耳鼻咽喉科で「膿栓はほっておきなさい」と言われたが解決しない!そんな時の解決法はこうする

膿栓の説明を受ける患者と医師

耳鼻科で膿栓を取ってくれない!その理由について

耳鼻科を訪れても「膿栓はそのままで大丈夫」と言われ、帰路につくことになったあなた。実際には、膿栓が引き起こす口臭や喉の違和感に悩まされているのに、このアドバイスだけで解決するわけがありませんよね。

膿栓が何であるか、そしてなぜ耳鼻咽喉科で取り除いてもらえないのか、その理由を知りたいと思います。

この記事では、膿栓がなぜ問題視されるのか、そして医師がなぜ膿栓の除去を推奨しないのかについて、深掘りしていきます。また、膿栓が自然に取れる場合があるにもかかわらず、なぜ多くの人が膿栓の除去を望むのかについても考察します。

さらに、耳鼻咽喉科で取り除いてもらえない場合に、自分でできる安全かつ効果的な膿栓対策を紹介します。膿栓に対する理解を深め、自分自身で管理する方法を学ぶことで、膿栓による不快感や心配事から解放されることでしょう。

このガイドが、膿栓に悩むあなたの新たな一歩となることを願っています。

この記事は、口腔ケアアンバサダー(社団法人日本口腔ケア学会認定)の上林登が書きました。


※知人のお医者さんに真意を確かめると、膿栓は病院で取らなくても、少し強めにうがいをするだけでもとれる場合があるので、お医者さんによっては「膿栓は放っておいても取れてしまいます。」というケースがあるとのことでした。

・関連記事:

膿栓の原因

昨晩、71歳の兄から電話がかかってきました。「喉に白い塊ができたけど何やろ?」
細かく症状を聞くと、「喉に何かが引っかかっているようで違和感がある。」、「痛みも熱もないが、唾を飲むと喉がイガイガして少し痛くなる。」
引用:喉の白い塊って知っていますか? 

膿栓は臭い玉と呼ばれて口臭原因の代表のように思われています。しかし、膿栓は誰にでもできるもので、発熱や炎症がなければ、大抵は害がなく耳鼻科でも除去しないことが多いのです。

口蓋扁桃(へんとう)や喉(のど)の奥に「白い苔」または、「膿栓(のうせん)」がついていますが、これは喉で炎症が起こり、そこで戦いが起こり、死滅した細菌とかそれを殺した白血球などの残骸や細菌と白血球の戦いの最中かも知れません。

喉(のど)に細菌が多いと、細菌と戦うために白血球やリンパ球が多く集まります。
その結果、膿栓(のうせん)が出来るのです。ですが、膿栓(のうせん)だけでは悩むほどの口臭にはなりません。ここが大事なところです。

膿栓ができる原因

  1. 喉に痰がへばりつきばい菌が増える
  2. 後鼻漏(こうびろう)により喉にばい菌が増える。後鼻漏は、蓄膿症(副鼻腔炎)や花粉症で膿や鼻水が喉に落ちることをいいます。
  3. 唾液が少なく喉が乾燥すると、喉のばい菌が増える
  4. 舌苔(ぜったい)ができていると、喉にばい菌が感染する
  5. 逆流性食道炎で喉にばい菌が増える

膿栓について詳しくは『膿栓、臭い玉が簡単に取れるアルカリイオン水うがいとは?』をご参考にしてください。

耳鼻科で膿栓を取ってくれないのは

膿栓(のうせん)ができると、自分でも口臭が分かりますし、周囲にも悪臭が漂います。ですから、耳鼻咽喉科で定期的に膿栓(のうせん)を取ってもらっている方もおられます。

でも、ふつう耳鼻咽喉科で「膿栓(のうせん)を取ってください。」とお願いすると、「膿栓(のうせん)は取ってもすぐにできるので、取らない方が良いですよ。」と断られるほうが多いようです。

免疫の働きによる副産物である膿栓は、たとえ除去しても、風邪やインフルなどですぐに溜まるからです。

膿栓は放置しておいて特に問題はありませんが、一度耳鼻科でご相談下さい。
引用:妙典さいとう耳鼻咽喉科

その理由は、膿栓ができるのは病気ではないからです。(注意:一般的な膿栓ができる原因は慢性的な口蓋扁桃炎が多い)

膿栓ができても、お医者さんからすれば、耳くそ、鼻くそ程度のものなのです。だからといって、患者さんからすれば、膿栓を取らないとこれからもずっと口臭で悩まないといけないので、大きな問題です。

出典:膿栓は取らないほうがいい、耳鼻科

膿栓は健康に害がない

健康な人でも風邪をひくと膿栓はできることがあります。そして、知らないうちに(飲み込んで)膿栓がなくなっている。このように、大抵の膿栓は健康に害がないのです。だから、耳鼻科の先生に「膿栓を取ってほしい」と訴えても、取ってくれないことが多いのです。

>>膿栓(臭い玉)が取れるタイミングと自然に取れる方法

それでも、耳鼻科で膿栓を除去するケースがあります。それは、扁桃炎で喉が腫れている発熱しているとか、膿栓が大量にできる、という場合には、健康に害があるため、膿栓の除去を行うようです。

>>膿栓が原因で起きる病気はこちら

膿栓が見えない

膿栓は、扁桃の穴(いんか・腺か)の中にできて、大きく成長すると穴の外に出てきます。穴の中にある膿栓は見えないために、耳鼻科の先生も「見たけど膿栓はありませんでした。」と答えられることも。

>>膿栓が溜まる場所はこちら

これでは、いい加減なお医者さんのように思うかもしれませんが、扁桃が腫れてなければ膿栓があったとしても問題がないからです。このことが、耳鼻科の先生が膿栓を取らない理由です。

膿栓を取っても何度でもできる

膿栓は、たとえ除去しても何度でもできます。膿栓ができる時は、喉や鼻に疾患があることが多いので、その原因となる疾患を治さない限り根本的な対策にはなりません。

>>膿栓が頻繁に溜まる理由はこちら

膿栓ぐらいといって放置していていると、石化して扁桃結石ができることがあります。扁桃炎をなんども繰り返していると、扁桃の中で膿が固まり結石になることも。

引用:たかが膿栓と考えるのは危険!?石化して扁桃摘出手術になることも!?

このように、膿栓(のうせん)が何度も出来るには理由があります。
そのことを知らないと、何度膿栓(のうせん)を取っても直ぐにできるので無意味です。それどころか、膿栓を取ると、それまで膿栓が出来ていた所にぽっかりと穴があきます。その部分に汚れがたまるため、余計に膿栓ができることになるのです。

また、取れにくい膿栓を無理に除去していると、ばい菌に感染したり炎症や出血を起こすかもしれないのでご注意ください。

お医者さんも、膿栓については「取らなくても大丈夫です」と教えてくれるのですが、これより突っ込んだ詳しい説明がないことが多いです。でも、耳鼻科のお医者さんにすれば、膿栓は「取っても解決しないから。」が本音だと思います。

>>臭い玉の取り方って知っていましたか? 

>>臭い玉(膿栓)の取り方を検証!ためしてガッテンやYouTubeなど

膿栓を取ってくれる耳鼻科

膿栓を取ってくれない耳鼻科のお医者さんが多いのですが、ネットで探すと「膿栓は口臭原因になるから取った方が良い。」、「膿栓があると違和感が治らないから取った方が良い。」といわれている病院もあります。

膿栓を取ってくれる耳鼻科を探しましたのでご参考にしてください。

全国の膿栓除去が可能な耳鼻科

大阪…耳鼻咽喉科 長谷川クリニック

東京…笠井耳鼻咽喉科クリニック

東京…慶友銀座クリニック 耳鼻咽喉科

東京…とくなが耳鼻咽喉科

神奈川…鴨居なのはな耳鼻咽喉科(要相談)

神奈川…反町耳鼻咽喉科

埼玉…うざわ耳鼻咽喉科クリニック(要相談)

埼玉…さない耳鼻科クリニック

愛知…いのうえ耳鼻咽喉科

広島…隅田耳鼻咽喉科

千葉…妙典さいとう耳鼻咽喉科(要相談)

兵庫…友藤耳鼻咽喉科クリニック

こちらの耳鼻科では、高圧洗浄治療ですべての膿栓を取り除くそうです。

膿栓が溜まってお困りなのですね。そういう嫌な物は一刻も早く取り除かなければいけません。当院では(高圧)洗浄治療によって残っている膿栓のすべてを取り除きます。
費用は初診で2850円、再診で340円です。お待ちしております。

引用:とくなが耳鼻咽喉科

耳鼻科で膿栓を取る場合は、専用の吸引器具で膿栓を除去するそうです。また、2~3か月に1回程度定期的に来院することをお勧めしていました。膿栓は取っても何度でもできるからですね。

耳鼻科での膿栓除去は次のようにします。

  1. 扁桃の周囲を押して膿栓を取りだす
  2. 見えている膿栓はピンセットで取り除く
  3. 器具を使い膿栓を吸引して取る
  4. 生理食塩水で扁桃を洗浄して膿栓を洗い流す

耳鼻科で膿栓を取ってもらえない時の対処

膿栓をできないようにするには、喉(のど)や口中をきれいにすれば良いです。だから、耳鼻科のお医者さんには、膿栓ができると必ず「うがいをしてください。」と言われるのです。

喉をきれいにするための役割を、本来は唾液がします。唾液がたくさん出ると、喉にばい菌が増えることはありません。それに、弱アルカリ性の唾液が充分に分泌していると、細菌が好きな酸性状態にはなりません。

ところが、唾液が出ないとか口呼吸などによってドライマウス症になっていると、喉のばい菌が増えるばかりで、清潔な状態をつくれないのです。ドライマウスを改善するには、『口の中がネバネバ!?ネバネバの原因とケアの方法』をご参考にしてください。

このように、膿栓をできなくするためには唾液が大切なのですが、もし、ドライマウス症の場合にはそれが難しいかもしれませんよね。そのような時には口臭予防歯磨き粉「美息美人」のアルカリイオン水をおすすめします

美息美人でうがいを行い喉をきれいにすることで、膿栓を予防できます。
もし、ご関心があれば、口臭予防歯磨き粉「美息美人」公式サイトをご覧ください。

口臭対策

喉からひどい口臭がするので鏡を見ても「膿栓が見えない」という人が多いです。また、YAHOO!知恵袋の相談者の中には、口臭と喉の違和感が気になるので、「耳鼻科で鼻からカメラを入れて調べてもらっても、膿栓はなかった。」という方もおられます。

どうしてだと思いますか?

考えれることは2つあります。一つは、「膿栓がなくても口臭はする。」からです。喉から口臭がしていても、その原因は膿栓だけではありません。膿汁(のうじゅう)があると、下水臭がしますし、また、膿汁の粘液が喉にべっとりとつくため、違和感が強くなります。膿汁について詳しくは、『喉の奥がネバつくのは膿汁が原因だった!?膿汁を出なくする方法とは?』をご参考にしてください。

膿栓の予防

膿栓は、口腔ケアやうがいで細菌が増えないようにすることでかなり予防できますが、喉が乾燥しないように保湿したり、小まめに水を飲むことで、より膿栓が予防できます。

口腔ケア

歯磨きケアが基本ですが、舌のケアも大切です。舌苔があると細菌が喉に感染するので、舌ブラシで優しくなぜて舌をきれいにすると良いでしょう。
また、歯周病や虫歯がある場合は、治療することも大事です。

うがい

うがいは、膿栓予防に効果があります。起床時は喉・口の中に細菌が多いのでうがいで洗浄することが大切です。また、喉の違和感や口臭が気になる場合は、うがいを行うことで軽減できます。

鼻呼吸

口呼吸(いびきや開口)をしていると、喉が乾燥するため膿栓ができやすくなります。鼻呼吸になるように工夫することも大切です。

小まめに水を飲む

水を飲むと、喉の細菌や汚れを飲み込んでしまい、喉を清潔にできます。また、喉を潤す効果もあるので、喉が乾燥しやすい場合は、ペットボトルを持参して小まめに水を飲むようにすると良いでしょう。

うがいで膿栓を予防する

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