歯周病は歯磨きで治せる?適切な歯磨き粉・歯ブラシの選び方と効果的なブラッシング方法

歯周病を予防し改善する、効果的な歯磨き方法と歯磨き粉の選び方

口腔ケアアンバサダー(社団法人 日本口腔ケア学会認定)の上林登です。

歯周病は全身の健康に影響を与える可能性があります。しかし、正しい予防方法と改善策を知っていれば、歯周病のリスクを大幅に減らすことが可能です。

この記事では、歯周病を予防し改善するための効果的な歯磨き方法と、それをサポートする歯磨き粉の選び方を解説します。毎日の歯磨きがより有意義で効果的になるように、一緒に学んでいきましょう。

この記事は、上林が監修してChat GPT-4が書いています。

歯周病とは何か

歯周病の定義:歯と歯ぐき(歯肉)の隙間(歯周ポケット)から侵入した細菌が、歯肉に炎症を引き起こした状態(歯肉炎)、それに加えて歯を支える骨(歯槽骨)を溶かしてグラグラにさせてしまう状態(歯周炎)を合わせて、歯周病といいます。

引用:e-ヘルスネット厚生労働省

歯周病は、歯を固定している組織が炎症を起こし、徐々に壊れていく病気です。歯石や歯垢などのバクテリアが歯肉に蓄積することで発症し、放置すると歯肉が退縮し、最終的には歯が抜ける可能性もあります。

歯周病の原因と症状

歯周病の主な原因は口腔内のプラークの蓄積です。プラークはバクテリアの集合体で、食べ物や飲み物の残りかすをエネルギー源とします。これが歯や歯肉に付着し続けると炎症を引き起こし、歯周病へと進行します。

症状としては、歯肉の赤み、腫れ、出血、口臭などがあります。これらの症状がある場合、早急に歯医者へ相談しましょう。

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歯周病の進行

歯周病は進行が非常にゆっくりとした病気です。初期段階では「歯肉炎」と呼ばれ、歯肉のみが炎症を起こします。その後、炎症が歯周組織に広がり、「歯周病」へと進行します。さらに放置すると、歯を支える骨が溶け、最終的に歯が動くようになり、最悪の場合、歯が抜け落ちます。早期発見、早期治療が重要となります。

・関連:歯周病の隠れた進行!見た目で知る症状と自己チェックの手引き

歯周病と歯磨きの関係性

歯周病の発症と進行は、適切な口腔ケアが行われていないことが一因となります。中でも、日々の歯磨きは歯周病予防において重要な役割を果たします。

歯磨きは、食事の残りかすやプラーク、つまりバクテリアの蓄積を防ぐ最初の防衛線です。このプラークが長期間口腔内に存在すると、歯肉に炎症を引き起こす可能性があります。そこから歯周病へと進行してしまうため、毎日の適切な歯磨きは歯周病予防に必須です。

しかし、ただ歯を磨くだけでは十分ではありません。効果的な歯磨き方法を身につけ、それを継続することで初めて、歯周病のリスクは大幅に軽減されます。次のセクションでは、その具体的な方法について解説します。

適切な歯磨き粉と歯ブラシの選び方

歯周病は歯と歯の間から進行することが多いのですが、歯と歯の間は歯ブラシだけでは磨ききれません。そのため、歯ブラシに加えて、デンタルフロスや歯間ブラシの使用が必要です。

引用:「歯周病の予防」日本歯周病学会

歯周病を予防・改善するためには、ただ歯磨きをするだけでは不十分です。使用する歯磨き粉や歯ブラシも重要な要素となります。それぞれについて、歯周病に対する効果的な選び方をご紹介します。

歯周病に効果的な歯磨き粉

歯磨き粉選びでは、フッ素含有量や抗菌成分が含まれているかを確認しましょう。フッ素は、虫歯予防に効果的ですが、歯石の形成を抑制し歯周病を予防する役割も果たします。また、抗菌成分は、歯周病の原因となるバクテリアの増殖を抑制します。

市販されている歯磨き粉の中には、歯周病予防に特化したものも存在しますので、そういった製品の選択も考えてみてください。

・関連:歯周病予防におすすめの歯磨き粉と効果的なケア方法

歯周病に効果的な歯ブラシと歯間ブラシ、フロスの選び方

歯ブラシの選び方も、歯周病予防には大切です。硬すぎるブラシは歯肉を傷つけ、炎症を引き起こす原因となるため、適度な硬さのブラシを選びましょう。また、小さめのヘッドを持つブラシは、歯と歯肉の境目など、細部まで磨きやすいとされています。

おすすめは、KAOの歯ぐきケア歯ブラシすきまプレミアムです。歯茎下がりによるはさまりスポットの汚れがよく取れ、歯間ブラシした後のようにスッキリします。

ブラシの毛先が丸みを帯びているものを選ぶと、歯肉への刺激をさらに軽減できます。ハンドル部分は、握りやすいものを選ぶと、正確なブラッシングが可能となります。

さらに、歯と歯の間を効果的に磨くためには、歯間ブラシフロスも活用することが推奨されています。歯間ブラシは細部まで届き、食べ物の残りかすやプラークを取り除くのに効果的です。

フロスは、歯間ブラシが届かないような細かな部分に対するケアに適しています。これらのアイテムを使い分けることで、より充実した口腔ケアが可能となります。

・関連:歯間ブラシで血が出る悩み解決!口臭予防に効果的な歯磨き粉活用術

効果的なブラッシング方法

口内の健康を維持するためには、ただブラシを動かすだけでなく、適切なブラッシング方法を知ることが重要です。

歯周病改善に効果的なブラッシング手順

  1. 歯ブラシに適量の歯磨き粉をつけ、上下の歯を分けて磨きます。歯と歯肉の境目から始め、ブラシを45度の角度で持ち、歯肉から歯へと小刻みに動かします。

  2. 歯と歯の間、歯の裏側も忘れずに磨きます。特に奥歯の裏側は食べ物が詰まりやすいため、丁寧に磨きましょう。

  3. 歯間ブラシやフロスを使って、ブラシが届かない歯間部分のケアをします。歯間ブラシは根元から挿入し、前後に動かすことで食べ物の残りかすを取り除きます。フロスは歯と歯の間に滑り込ませ、ゆっくりと上下に動かし、歯間の汚れを取り除きます。

  4. 磨き終えたら、口をすすぎ、余分な歯磨き粉や口内の汚れを洗い流します。

  5. 最後に、口を開けて鏡で自分の歯を確認し、磨き残しがないかをチェックします。

適切なブラッシング手順を習慣にすることで、歯周病の予防と改善に繋がります。しかし、歯茎を強く磨いてしまうと、歯茎の退縮原因になるのでご注意ください。

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歯周病の治りにくい症状や重度の歯周病への対処法

歯周病が進行し、自宅でのケアだけでは難しくなった場合や、特定の症状が長引く場合には専門的な治療が必要となります。

治りにくい症状

歯周病の症状は様々ですが、以下のような症状が見られた場合には、歯医者への早めの相談をおすすめします。

  • いつもより歯が痛む、または違和感を感じる
  • 歯茎から出血が多い、または出血が止まらない
  • 歯茎が赤く腫れている
  • 口臭がきつくなる、または味覚に異常を感じる

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重度の歯周病への対処法

重度の歯周病になると、自己ケアだけではなく、歯科医の専門的な治療が必要となります。以下は、その一例です。

  • 歯石除去: 歯科医師による定期的な歯石除去は、歯周病の予防と治療に欠かせません。
  • スケーリングとルートプレーニング: 歯科医師が特殊な器具を使って歯と歯肉の間に溜まったプラークや歯石を除去する治療法です。
  • 抗生物質: 歯周病菌に対して効果的な抗生物質を使用することで、感染の拡大を抑え、症状を改善することが可能です。

重度の歯周病になると、歯の喪失を含む深刻な結果を招く可能性もあるため、早めの対策が重要です。自己ケアを継続しつつ、必要に応じて歯科医師の診断とアドバイスを受けることが、健康な口内環境を維持する上で欠かせません。

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まとめ

歯周病は、口内環境の悪化により発生し、放置すると歯の喪失につながる恐れもある深刻な病気です。しかしながら、正しいケアと予防法を実践すれば、この病気を未然に防ぐことが可能です。

本記事では、歯周病の原因と進行について説明し、その予防に効果的な歯磨き方法や歯磨き粉、歯ブラシの選び方について解説しました。

また、歯間ブラシやフロスの活用も歯周病の予防に有効であることを認識していただきたいです。重度の歯周病や治りにくい症状が見られた場合は、すぐに専門的な治療を受けることが大切です。

歯周病は日常的なケアによって予防が可能な疾患です。効果的な歯磨き方法と適切な口内ケア用品の選択で、健康な口内環境を維持し、歯周病から口内を守りましょう。

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