膿栓の取り方のコツ:綿棒を使った安全な方法と予防法

膿栓の綿棒を使った取り方と予防法

口腔ケアアンバサダー(社団法人日本口腔ケア学会認定)の上林登です。

膿栓(臭い玉)は、多くの人が悩む口臭の原因の一つです。この記事では、歯科医としての知識と経験を活かし、綿棒を使った膿栓の取り方や注意点、予防策について詳しく説明していきます。適切な方法で膿栓を取り除き、口臭の悩みを解決しましょう。

参考:「臭い玉・膿栓」に関するQ&A

膿栓(臭い玉)とは

 膿栓の定義

膿栓は、扁桃腺窩と呼ばれる、扁桃腺のクリプト(ポケット・穴)にたまった細菌、食物残渣、死んだ細胞などが固まったものです。これらが結合して、白っぽく小さな玉状になり、口臭の原因となります。

膿栓ができる原因

膿栓は、口内環境の悪化、免疫力の低下、乾燥、喫煙、ストレスなどが原因でできます。また、扁桃腺が大きく、クリプト(ポケット・穴)が深い場合は、膿栓ができやすくなります。

・関連記事:口臭の元になる「臭い玉」の原因と対策

綿棒を使った膿栓(臭い玉)の取り方

綿棒で膿栓を取る方法は簡単のようですが、案外難しく、また危険リスクもあるので、要点について以下に詳しく説明します。

・関連記事:臭い玉(膿栓)の取り方を徹底解説!ためしてガッテンで人気の方法を試してみよう

膿栓の位置を把握する方法

まず、鏡を使って口を開け、扁桃腺の位置を把握します。扁桃腺は、喉の両側にあるリンパ組織で、膿栓がたまる扁桃線クリプト(ポケット・穴)があります。

・参考:臭い玉の取り方・溜まる所の画像

使用する綿棒の種類

綿棒は、できるだけ軸の長い方が使い勝手がいいです。普通サイズの綿棒で取ろうとすると、喉に指が触れるため、嘔吐反射(えづく)しやすくなります。

綿棒を使った取り方のコツ

綿棒を使って膿栓を取る際のコツは、膿栓がある扁桃腺クリプト(ポケット・穴)の下あたりを軽く押すことです。この方法で上手くいけば、ポロっと膿栓が出てきます。

・関連:膿栓(臭い玉)が取れるタイミングと自然に取れる方法

 膿栓が見えない場合や取れない場合の対処法

膿栓が見えない場合や綿棒で取れない場合は、スポイトやうがいなど他の方法を試してみましょう。しかし、無理に取ろうとせず、症状が悪化した場合は医師に相談してください。

無理に膿栓を取らない理由と医師への相談の重要性

無理に膿栓を取らなくても自然に取れるので、それまで待ってみましょう。風邪やインフルエンザにかかると膿栓ができることがありますが、たいていは知らないうちに取れてしまいます。(食事などで飲み込む)

出典:臭い玉(膿栓)は「自然に取れる」って知ってる!?

無理に膿栓を取るリスク

自分で無理に膿栓を取ろうとすると、扁桃腺や喉を傷つけるリスクがあります。また、感染症を引き起こす恐れもあります。適切な方法で膿栓を取り除かないと、かえって症状が悪化することがあります。

 

医師への相談の重要性

膿栓が綿棒やうがいで取れない場合や、症状が悪化した場合は、専門家である医師に相談しましょう。医師から適切な診断と治療法を提案してくれます。また、口臭の原因が他にもある場合、医師はその原因を特定し、適切な治療を行ってくれます。

関連記事:膿栓が大量に出てくるのは異常ですか!?

膿栓予防と口臭ケア

口内環境の改善

膿栓予防には、口内環境を改善することが重要です。定期的な歯磨きやフロス、舌クリーナーなどで口内を清潔に保ちましょう。また、うがい薬やリステリンなどの使用も効果的です。

生活習慣の見直し

喫煙やストレス、乾燥などが膿栓の原因になることがあります。生活習慣を見直し、ストレスを軽減し、水分補給を心がけることが予防に役立ちます。

 

まとめ

膿栓は、綿棒を使って適切な方法で取り除くことができますが、無理に取ろうとすると症状が悪化することがあります。症状が悪化した場合や、自分で取れない場合は医師に相談しましょう。また、口内環境の改善と生活習慣の見直しを行うことで、膿栓予防と口臭ケアに効果的です。

うがいで膿栓を予防する

参考文献:

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