み、鼻症状などを確認します。
  2. 必要な処置:状態により、吸引除去、洗浄、必要時にお薬が出ることがあります。
  3. 再発対策の相談:鼻炎、後鼻漏、口呼吸、生活習慣の見直しにつながることもあります。
費用は地域や保険条件で変わります。詳しくは受診先に確認してください。

よくある質問

Q. ためしてガッテンの取り方は真似してよい?

A. 方向性としては、押し出さず、やさしく促す考え方なので安全寄りです。ただし、高圧・高温・器具で押し出すやり方は避けてください。痛み、出血、頻発がある場合は受診の目安です。

Q. 綿棒やピンセットで押し出してもいい?

A. おすすめしません。喉の粘膜を傷つけたり、炎症を長引かせたりするおそれがあります。

Q. うがいだけで膿栓は取れますか?

A. 小さい膿栓は、うがいや唾液の流れで自然に外れることがあります。ただし、うがいで必ず取れるわけではありません。取れないからといって、強く押し出すのは避けてください。

Q. 膿栓が見えないのに喉が臭うことはありますか?

A. 扁桃のくぼみが深い場合、膿栓が見えにくいことがあります。ただし、喉の臭いは膿栓だけでなく、後鼻漏、口呼吸、乾燥、舌苔、歯周病などが関係することもあります。見えないものを無理に探って取ろうとせず、続く場合は耳鼻咽喉科や歯科で相談しましょう。

Q. 取ってもすぐ再発します。

A. 乾燥、口呼吸、後鼻漏、鼻炎、食習慣などが重なっていることがあります。何度も繰り返す方は、膿栓が大量に出る時の記事も確認してください。

Q. 朝や入浴後に取れやすいのはなぜ?

A. 湿度と温度で膿栓がふやけ、自然に外れやすくなることがあるためです。ただし、そのタイミングで強く押してよいという意味ではありません。

Q. 片側だけ・黒い・見えない等のケースは?

A. 片側だけ強い腫れや痛みが続く、違和感が悪化する、出血がある場合は自己判断で長引かせず、耳鼻咽喉科で相談してください。

Q. 美息美人で膿栓は取れますか?

A. 美息美人は、膿栓を直接取るための商品ではありません。膿栓を押し出す目的で使うものではなく、うがいとやさしい歯みがきで口内を整える補助ケアです。喉奥の不快感や朝のネバつき、口臭不安がある方は、毎日の口内ケアの一つとして検討してください。

参考・注記

  • NHK「ためしてガッテン」2014年10月22日放送回で「臭い玉(膿栓)」を扱った当時の告知・記録が残っています。現在は公式詳細ページに掲載が見当たらないため、本記事では番組紹介を推奨や提携の示唆としてではなく、注意喚起の文脈で紹介しています。
  • 一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会、大学病院の解説ページなどを参考にしています。
  • 医療上の判断は専門医へ。本記事は一般的な情報提供を目的としています。

参考文献・参考リンク


おわりに

膿栓は、見つけるとすぐ取りたくなるものです。

しかし、いちばん大切なのは、強く押し出さないことです。

自宅でできるのは、ふやかして、やさしく流して、無理をしないところまで。

痛みや出血、頻発、飲み込みにくさなどがある時は、早めに耳鼻咽喉科で相談してください。

少しでも安心して対処できる助けになれば幸いです。

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