膿栓の取り方|ためしてガッテンの取り方は安全?押し出さない手順・赤旗サインと受診目安

臭い玉の取り方

こんにちは、口腔ケアアンバサダー(社団法人 日本口腔ケア学会認定)の上林登です。
監修:歯科衛生士 上林ミヤコ

「喉の奥から白い塊がポロッと出てきた」「ためしてガッテンで見た膿栓の取り方を、家でも真似していいの?」そんな不安を抱えて、このページにたどり着かれたかもしれません。

先に結論:ためしてガッテンの「膿栓の取り方」はこう考えてください
ためしてガッテンで紹介された膿栓の安全な取り方(押し出さない3ステップ)と粘膜を傷つけるNG行為
  • 番組で紹介された方向性は、「押し出さず、洗浄とうがいでやさしく流す」点では安全寄りです。
  • ただし、高圧シャワー・熱すぎるお湯・指や綿棒など器具での圧出を自己流で真似するのはNG。粘膜を傷つけるおそれがあります。
  • ご自宅では、ぬるま湯うがい → 蒸気でふやかす → 必要時だけもう一度うがいという「押し出さない3ステップ」に絞るのが、現実的で安全なラインです。

自力で押し出す前に、膿栓が取れるタイミングを先に確認しておくと、安全に進めやすいです。

この記事では、この結論を土台に、膿栓の正体・やっていいこと/避けたいこと・安全な取り方の手順・赤旗サインと受診の目安・再発予防までを、順番にやさしく整理していきます。

なお、膿栓がほぼ毎週のように大量に出てくる・何度も繰り返す方は、この「取り方ガイド」とは別に、原因と再発予防をまとめた記事のほうが参考になります。
まずはこちらを先にご覧ください:
膿栓が大量に出てきた!ためしてガッテン紹介の原因と対策(チェック3分)

「全部読みたい」という方は、この下の「クリックできる目次」から順番に読み進めていただいて大丈夫です。

膿栓とは? におい玉の正体とできやすい条件

膿栓について説明する医師のイラスト

膿栓は扁桃のくぼみ(陰窩)にたまった老廃物が固まったものです。成分は、食べかす・剥離した上皮・唾液成分・細菌・代謝物など。乾燥や口呼吸が続くと固着しやすくなります。
なお、陰窩が奥深いタイプでは、鏡で見えないのに口臭が強いことがあります。膿栓が奥に潜み、におい成分だけが漏れるケースもあります。

「そもそも臭い玉が出ない人っている?」が気になる方は、臭い玉が“ない人”の特徴(体質の共通点)を先にどうぞ。

小さいものは自然に外れることもありますが、強引に押し出すと粘膜損傷や出血のリスクが上がります。

  • 体質差:くぼみが深い人ほど溜まりやすい傾向があります。
  • 季節差:冬季や花粉時期は、乾燥や後鼻漏で増えやすくなります。
  • 連鎖:違和感 → 口呼吸 → 乾燥 → 固着、という悪循環に注意が必要です。

まず安全に:やっていいこととNG行為

【図解】膿栓の安全な取り方(OK行動:ぬるま湯うがい、低圧洗浄など)と危険なNG行為(圧出、高圧直撃など)の比較表。自己流の圧出による粘膜損傷リスクへの警告文も記載。

やっていいこと 避けたいこと(NG)
40℃前後のぬるま湯うがい、低圧のやさしい洗浄、蒸気でふやかす 指・綿棒・ピンセットでの圧出/ジェットウォッシャーの高圧直撃
短時間×少回数(目安:10秒×1〜2セット 長時間の連続トライ、喉に強い力をかける行為
痛み・出血があれば即中止して経過観察、必要なら受診 痛み・出血があるのに続けること

※「ためしてガッテン」で紹介された“洗浄・うがい”は粘膜を傷つけにくい方向ですが、高圧・高温はNGです。安全側で進めましょう。

安全な膿栓の取り方(約5分):押し出さない「やさしい促し方」

  1. 準備:手洗いをして、常温〜ぬるま湯(40℃前後)、清潔なコップと鏡を用意します。乾燥が強い日は、先に少量の水分をとってください。
  2. ぬるま湯うがい:上を向いて「ア〜」と声を出し、喉奥に水を当てるイメージで10秒×1〜2回。強く吐き出さないようにします。
  3. 蒸気でふやかす:洗面器の湯気をタオルで覆い、5分前後、鼻呼吸でやさしく蒸気を浴びます。やけどに注意してください。
  4. 再トライ(必要時のみ):うがいをもう1セット。痛みや出血があればその場で中止します。
  5. 終了後ケア:口をすすぎ、水分補給をして、乾燥を避けます。

無理に触る前に、膿栓が取れやすいタイミングを確認しておくと、余計な刺激を減らしやすくなります。

【図解】約5分でできる押し出さない安全な膿栓の取り方フローチャート。準備からぬるま湯うがい、蒸気でふやかす手順を図示し、併せて耳鼻科受診が必要な赤旗サイン(頻繁な発生、痛みなど)もリスト化して掲載。

外しやすい時間帯と条件

  • 入浴後・就寝後の起床時:湿度と温度でふやけて外れやすくなります。
  • 食後のうがい直後:唾液分泌が増え、流れやすくなります。
  • 強い炎症時は不可:痛みや発熱がある日は、自宅ケアより休息と受診判断が大切です。

家庭ケアの比較表(メリットと注意点)

方法 期待できること 注意点
ぬるま湯・塩水うがい 付着物をふやかし、流れやすくする 高濃度の塩は刺激になることがあります。常温〜ぬるま湯で十分です。
低圧シャワー洗浄 広範囲を穏やかに洗いやすい 高圧・高温はNG。短時間で切り上げます。
蒸気吸入 乾燥をやわらげ、外れやすくする やけどに注意。長時間は不要です。

失敗しやすいポイントと代わりの考え方

  • 乾燥したまま、いきなり圧出する → まずふやかす → やさしく流す順番に変えてください。
  • ジェットを直撃させる → 粘膜を傷つけるおそれがあります。歯間清掃とは別物と考えてください。
  • 綿棒で深追いする → 出血や炎症につながることがあります。自宅ケアの線を越えないことが大切です。

赤旗サインと受診の目安:こんな時は自宅ケアをやめて耳鼻咽喉科へ

膿栓の自己処置を中止すべき赤旗サイン(出血・痛み・頻発など)と耳鼻咽喉科への受診目安

  • 出血強い痛み、腫れが続く
  • 飲み込みにくい、喉に強い詰まり感がある
  • 耳まで痛む、または口が開けにくい
  • ほぼ毎週のように大量・頻発する
  • 発熱・強いだるさなど全身症状がある
  • 片側だけの強い腫れや違和感が悪化している
  • 息苦しい、声がこもる

医療機関では、吸引除去・洗浄・投薬などが選択されます。状態によっては、扁桃の炎症や副鼻腔炎など、別の原因を確認することもあります。

綿棒や器具で触ってしまい、痛みや出血がある方は、扁桃腺を傷つけてしまった時の対処法と予防策をご覧ください。

鼻の奥の臭い、黄色い鼻水、顔の重だるさもある方は、膿栓だけでなく鼻由来の可能性もあります。蓄膿症(副鼻腔炎)の臭いは他人にわかる?何mで気づかれる…も参考にしてください。

再発を減らす4つの習慣

  1. 鼻呼吸を意識する:就寝時の口乾燥を減らし、喉の乾きを防ぎます。
  2. こまめに水分をとる:唾液の自浄作用を保ちやすくなります。
  3. 舌苔と歯間のケアを整える:口の中の汚れを減らすと、においの元も減りやすくなります。
  4. 刺激物や飲酒のとりすぎに注意する:喉や口の乾燥が強い方は特に意識してください。

セルフチェック(3問):自宅ケアを続けてよい?

  1. 痛みや出血はないですか。ある場合は受診を考えましょう。
  2. 頻度は月に数回以下ですか。毎週レベルなら受診の目安です。
  3. うがいと蒸気で改善傾向がありますか。悪化するなら中止してください。

受診の流れと費用の目安

  1. 問診・視診:症状の頻度、量、発熱の有無などを確認します。
  2. 必要な処置:吸引除去・洗浄・必要時にお薬が出ることがあります。
  3. 再発対策の相談:鼻炎、口呼吸、生活習慣の見直しにつながることもあります。

費用は地域や保険条件で変わります。詳しくは受診先に確認してください。

よくある質問

Q. 「ためしてガッテン」の取り方は真似してよい?

A. 方向性としては、押し出さずやさしく促す考え方なので安全寄りです。ただし、高圧・高温・器具で押し出すやり方は避けてください。痛み、出血、頻発がある場合は受診の目安です。

Q. 綿棒やピンセットで押し出してもいい?

A. おすすめしません。粘膜を傷つけたり、炎症を長引かせたりするおそれがあります。

Q. 取ってもすぐ再発します。

A. 乾燥、口呼吸、後鼻漏、鼻炎、食習慣などが重なっていることがあります。何度も繰り返す方は、再発対策の記事も確認してください。

Q. 朝や入浴後に取れやすいのはなぜ?

A. 湿度と温度で膿栓がふやけ、外れやすくなるタイミングだからです。

Q. 片側だけ・黒い・見えない等のケースは?

A. 片側だけ強い腫れや痛みが続く、違和感が悪化する、出血がある場合は自己判断で長引かせず、耳鼻咽喉科で相談してください。黒い、見えないのに臭うなどのケースも、続く場合は状況別ガイドや受診で確認するのが安心です。

参考・注記

  • NHK「ためしてガッテン」2014年10月22日放送回で「臭い玉(膿栓)」を扱った当時の告知・記録が残っています。現在は公式詳細ページに掲載が見当たらないため、本記事では番組紹介を推奨や提携の示唆としてではなく、注意喚起の文脈で紹介しています。
  • 一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会、大学病院の解説ページなどを参考にしています。
  • 医療上の判断は専門医へ。本記事は一般的な情報提供を目的としています。

参考文献・参考リンク


おわりに
膿栓は、見つけるとすぐ取りたくなるものですが、強く押し出さないことがいちばん大切です。
自宅でできるのは、ふやかして、やさしく流して、無理をしないところまで。
痛みや出血、頻発、飲み込みにくさなどがある時は、早めに耳鼻咽喉科で相談してください。少しでも安心して対処できる助けになれば幸いです。

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