口臭原因

口臭が治らないから辛い!その原因は?

口臭が気になる

口腔ケアアンバサダー(社団法人日本口腔ケア学会認定)の上林登です。

お客さまから「口臭は一生治らないのですか?」というご相談をいただいたのでご紹介したいと思います。相談の内容は「口臭があることを20代後半に指摘され、口臭外来に行ったり、サプリメントを買ったり、お金の続く限りやってきましたが、お金だけが消えてしまい、臭いの解消は出来ませんでした。つらいです。」という悲しいお話でした。

この方のように、ずっと口臭が治らないことで困っている人が多いです。

そこで、いつものようにYAHOO!知恵袋を確かめてみると、「歯医者、内科、耳鼻科と行ったり、水をたくさん飲んだりしましたが、口臭はまったく治りません。自分でも臭いと分かります。」という悲壮感の漂う質問が見つかりました。

そうですよね。悪臭を感じているのに、病院にかかっても原因が分からないと「変な病気(舌がん)じゃないだろうか?」と不安に襲われますよね。

ということで、、今回は「何をしても口臭がなおらない」、その原因と対策についてお伝えします。

なぜ口臭が起こるのか?

口臭が治らない原因についてお話する前に、「どうして口臭が発生するのか?」についてご説明したいと思います。

健康な人でも「生理的口臭」は起きる

通常、虫歯や歯周病など歯科疾患がなく、歯磨きケアが十分にできている人であれば、他人を不快にするような臭いはほとんどありません。

しかし、口臭は健康な人でも起きます。それは、朝起きがけに感じる口の臭いです。起床時は唾液が粘ついて口がまずくなりがちですが、歯磨きをして朝食を摂った後には臭いは気にならなくなるのが普通です。これは「生理的口臭」の特徴で、誰にでも起きるものです。

>>「朝の口臭」はヤバい!唾液がネバネバ!前夜と当日の朝にしてほしい対策とは

口臭原因の9割は「病的口臭」

「生理的口臭」にたいして、虫歯や歯周病など歯科疾患が原因の口臭は、「病的口臭」と呼ばれます。JACP 日本臨床歯周病学会によると、口臭原因で一番可能性が高いのは「歯周病」だと言われています。

歯周病菌が代謝の過程で産生する硫化水素やメチルメルカプタンという物質が臭いの発生源となるからです。

酸素を嫌う嫌気性菌である歯周病菌は、歯肉に炎症をおこしてポケットを作ります。ポケットができると、ここに歯周病菌(嫌気性菌)が繁殖して口臭はひどくなります。

>>口臭がうんこくさい!?原因と治し方について

ですから、歯周病で口臭がしている時には、歯周病を治療してなおすことが最善の方法なのです。

口臭が治らないのはなぜ?

歯周病などが原因の「病的口臭」であれば、歯科治療とお家でのブラッシングケアを十分におこなうことで、口臭を改善すること可能です。(ただし、完治しない場合でも臭い値は軽減する。)
しかし、それでも口臭がなおらない場合には、臭いの原因は歯科ではない可能性が高いといえます。

口臭原因は他にあるかもしれない

どれだけ努力をしても口臭が改善しない場合は、舌苔(ぜったい)と膿栓(のうせん)が原因になっているケースが多いです。次にあげるのは、歯科治療をしてもなおらない場合の口臭原因です。

>>舌苔や臭い玉が原因の喉口臭とは?原因・治し方・予防

【歯科以外の口臭原因】
1, 舌苔(舌の表面に細菌が繁殖する)
2, 膿栓(扁桃腺に膿が溜まる)
3, 膿汁(喉粘膜に膿と痰が付着する)
4, 副鼻腔炎(副鼻腔にたまる膿が臭う)
5, 後鼻漏(膿が混じった鼻汁が喉に垂れる)
6, ドライマウス(口やのどが乾燥して細菌が繁殖する)
7, 糖尿病などの内科疾患
8, 口腔がん

関連記事>>口臭の原因がわからない!?よくある口臭原因と適切な対策方法

耳鼻科や胃腸科でもなおらないのは何故?

口臭が気になり耳鼻咽喉科や胃腸科を受診しても、「健康状態は問題ありません」と治療もなく済まされることがあります。

ご相談者の中には、膿栓がよく出てくるため、口臭が気になり耳鼻咽喉科に行ったところ、「膿栓は病気ではないので気にしなくていいです。」と帰された、という方がいました。勇気を出して「口臭」の相談をしたのに、悲しくて胸が張り裂けそうになったそうです。

耳鼻科医院によっては、膿栓の除去(吸引や洗浄によって)をしてくれる病院もあるので、残念な結果にならないよう、行く前に電話で問い合わせするといいでしょう。

また、胃腸科に口臭を相談しても、ほとんどの病院では「歯科に行くよう」に勧められます。その理由はこうです。たとえ胃腸が弱くても、それが影響して口臭となる可能性は、歯科疾患よりはるかに低いからです。

腸内に悪玉菌が増えて腸壁に炎症が起こると、体の治癒力が働きます。その治癒力は、消化器官の延長である舌にも及び、舌乳頭が伸びることに。(角化が起こりやすい。)
引用:胃からくる口臭を治したいのですか?

口臭は一生なおらないは嘘!

ここまで読まれて尚、口臭は一生治らないものだと諦めていませんか?
口臭は遺伝や体質的なものだから、治せないと信じている人がいますが、それらの考えは嘘です。

口臭がある人とない人には、体質や特徴に違いがありますが、口臭が改善しない最大の原因は不十分な口腔ケアと生活習慣にあるからです。

たとえ、今口臭で困っていたとしても、正しく対処することで口臭を治すことは可能です。

【口臭の治し方】

1, 口臭チェックをして正しい口臭値を認識する。(自臭症を解決するため)
2, 歯科を受診して検査と歯科治療を受ける。
3, 舌苔のケアを行って口臭を予防する。
4, のどのうがいを行い、口臭原因となる膿栓と膿汁を予防する。
5, 唾液を出すようにして、口腔乾燥を予防する。
6, 小まめに水やお茶を飲み、口内の清潔を保つ。
7, ストレスを軽減し、自律神経を整える。

関連記事>>アルカリイオン水のうがいによって口腔環境を改善し、口臭を予防する

まとめ

何をしても口臭が治らない場合は、舌苔や膿栓が原因のことが多いです。膿栓の予防は、アルカリイオン水のうがいが効果的ですが、舌にびっしりと舌苔が着いている場合は、舌ケアをしましょう。

>>舌磨きはコットンが効果的!?

また。喉からの口臭が止まらない場合は、早目に耳鼻科を受診されることをおすすめします。

歯磨きで取れない口臭がうがいでスッキリ

 

究極!リアルな「口臭チェック」で実際の臭いを感じる方法

「リアル口臭チェック」で実際の臭いを感じ、病気のサインを知ることができます

口腔ケアアンバサダーの上林登です。

口臭対策する時に、最初にやらなければならないのは口臭チェックです。口臭があるかどうか調べるにはタニタ製などの簡易口臭チェッカーがありますが、「リアル口臭チェック」を使うと、実際の口臭を感じることができます。

「リアル口臭チェック」で調べると、あなたの口臭の原因や病気の予兆も分かります。というのは、口臭は病気のサインだからです。そのためにも、自分の口臭がどんな臭いをしているかを感じる必要があります。

しかし、一般的な口臭チェックでは、口臭の度合いを調べることができても、どんな臭いなのかという「臭いの種類」まで調べることができません。

そのため、今回の記事は、あなたの実際の口臭が「どんな臭いなのか?」?、そして、「どれほど臭いのか?」を調べる方法をご紹介します。是非ご参考にしてください。

自分の口臭を知らない人が多い

自分の実際の口臭を知らない人が多いです。本当です。自分の口臭が気になっているのに、「口臭がしているかどうか分かりません。」と答える方が多いのです。

自分で口臭をチェックする方法は、『おすすめの口臭チェックは匂いを嗅ぐだけ!?』がご参考になります。

それでは口臭を解決するどころか、よけいに口臭で悩むことにもなりますよね。そのような事にならないようにしないといけません。

ところが、実際は次のように反応していませんか?

口臭チェッカーなんて信じられない

何かの拍子に自分の口臭って、「どのくらい臭いのだろうか?」と気になることがあります。 そのような口臭が不安になった時に、良く使われているのが口臭チェッカーではないでしょうか。

でも、その時に口臭を測っても、口臭チェッカーの値を素直に信じられましたか?

「口臭チェッカーなんて信じられない」と思ったことはありませんか?

もし、口臭レベルが0 だったら…

「そんなことない!」
「もっと臭いはず!」

「この口臭チェッカーこわれてない??」
と、思いませんでしたか。

もし、口臭レベルが4 だったら…

「それほど臭いわけない!」
「こんなに臭くないよ!」

「この口臭チェッカーこわれてない??」
と、思ってしまいますよね。

口臭チェッカーが信じられない場合は、こちらの記事『口臭チェッカーあてにならない!正しい使い方は?』をご参考にすると良いです。

結局、口臭チェッカーで測っても、口臭チェッカーの値は信じられないのです。

その証拠に、口臭外来でも最終の口臭チェックの時には、歯科 医師が患者の口に鼻を近づけて嗅ぐのが主流になっているのをご存知でしょうか。

口臭を嗅がせるのは恥ずかしいですよね。自分で口臭を確かめることができれば
一番良いと思いませんか。

そのような理由から、より「リアル」に口臭を感じることができる
口臭チェック法を考えました。

その方法をこれからご紹介しますので、
今までの口臭チェックに不満がある方は、ご参考にしてください。

口臭が発生する仕組み

リアル口臭チェックをご紹介する前に 、人の口のなかで実際に「口臭」が発生する仕組みについて知ってくださいね。

今からお伝えする口臭チェックは、この口臭発生の仕組みを再現する方法です。

  1. 口臭の元である「臭い物質」は、唾液中に溶け込んでいる
  2. 緊張などの理由から口腔が乾燥すると、唾液が気化する
  3. 口の中に、気化した口臭ガスが充満する
  4. そして、会話や呼吸した時に、口臭が放出される
  5. 周囲の人が臭いを感じる
  6. 自身の口臭を直接感じる人もいますが、周囲の反応によって「自分が口臭」だと感じる

口臭発生のプロセスについて詳しくは、『口臭がドブ臭でもアルカリイオン水うがいで取れるのか?実際にやってみた結果・・・』をご参考にしてください。

リアル口臭チェック

今、説明した「口臭発生の仕組み」をリアルに再現するために、少し面倒かもしれませんが楽しんで行ってみてください。動画でもアップしていますのでご参考にしてくだされば幸いです。

準備するもの

  • 食パンを
    お口に入る大きさに切る。
  • 梅干し1個。
  • グラスまたはコップ。
  • ドライヤー
  • 扇風機。

食パンの切れ端を口に入れる

梅干しを目の前に置いて、
パンをお口に入れます。

梅干しは「唾液」を出すためのものです。

出てきた唾液がパンに浸み込みます。

これが「リアルその一」です。

パンをお口に入れたら口の中で転がします。

この時、決して噛んではダメです。

パンをグラスの中に吐き出す

口の中のパンを
グラスに吐き出します。すぐに、
ラップでグラスを密封します。

口腔内の状態を再現する
「リアルその二」です。

グラスを温める

グラスをドライヤーで温めます。(約20秒)

ドライヤーを使って
口内の乾燥状態を再現する「リアルその三」です。

距離をとり臭いを嗅ぐ

グラスとの距離を測ります。

会話する時の距離は、
大体、腕1本分です。

ニオイが来るように扇風機を置くと良いです。

扇風機を使って
会話している状態を再現する「リアルその四」です。

腕1本分離れて臭いを嗅ぐ

いよいよですね。
恐怖の瞬間が来ました。

グラスのラップを外します!腕1本分の距離では臭わないのが普通です。
でも、くさい場合は、周囲に迷惑をかけているかもしれないので要注意です。

グラスに鼻を近づけて嗅ぐ

次は、直接嗅いでみます。

相手の口に鼻をつけてニオイを嗅ぐことなんて日常生活ではありませんが、キスする時のことも考えて、においを確かめた方が良いと思いますよ。

また、
口臭は病気のサインだといわれています。

臭いの種類によって病気になりやすい体質もわかるので、

「どんなニオイがしているか?」も調べると良いです。

どんなニオイがしているのか確かめてください。

それほど臭いわけではないけれど、 「パンの酵素のような独特なニオイが少しありました。」程度であるなら問題ありません。

しかし、
口臭の種類によっては、病気が原因になっていることがあるので、注意が必要です。

口臭は病気のサイン

雑巾の臭い…虫歯や歯肉炎が原因

硫黄臭・温泉臭…胃腸が弱い、胃炎や十二指腸潰瘍などの可能性も

生乾きの服の臭い…むくみ体質で、肺炎や気管支炎など呼吸器系の病気になりやすい

甘い果実の臭い…糖尿病の危険性

アンモニアの臭い…関節痛、むち打ち

焦げた肉や魚の臭い…高血圧の危険性

下水の臭いがする… 膿栓や膿汁が原因の場合も。膿栓・膿汁について詳しくは、『膿栓、臭い玉が簡単に取れるアルカリイオン水うがいとは?』をご参考にしてください。

この口臭チェックはみなさんにも、是非おすすめします。

口臭が気になった場合は、「口臭がうんこくさい!?原因と治し方について」をご覧ください。


サイト運営責任者:上林登
株式会社アイオーン代表取締役、上林歯研究所所長、口臭予防歯磨き粉 美息美人の開発・製造販売
日本口臭学会会員、日本歯周病学会会員、日本口腔ケア学会会員
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