扁桃腺炎は自然に治る?白い膿・口臭・喉の痛みの受診目安と自宅ケア

喉に白いできものができて不安な女性

こんにちは、口腔ケアアンバサダー(社団法人 日本口腔ケア学会認定)の上林登です。監修:歯科衛生士 上林ミヤコ

扁桃腺炎は、軽い喉の痛みであれば、休息や水分補給などの自宅ケアで落ち着くこともあります。

ただし、高熱、白い膿、強い飲み込み痛、片側だけの腫れ、息苦しさ、口が開けにくい状態がある場合は、自己判断で様子を見続けず、耳鼻科や内科で確認することが大切です。

この記事では、扁桃腺炎の主な症状、自宅でできる症状を和らげるケア、食事の工夫、受診の目安をわかりやすく整理します。

扁桃腺炎は自宅で様子を見ていい?30秒チェック

まずは、今の状態が「自宅で様子を見られる可能性がある状態」なのか、「早めに受診した方がよい状態」なのかを確認しましょう。

状態 考え方
軽い喉の痛み、微熱、食事や水分がとれる 休息・水分補給・刺激の少ない食事で様子を見る選択肢があります。
38度以上の発熱、白い膿、強い飲み込み痛、首のリンパ節の腫れ 細菌性の炎症が関係している場合もあるため、耳鼻科または内科で相談しましょう。
息苦しい、飲み込めない、口が開けにくい、声がこもる、片側だけ強く腫れる 急ぎの受診が必要な場合があります。早めに医療機関へ相談してください。

著者の一言アドバイス:喉の痛みは「少し休めば大丈夫」と思いやすいですが、扁桃に白い膿がある時や高熱を伴う時は、セルフケアだけで判断しない方が安全です。まずは危険サインを確認し、そのうえで無理のない自宅ケアを行いましょう。

扁桃腺炎とは?喉の奥の扁桃が炎症を起こした状態

扁桃腺炎とは、喉の奥にある扁桃に炎症が起き、喉の痛み、腫れ、発熱、飲み込みづらさなどが出る状態です。

原因は、ウイルス感染によるものもあれば、溶連菌などの細菌感染が関係する場合もあります。原因によって必要な対応が変わるため、「自然に治るはず」と決めつけないことが大切です。

特に、白い膿が見える、高熱がある、強い痛みで食事や水分がとりにくい場合は、医療機関で確認した方が安心です。

扁桃腺炎の主な症状

扁桃腺炎では、次のような症状が見られることがあります。

  • 喉の痛み
  • 飲み込む時の痛み
  • 扁桃の赤みや腫れ
  • 扁桃に白い膿や白い付着物が見える
  • 発熱
  • 全身のだるさ
  • 首のリンパ節の腫れや痛み
  • 口臭が強く感じられる
  • 声が出しにくい、喉が詰まる感じがする

喉の痛みだけでなく、発熱や白い膿、首の腫れがある場合は、細菌性の炎症が関係していることもあります。

一方で、喉の奥に白いものが見える場合でも、すべてが扁桃腺炎とは限りません。膿栓、後鼻漏、口の乾燥、扁桃のくぼみにたまった汚れなどが関係していることもあります。

関連:喉に白いできものができたら?原因と効果的な対処法

扁桃腺炎の原因|ウイルス性と細菌性で対応が変わる

扁桃腺炎の原因は、大きく分けるとウイルス性と細菌性があります。

ウイルス性の扁桃腺炎

風邪などのウイルス感染に伴って、扁桃が腫れたり、喉が痛くなったりすることがあります。

この場合は、休息、水分補給、喉を刺激しにくい食事などで、数日かけて落ち着いていくこともあります。ただし、症状が強くなる場合や長引く場合は、自己判断せず医療機関で相談しましょう。

細菌性の扁桃腺炎

溶連菌などの細菌が関係している場合、急な喉の痛み、発熱、扁桃の腫れ、白い膿、首のリンパ節の腫れなどが見られることがあります。

細菌性の場合は、医師の判断で抗生物質が必要になることがあります。自己判断で市販薬だけに頼ったり、以前もらった薬を使ったりするのは避けましょう。

疲労・睡眠不足・乾燥がきっかけになることもある

疲労や睡眠不足、口や喉の乾燥が続くと、喉の違和感が出やすくなることがあります。

ただし、「免疫力が落ちたから扁桃腺炎になった」と単純に決めつける必要はありません。喉の痛みや発熱がある時は、まず症状の強さと受診目安を確認することが大切です。

自宅でできる扁桃腺炎の症状を和らげるケア

ここから紹介する方法は、扁桃腺炎を治す治療ではなく、喉の痛みや乾燥感を和らげ、回復を妨げないための補助ケアです。

高熱、白い膿、強い痛み、飲み込みづらさがある場合は、自宅ケアだけで様子を見続けず、医療機関で相談してください。

十分に休む

発熱や喉の痛みがある時は、無理に仕事や家事を続けると、体への負担が大きくなります。

できるだけ睡眠と休息をとり、声を出しすぎないようにしましょう。話す量が多いと喉への刺激が増え、痛みが強く感じられることがあります。

水分をこまめにとる

喉が乾燥すると、痛みや違和感が強く感じられることがあります。

水、白湯、薄めのお茶、スープなど、しみない飲み物を少量ずつとりましょう。カフェインやアルコールは乾燥感につながることがあるため、喉が痛い時は控えめにします。

喉にやさしい飲み物を選ぶ

温かい飲み物が楽な人もいれば、冷たい飲み物の方が楽に感じる人もいます。

白湯、スープ、カフェインを含まないお茶、冷たいゼリー飲料など、自分が飲み込みやすいものを選びましょう。熱すぎる飲み物や、酸味が強い飲み物は喉にしみることがあります。

うがいは無理のない範囲で行う

うがいは、口や喉を清潔に保ち、乾燥感をやわらげる補助になることがあります。

ただし、強くガラガラしすぎると、かえって喉を刺激することがあります。痛みが強い時は、無理に奥までうがいをしようとせず、口の中を軽くすすぐ程度でも構いません。

市販のうがい薬を使う場合は、説明書を確認し、濃度や回数を守ってください。刺激が強く感じる場合は中止しましょう。

部屋の乾燥を防ぐ

乾燥した空気は、喉の痛みや違和感を強く感じさせることがあります。

加湿器を使う、濡れタオルを干す、こまめに水分をとるなど、喉が乾きにくい環境を整えましょう。

扁桃腺炎の時に食べやすい食事・避けたい食事

喉が痛い時は、栄養を完璧に整えようとするよりも、まず「飲み込みやすく、しみないもの」を選ぶことが大切です。

食べやすいもの

  • おかゆ、雑炊、やわらかいうどん
  • スープ、味噌汁、豆腐
  • 茶碗蒸し、卵スープ
  • ヨーグルト、ゼリー、プリン
  • 冷たいものが楽な場合は、アイスや氷菓を少量

食欲がない時は、無理に固形物を食べようとしなくても大丈夫です。水分がとれているかをまず確認しましょう。

避けたいもの

  • 辛いもの
  • 酸っぱいもの
  • 熱すぎる飲み物
  • 硬いもの、パサつくもの
  • アルコール
  • 喫煙

から揚げ、せんべい、トースト、刺激の強い香辛料、柑橘系の酸味が強い飲み物などは、喉にしみることがあります。痛みがある時は避けた方が安心です。

扁桃腺炎の時に避けたいこと

扁桃腺炎が疑われる時は、次の行動に注意しましょう。

  • 高熱があるのに無理に仕事や外出を続ける
  • 扁桃の白い膿を自分でこすり取ろうとする
  • 強いうがい薬や刺激の強いマウスウォッシュを何度も使う
  • 痛み止めだけで長期間ごまかす
  • 抗生物質を自己判断で飲む
  • 処方された薬を自己判断で途中でやめる

特に、白い膿を綿棒などで取ろうとする行為は、喉を傷つけたり、炎症を悪化させたりするおそれがあります。白いものが気になる場合は、耳鼻科で確認してもらいましょう。

扁桃腺炎は何科へ行く?

喉の痛み、扁桃の腫れ、白い膿、飲み込みづらさがある場合は、耳鼻咽喉科が相談しやすいです。

発熱や全身のだるさが強い場合は、内科でも相談できます。

特に、次の症状がある場合は早めに医療機関へ相談してください。

  • 38度以上の発熱が続く
  • 扁桃に白い膿がある
  • 水分をとるのもつらい
  • 片側だけ強く腫れている
  • 口が開けにくい
  • 声がこもる
  • 息苦しい
  • 喉の痛みが数日たっても強くなる
  • 扁桃腺炎を何度も繰り返す

「ただの喉の痛み」と思っていても、細菌性の炎症や扁桃周囲の強い炎症が隠れていることがあります。迷う時は、早めに相談した方が安心です。

扁桃腺炎と口臭・膿栓の関係

扁桃腺炎では、扁桃の炎症、膿、喉の乾燥、食事量や水分量の低下などにより、一時的に口臭が強く感じられることがあります。

ただし、喉の奥に白いものが見える場合でも、すべてが扁桃腺炎とは限りません。膿栓、後鼻漏、扁桃のくぼみにたまった汚れなどが関係していることもあります。

喉の奥の白いものや臭い玉が気になる方は、関連記事も参考にしてください。

症状が落ち着いた後の口腔ケア

扁桃腺炎の痛みや発熱がある時は、まず休息と受診判断を先に考えてください。

症状が落ち着いた後、朝のネバつきや口臭が気になる場合は、刺激の強いケアでごまかすより、口の中を乾燥させないこと、やさしく清潔に保つことが大切です。

強いマウスウォッシュやゴシゴシ磨きで喉や舌がしみる方は、こすらず薄めて流すような低刺激の補助洗浄ケアを検討してもよいでしょう。ただし、喉の痛みや発熱がある時の治療代わりではありません。

扁桃腺炎に関するよくある質問

扁桃腺炎は自然に治りますか?

軽い喉の痛みであれば、休息や水分補給で数日から1週間ほどで落ち着くこともあります。ただし、高熱、白い膿、強い痛み、飲み込みづらさがある場合は、受診して確認することが大切です。

白い膿がある時は病院へ行くべきですか?

白い膿がある場合、細菌性の炎症が関係していることがあります。自己判断で放置せず、耳鼻科または内科で相談しましょう。

扁桃腺炎の時に食べてよいものはありますか?

おかゆ、うどん、スープ、豆腐、ヨーグルト、ゼリーなど、やわらかく飲み込みやすいものが向いています。辛いもの、酸っぱいもの、熱すぎるものは避けましょう。

扁桃腺炎で口臭が強くなることはありますか?

炎症、膿、喉の乾燥、食事量や水分量の低下により、一時的に口臭が強く感じられることがあります。喉の奥の白い塊や臭い玉が続く場合は、膿栓や後鼻漏なども含めて確認しましょう。

扁桃腺炎は何科に行けばいいですか?

喉の痛みや扁桃の腫れ、白い膿が気になる場合は耳鼻咽喉科が相談しやすいです。発熱や全身症状が強い場合は内科でも相談できます。

まとめ|扁桃腺炎は自宅ケアだけで判断しすぎない

扁桃腺炎は、軽い症状であれば休息、水分補給、刺激の少ない食事で様子を見られることもあります。

ただし、高熱、白い膿、強い痛み、飲み込みづらさ、片側だけの腫れ、息苦しさがある場合は、自己判断せず耳鼻科や内科で確認しましょう。

今日できることは、まず無理をせず休むこと、喉を乾燥させないこと、食べやすいものを選ぶこと、そして危険サインがあれば早めに受診することです。

参考資料

12,000人が実践する"口臭対策"ネット

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