
「正しい舌磨きの方法」というタイトルを見て、喜ばれたかもしれませんね。その理由は、舌を磨いてもきれいにならないと思っているからではないでしょうか。それほど、舌磨きには効果がないといっている方が多いのが事実です。
あなたも、舌磨きをするだけで、白くなった舌がキレイになるなんて信じられないのではないでしょうか。それでも、舌を磨くのは、舌磨きの他に代わる良い方法がないので仕方ないのですよね。
今回の記事では、舌磨きについて色んな角度から検証してみようと思います。そして、現在、最も効果のある舌磨きのやり方をご紹介します。
もし、舌が白くなっているのが気になっている場合には、今回の記事がお役に立つことでしょう。ぜひご参考にしてください。
この記事の目次
舌磨きの効果
「舌を磨くだけで口臭を75%落とす効果がある?」と、東京予防歯科研究会では発表されていました。
歯磨きだけなら25%。歯磨きと舌みがきを併用すると口臭を85%落とす効果があるとのことです。
舌磨きを行う最大のメリットは、口臭を軽減できることにあります。
生理的口臭は、デンタルプラーク(歯垢)よりも、舌の上の表面の舌苔(ぜったい)といわれる白い苔(こけ)が原因であることが科学的に証明されています。
だから、口臭をなくすには、舌苔(ぜったい)を取らないといけない!
口臭の90%が口の中から出ていますが、口臭の約80%は、舌苔(ぜったい)と言われる舌に付いた細菌のかたまりが出す臭い(揮発性硫黄化合物など)です。
だから、舌磨きの道具が多く市販されているのですが、果たしてその効果は?舌が臭くなる原因について詳しくは『舌が臭い原因はこれ!対策はこうする!』をご参考にしてください。
舌ブラシの種類と使い方
舌磨きの是非を論ずる前に、市販の舌クリーナーにはどんなものがあるのか?そして、どのように使うのかを知っておくと良いかもしれません。
舌クリーナーは、大きく分けると2種類あります。
一つは、舌ブラシタイプ。もう一つは、舌ベラタイプ。
慣れないと、舌ベラタイプで舌をこするときに舌を傷つけてしまいやすいので、舌磨き初心者の場合は、舌ブラシタイプが良いといわれています。
舌クリーナーを使用しての舌磨きの方法は、
舌ブラシタイプは、舌の奥の白い部分から前方に向かってやさしく撫ぜるようにして磨きます。
舌ベラタイプは、舌の奥から舌苔(ぜったい)をかき出すようにします。
これだけの説明でもどちらが良いか判断できると思います。
舌の粘膜は、胃腸などとおなじようにナイーブな細胞からできています。胃腸を舌ベラでこすって、良い訳がありません。舌も同じです。
でも、ブラシだからといって、ゴシゴシと舌をこすれば舌ベラでこするのと何ら変わりません。歯ブラシで歯を磨くように舌を磨いている人がいますが、舌を傷つけ取り返しのつかないことになるかもしれません。
ところが、舌が白くなり困っている人の多くは、舌の磨き過ぎが良くないということを知りながらも仕方なく磨いていることが分かっています。
舌をきれいにするための方法が、「舌磨き」以外にないからなのです。
舌磨きしても白い
「舌磨きしても白い」と嘆いている人が多いです。だから、私は舌磨きを行うことに反対です。
舌を磨いても白いままでキレイにならないのは、過剰な舌磨きによって糸状乳頭が傷つき化膿し、舌苔(ぜったい)が慢性化しているからです。
舌磨きのデメリットは…
- 舌を磨いても、舌苔(ぜったい)をなくす根本的な処置にはならない。それに、毎日舌磨きをしなければならないし、磨いても時間がたてば白くなるので舌を磨いた意味がない。
- 舌磨きをしすぎると、舌の粘膜を傷つけてしまい化膿する。そのことによって、逆に口臭が強くなってしまう。
この2つのことが舌磨きをしてはいけない理由です。口臭外来で有名な本田歯科医院の本田院長も、次のように舌磨きについて述べられています。
舌磨きを行うと、一時的に口臭は緩和しますが、すぐに復活します。
さらに、過剰な舌苔は、より一層ついてくるようになります。
本田院長は、さらに、舌は磨けば磨くほど、舌苔(ぜったい)も口臭も悪化する。だから舌を磨いてしまうというように悪循環になっていると嘆いておられます。舌がきれいにならないので、舌磨きが習慣になり一生続けることになると警告されていました。
習慣的に舌を磨く人は、唾液自体が非常に臭くなり、例え歯科的な問題がなくても常に舌は不快な状態になり、しかも、乾燥すると唾液が臭くなります。
気持ち悪いので、さらに舌を磨くと悪循環になり、ほとんどのケースは死ぬまで舌を磨くことが習慣として身についてしまいます。結局口臭も習慣化してしまい口臭から逃れることはできなくなります。仕方がないので、臭いがひどいためにその都度舌を磨き口臭を抑制するしかない、という習慣は、人類の古くからの対症療法的な口臭に対する予防策だったのです。 舌を磨くという行為は、口臭というものを医学的に解決することではなく、素人が、なすすべがないので対症療法的に取り組んできた一時しのぎ的方法です。
舌磨きには、このようなリスクが伴うということを知っておいてください。
詳しくは『舌苔がびっしりと…口臭もすごいです/厚い苔が出来る原因と対策』をご参考にしてください。
舌磨きをしても奥は白い
舌磨きをすることに同意できない理由に、「舌磨きをしても舌の奥は白いまま」だからです。舌苔(ぜったい)は、舌の奥にできやすいのが特徴です。
舌の奥に舌苔(ぜったい)ができる理由は、舌の奥には唾液が届きにくいことと、喉には細菌が増えやすいことが原因になっています。どうして喉に細菌が増えるかというと、細菌やウイルスを捕まえるための扁桃が喉にあるからです。喉が臭がくなるのは細菌が増えるからです。扁桃炎について詳しくは、『扁桃腺炎になると膿栓(臭い玉)が出来る!慢性扁桃腺炎とは』をご参考にしてください。
だから、舌の奥にも細菌が増えやすくなり、結果的に白くなるのですね。それに、舌の奥まで舌ブラシで磨くことなんてできません。もし、無理に舌の奥を磨くと粘膜を傷つけて炎症を起こすかもしれないのでやめてくださいね。
それでは、舌の奥が白くなっている場合には、どうすれば良いのでしょう?
舌の奥が白い場合におすすめなのは、保湿ジェルです。舌に保湿ジェルを指で塗り軽くなぜる。そして、唾を吐く。これを2回程度繰り返すと、少し舌がキレイになります。これだけでは、舌苔は完璧に取れませんが、保湿ジェルの効果で、舌が乾くことを防ぐことができます。舌の奥が白い場合には、是非お試しください。詳しくは、『舌の奥が白い!その原因と対策は?保湿ジェルがおすすめ』をご参考にしてください。
歯磨き粉を付けて舌を磨いてはいけない
舌を磨く人の中には、歯磨き粉を付けて舌磨きをする方がいます。イメージでは汚れを取るためには、歯磨き粉を付けたほうが効果的なような気がします。だから、舌磨きでも歯磨き粉を使うのかもしれません。
しかし、舌磨きの時に歯磨き粉を使うことは良くありません。調査では、歯磨きに市販の歯磨き粉を使っている人の方が舌が白くなりやすいことが分かっています。
ほとんどの市販の歯磨き粉の成分には、合成界面活性剤が含まれています。この他にも合成の添加物が多量に入っているのはご存知かと思います。
特に、合成界面活性剤は、粘膜への刺激が強く舌乳頭の角化を進めます。そのため、細菌も増えやすくなり、結果的に舌苔ができるのです。
こういうと、市販の歯磨き粉を使っていても、舌がピンク色でキレイな人がいるのはどうして?と思うかもしれませんね。
その理由は簡単です。舌が白くなる人とキレイな舌の人の大きな違いは、唾液の量にあるからです。唾液が少ないと口腔乾燥を起こし舌が白くなります。でも、常に唾液が出ている人の場合には、口腔内が洗浄されるため、舌もキレイなのです。
ですから、唾液が多く出ていて、元々舌がキレイな人の場合には、たとえ合成界面活性剤入りの歯磨き粉を使っても、唾液が洗い流してしまうため、問題がないのです。
しかし、唾液が少ない人の場合には、少しの歯磨き粉でも舌が白くなる原因になってしまうのです。ご注意下さい。詳しくは、『舌を磨いてはダメ!舌に歯磨き粉をつけたらダメ!どうすれば良い?』をご参考にしてください。
正しい舌磨きの方法
舌をきれいにするには、舌の苔を取ることは必要。でも、舌ブラシを使い過剰に舌磨きを行なうと逆効果になる。
では、どうすれば良いでしょう?
舌を磨くときに力を入れず、出来る限り優しく磨く。そして、磨く回数を最小限にする。(できれば、舌の奥のほうから2回だけ磨く。)
このようにすると、舌の粘膜を守ることができ、苔も少しだけ除去できます。少しだけというのは、この方法では、舌を磨いた後も白くなっているからです。でも、これ以上磨くと磨き過ぎることになります。
果たして、あなたは、この方法で満足出来ますか?
歯ブラシを使用する場合
どうしても、舌を磨きたいという方のために、安全に舌磨きできる方法をご紹介します。ご参考にしてください。
- 極細毛の歯ブラシを使用する
- 歯ブラシを斜めに倒し、毛先を舌に垂直に当てないようにする
- 舌の奥のほうから手前に、歯ブラシを倒した状態で優しくなぜる。
- 舌を撫ぜる回数は、2回を限度とする
舌は、柔らかいブラシで優しく撫ぜる。ただし、同じ箇所を撫ぜるのは2回が限度です。
私が舌磨きに、柔らかい毛先の歯ブラシをお勧めするのは、歯ブラシを横に倒して撫ぜることが出来るからです。
※現在、舌磨きでお勧めしているのは、歯磨き用の歯ブラシです。それも極細毛の歯ブラシです。
舌磨きでは舌はきれいにならない理由
始めに申し上げたように、舌磨きでは口臭をなくす根本的な対策にはなりません。
舌の表面には、糸状乳頭(しじょうにゅうとう)という突起状のものが生えていて複雑な凹凸になっているからです。
舌の凹の部分に細菌が入り込むので、凸の部分だけ磨いてもきれいにならないので、舌苔(ぜったい)がなくならないのです。
だから、毎日、毎日、舌を磨いても、いっこうに舌苔(ぜったい)がなくならない。という悪循環になるのです。
もちろん、舌磨きをした直後は、口臭も治まります。でも、すぐに口臭がしてくる…。。という繰り返しをしている人が多いのです。
糸状乳頭に隠れている細菌が、口臭の元となる物質を作っているのですが、このニオイの元が唾液に溶け込みます。だから、唾液も臭くなるのです。詳しくは『舌磨きをしてもすぐに白くなる理由』をご参考にしてください。
元から舌をきれいにするには
口臭をなくすには、舌の表面だけではきれいにしても困難です。糸状乳頭の凹みに潜んでいる細菌を退治することが重要なのです。
口臭を予防するには、舌だけきれいにするのではなく、歯と口腔粘膜、そして、唾液もきれいにしないといけません。
美息美人(びいきびじん)を使う舌ケアの方法
白くなった舌をケアするには、口臭予防歯磨き粉「美息美人(びいきびじん)」のアルカリイオン水でうがいを行ない、舌の汚れを浮かしてから舌を磨くのがお勧めです。
美息美人(びいきびじん)の舌磨き方法は…
柔らかい毛先の歯ブラシを用い、歯磨きの後に、歯ブラシを倒して奥から前方に2回やさしくなぜるだけです。
この方法が舌苔(ぜったい)を取るために有効だと自信をもっていえるのは、口臭予防歯磨き粉「美息美人(びいきびじん)」を使用したお客様から口臭がなくなったとか、舌苔(ぜったい)がとれたという感想をたくさん頂いているからです。
それでも、頑固な舌苔(ぜったい)が付いている場合があります。その場合には、この歯ブラシで撫ぜる方法ではきれいにならないこともあります。
そのような頑固な舌苔(ぜったい)にお勧めする方法があります。
それは、コットン(綿花)に美息美人(びいきびじん)」のアルカリイオン水を浸し、舌の汚れている部分をふき取る方法。
アルカリイオン水で歯磨きを行なうと、苔がふやけるので、濡れたコットンで簡単にふき取ることができます。(コットンだからといって磨きすぎはいけません。コットンで拭く場合も2回が限度です。)これを数日繰り返すとかなりきれいになるのでお勧めです。
舌苔(ぜったい)や口臭でお悩みでしたら、一度、美息美人(びいきびじん)をお試しください。今なら90日間返金保障もついています。
口臭予防歯磨き粉「美息美人(びいきびじん)」