銀歯の臭いが気になる?口臭チェックと対策方法を解説
口腔ケアアンバサダー(社団法人日本口腔ケア学会認定)の上林登です。
銀歯が臭うことに悩んでいる方は少なくありません。この記事では、銀歯が臭う原因と対策方法について専門的な視点から解説します。さらに、銀歯の寿命や交換時期に関する情報も提供しますので、口臭対策や銀歯のケアに役立ててください。
銀歯が臭いのはなぜ?原因を知ろう
銀歯に付く歯垢(細菌)が増えると、臭くなります。
口臭原因について…細菌の中でも嫌気性菌は代謝の過程で硫化水素やメチルメルカプタンを産生します。これが口臭のもとになります。
引用:日本臨床歯周病学会
銀歯と歯の隙間に起因する臭い
銀歯と歯の間には、どんなに小さくても隙間ができます。この隙間に食べかすや細菌が詰まることで、悪臭が発生することがあります。特に奥歯の銀歯の場合、清掃が難しいために汚れがたまりやすく、ドブ臭さが感じられることがあります。
銀歯自体の素材が関係する臭い
銀歯は金属製であり、金属特有の臭いが発生することがあります。また、金属アレルギーのある方は、銀歯が原因で口内炎を引き起こすことがあり、それが口臭の原因になることもあります。
銀歯が傷つきやすく汚れがつくことによる臭い
銀歯の表面は傷つきやすく、傷に汚れが付着することがあります。この汚れが細菌の繁殖を促し、臭いが発生します。また、銀歯の劣化により、銀歯と歯をくっつけるセメントがボロボロになることもあります。その結果、細菌が繁殖し、悪臭が発生することがあります。
銀歯の劣化が引き起こす臭い
銀歯は劣化すると、銀歯と歯の間に隙間ができ、そこに細菌が繁殖することがあります。また、劣化により銀歯自体が腐ることもあり、その際には強烈な臭いが発生します。
食べかすや膿が溜まった場合の臭い
銀歯が虫歯や歯周病を引き起こすことがあります。その際、膿が溜まることがあり、それが強烈な悪臭を発します。
歯周病の原因はプラーク(歯垢)です。プラークによって歯肉が腫れてきて歯周組織が破壊され、歯周ポケットが深くなって歯周病が進みます。
引用:大阪歯科大学附属病院
銀歯の臭いを改善する方法
適切な歯磨きとフロスで銀歯周辺の清潔さを保つ
銀歯が臭う場合、まずは適切な歯磨きを行いましょう。歯ブラシだけではなく、フロスや歯間ブラシを使って、銀歯周辺の隙間や奥歯のクリーニングを念入りに行うことが重要です。フロスによる清掃は特に銀歯周辺の細菌を減らし、臭いを改善する効果が期待できます。
歯科医に相談し、適切な治療を受ける
銀歯が原因で口臭が発生する場合、歯科医に相談することが大切です。虫歯や歯周病が進行している場合は、適切な治療が必要になります。また、銀歯が劣化している場合は交換を検討しましょう。
口臭予防のためのケアを行う
口内ケア用品を使って、口臭予防に努めましょう。口臭予防用の歯磨き粉やマウスウォッシュが効果的です。また、舌のお手入れも忘れずに行いましょう。
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銀歯の交換を検討する
銀歯は、一般的に10年から15年ほど持つとされています。ただし、個人差や状況によって寿命が異なるため、定期的に歯科医に相談しましょう。特に、銀歯が劣化している場合や金属アレルギーが疑われる場合は、セラミックなどの素材への交換を検討してください。
まとめ
銀歯が臭う原因はさまざまであり、適切な対策が必要です。まずは、歯磨きやフロスを使った口内ケアを徹底し、歯科医と相談して適切な治療や銀歯の交換を検討しましょう。これらの方法を実践することで、銀歯の臭いを改善し、口臭を予防できるでしょう。
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参考文献: