臭い玉(膿栓)

喉に白い臭い玉(膿栓)ができたことで困っている人が多いのではないでしょうか。でも、臭い玉(膿栓)は取っても何度でもできるし、人によってできる原因が異なります。ですので、自分の臭い玉(膿栓)ができる原因をよく知って対策することが重要です。
こちらでご紹介している記事をお読みいただければ、臭い玉(膿栓)の悩みを解決できると思います。

臭い玉(膿栓)とは

膿栓(臭い玉)を指の上にのせる

膿栓(臭い玉)は、扁桃(へんとう)の穴に粘液(免疫)と細菌の死がいが集まってできた米粒大の固まりです。 ですから、膿栓が出来ると、喉がイガイガしたり、喉から鼻に抜ける口臭を感じるようになります。

引用:口臭の元!臭い玉(膿栓)ができる4つの原因と取り方

臭い玉(膿栓)が出来る場所

臭い玉(膿栓)ができると、喉に白い玉が見えることがありますが、一般的には扁桃(へんとう)の陰窩(いんか)という穴の中にかくれているために見えないことの方が多いのです。詳しくは『膿栓が見えない?膿栓のできる場所はここ!直接取るのは危険』をご参考にしてください。

臭い玉(膿栓)ができた時の症状

えへん虫

臭い玉(膿栓)は見えていないのに、喉にイガイガなど違和感を感じたり喉から鼻にかけて下水臭がすることも。喉がイガイガしエヘン虫がよく出る場合は、『エヘン虫が暴れる原因とだまらす方法はコレ!』をご参考にしてください。

臭い玉(膿栓)が口臭原因!?

臭い臭いと鼻をつまむ女

ところが、ある日くしゃみや咳をした時に、臭い玉(膿栓)が口に飛び出してくることがあります。初めて異様な形の臭い玉(膿栓)を見たり、ひどいニオイを嗅ぐことで、口臭が気になるきっかけになる人が多いです。

臭い玉(膿栓)が臭くなるのは…

細菌の死がいの固まりである膿栓(のうせん)に細菌が繁殖し腐敗を起こすからです。だから…膿栓(のうせん)は臭い!

引用:口臭原因!膿栓(のうせん)についての基礎知識

本当は膿汁(のうじゅう)が口臭原因になっている

粘液のイメージ

膿汁(のうじゅう)というのは聞きなれない名前かもしれませんが、膿汁は膿栓の元となる粘液です。

膿汁ができると、喉に痰がへばりつくような感じになり違和感を感じることがあります。また、膿汁は唾液に混じり、舌の奥に舌苔(ぜったい)をつくる原因になる。この二つのことによって、強い口臭を発生する原因になります。

口臭の元である膿汁(のうじゅう)は、扁桃(へんとう)から分泌される粘液(免疫物質)に細菌の死がいなどが混じり膿化したものをいいます。

膿汁(のうじゅう)は、だから臭い!それに、固まると臭い玉(膿栓)になる悪質な液体なのです。

引用:膿汁(のうじゅう)が本当の口臭原因!膿汁は膿栓より臭い!

臭い玉(膿栓)や膿汁ができる原因

膿栓のできる仕組みの図

臭い玉(膿栓)や膿汁は、喉にばい菌が増えることで扁桃(へんとう)の陰窩という穴にできるのですが、次のようなことがあると、更にできやすくなります。

  1. 口呼吸で喉が乾燥する
  2. 唾液が少ないため、喉が洗浄できない
  3. 後鼻漏で喉に細菌が増える
  4. 蓄膿症
  5. 鼻炎
  6. 咽頭炎、喉頭炎
  7. 逆流性食道炎

引用:膿栓(臭い玉)は取ってもすぐできる!予防の仕方はコレ!

耳鼻科疾患があるときには、治療をうけて先ず病気を治すことが大事です。また、口呼吸などによって口腔乾燥を起こしているときには、それらを改善することも大切です。

臭い玉(膿栓)の取り方

膿栓を綿棒で取る

綿棒などを使用して、ご自分で臭い玉(膿栓)を取ろうとする人がいますが、喉を傷つけたりばい菌が感染するかもしれないので、おすすめできません。安全に臭い玉(膿栓)を取る方法は耳鼻科で除去してもらうのが良いと思います。しかし、耳鼻科では、高熱が出ているなど悪化しているケースを除いて取らない医師が多いようです。まずは耳鼻科で相談されてはいかがでしょう。

耳鼻科では、イソジンなどのうがい薬でうがいを行うように勧められることが多いです。イソジンのようなうがい薬には、喉のばい菌を殺菌する効果がありますが、臭い玉(膿栓)を取るのは難しいかもしれません。

うがいを行うだけであれば、水によるうがいでも代用できます。

引用:うがいで膿栓(臭い玉)を効果的に取る5つのポイント

臭い玉(膿栓)の予防

息をはく女性

喉に細菌が感染しても、異常増殖しなければ、いずれ喉はきれいになります。それは、食事や飲み物、唾液が喉の細菌を洗い流すからです。そして、免疫作用によって喉が清潔になります。これが健康な人のからだ。

ところが、この除菌作用が働かない人がいます。除菌できなければ、慢性的に喉が不衛生状態になる。そして、膿汁(のうじゅう)ができるのです。

ところが、この除菌作用が働かない人がいます。除菌できなければ、慢性的に喉が不衛生状態になる。そして、膿汁(のうじゅう)ができるのです。

臭い玉(膿栓)ができやすい人の特徴は、口呼吸や唾液が少ないこと。そして、喉にばい菌が増えやすい環境にあることです。

ですから、臭い玉(膿栓)ができないように予防するためには、口呼吸を鼻呼吸になおすことも大事ですが、毎日、のどうがいを行い清潔を保つようにしなければいけません。常に喉がきれいな状態であれば、臭い玉(膿栓)や膿汁は予防できます。

引用:のどの膿を予防する方法!これで膿栓(のうせん)と膿汁(のうじゅう)はなくなる

臭い玉がよく出来る人と全くできない人の違いとは

ドライマウスの女性

臭い玉(膿栓)がよく出る

臭い玉がよく出ると、どうしてなのか不安になると思います。臭い玉が出るのは個人差があり、ほとんど出ない人もいます。

臭い玉がよく出るのは、口の中が乾燥している人に多いです。口腔が乾燥すると細菌が増殖するため、扁桃の働きが活発になり臭い玉ができやすくなるからです。 ストレスなどで唾液の分泌量が少ない人や、口呼吸の人は要注意です。

臭い玉で耳鼻科にかかった人であれば、次のような経験をしたことがあるかもしれません。それは、お医者さんに「臭い玉がよくできるのですがどうしてなのでしょう?」と質問した時に、お医者さんからの返答は、「心配しなくても良いですよ。臭い玉はだれにでもできるものですから。」だったのではないでしょうか。これは「耳鼻科あるある」です。

誰にでも臭い玉が出来るのなら、あなたの周りに臭い玉ができない人が多いのは、どうしてなのでしょうか?

じつは、臭い玉(膿栓)がよくできる人には、臭い玉(膿栓)ができる条件がそろっているのです。そして、臭い玉ができない人の場合には、できない条件がそろっています。

このことを知ることで、あなたも臭い玉ができなくすることが可能になるかもしれません。今回の記事は、臭い玉(膿栓)ができる人がもっている特徴と、臭い玉(膿栓)をできなくするための方法についてお伝えします。是非ご参考にしてください。

口呼吸だと臭い玉(膿栓)が慢性化する

臭い玉(膿栓)が出来る原因は、人によって様々です。それに、たとえ臭い玉(膿栓)が出来たとしても、普通はすぐに取れて問題がなくなるものです。

ところが、常習的に臭い玉(膿栓)が出来る人は、慢性の口蓋扁桃炎(へんとうえん)になっています。それでは慢性扁桃炎になるのは、どうしてかというと、それは、「口呼吸」です。

大人で日中から口呼吸をしている人は少ないですが、寝ている時に口を少し開き、「す~す~」と呼吸している人は多いものです。私なんか、いびきをかくので口呼吸がひどいです。

この睡眠中の口呼吸をしていると、喉が乾燥するためにばい菌が増殖します。このことが、臭い玉(膿栓)が良くできる人の大きな特徴です。

臭い玉(膿栓)がよく出る人の特徴

咳払いする女性

臭い玉(膿栓)のよく溜まる人には、次のような特徴があります。

この内のどれか一つでもあれば、大量に臭い玉(膿栓)が出る可能性が高くなります。

臭い玉(膿栓)ができる理由

どうして、先ほどのような特徴をもっていると臭い玉(膿栓)がよくできるのでしょう?臭い玉ができる理由についてご説明します。

臭い玉ができる理由は、先ほどの特徴がすべて臭い玉(膿栓)ができる原因だからです。臭い玉(膿栓)ができるプロセスはこんな感じです。

臭い玉は、主に口蓋扁桃にできます。それは、次の理由からです。

扁桃(扁桃腺ともいう)からは、細菌やウィルスをやっつけるために常にネバネバした粘液が出ている。咽喉(のど)が乾燥すると、粘液中の白血球が細菌やウィルスを退治して膿(うみ)になる。

このように、臭い玉ができる理由は、元はといえば細菌やウイルスから身体を守るためだったのです。

ところが、この膿(うみ)や粘液が痰のようなものになり、喉にえへん虫ができる原因に。粘液(痰)は飲みこんだり、吐いたりしてなくなるものなのですが、乾燥して喉で固まると臭い玉(膿栓)になります。

ですから、鼻や喉(のど)に炎症があるとか後鼻漏の場合には、慢性的に痰がでやすくなります。また、口呼吸などで喉が乾燥する人の場合には、細菌が増殖するので臭い玉(膿栓)もできやすくなるのです。

臭い玉の溜まる場所

臭い玉(膿栓)は、扁桃(へんとう)にできます。そして、臭い玉は、主に喉の両側にある口蓋扁桃(こうがいへんとう)、舌の付け根にある舌扁桃(ぜつへんとう)の部位にできます。

一般的に臭い玉が見えているとか、良くできるという場合には、口蓋扁桃にできた臭い玉のことが多いです。たとえ臭い玉が舌扁桃にできたとしても、ほとんどが食事や唾液によって自然と取れてしまいます。

臭い玉が見えていないけれど、どぶのようなニオイがするとか臭い玉が出てくるという場合があります。その理由は、臭い玉は、扁桃のいんかという穴の中に埋もれているからです。

上図のように、臭い玉(膿栓)は当初、扁桃のいんかの中で生まれ大きくなると外に出てきます。ですので、臭い玉(膿栓)が見えなくても隠れていることがあります。詳しくは、『膿栓が見えない?膿栓のできる場所はここ!直接取るのは危険』をご参考にしてください。

臭い玉ができる期間

臭い玉が良くできる人であれば、臭い玉が次にできるまでの期間が気になるのではないでしょうか。

人によっては、「臭い玉が良く出る」人や、「臭い玉が数か月に1回程度しか出ない」など、個人差があります。人によっては、「臭い玉ができたことがない」というように、ほとんどできない人もいます。

この臭い玉ができる期間は、どのようにして決まるのでしょう?

「臭い玉ができる理由」の項で、臭い玉ができる原因をお話しました。臭い玉は、喉にばい菌やウイルスが増えると出来ます。このことが、臭い玉ができる原因です。喉にばい菌が増える原因については『痰がからむ!喉が臭いのは膿栓だけじゃない7つの原因と対処法』をご参考にしてください。

ですから、喉にばい菌が増えやすい人は、臭い玉ができる期間が短くて、喉にばい菌が増えにくい人は臭い玉ができる期間が長くなります。

ところが、臭い玉ができるからとご自分で取ると、指に付いたばい菌が喉に感染します。無理にこすると炎症を起こすかもしれませんよね。そのため、臭い玉ができるという悪循環になっていることもあるので、ご自分で喉をいじるのはやめてください。

臭い玉(膿栓)を取る行為は逆効果

もしかしたら、自分で臭い玉(膿栓)を取ろうと考えていませんか?

でも、喉に異物を突っ込んで臭い玉(膿栓)を取るのは勇気がいるし、危険かもしれない。そんなふうに悩んでいるかもしれませんね。

膿栓(のうせん)について調べましたので、発表させていただきます。

膿栓(のうせん)は、臭い玉といわるくらいつぶすと臭いです。ふつうは米粒大の白い玉状のものです。

扁桃(へんとう)の陰窩(いんか)にできるので、綿棒で取る方もおられるようですが、喉(のど)の粘膜はかなりデリケートです。

粘膜は綿棒でもかんたんに傷つきます。それだけではありません。ばい菌だらけの指で扁桃をさわるとばい菌が感染する。自分で臭い玉を取っていたために臭い玉(膿栓)がよくできるようになった人が多いということをご存知ですか?

自分で膿栓(のうせん)を取るのは危険行為です。それだけではなかったのです。喉に汚い手や異物を入ればい菌が感染していたのです。その結果として、臭い玉(膿栓)が何度もできる体質に。

このようにならないためにも、臭い玉(膿栓)をご自分で取ろうとするのは考えないことです。

それでも、膿栓(のうせん)が気になる場合には、こちらの記事『口臭の元!臭い玉(膿栓)ができる4つの原因と取り方』をご参考にしてください。

臭い玉(膿栓)のない人の特徴

ジムで運動する女性

ほとんどというか、まったく臭い玉(膿栓)と縁のない人がいます。臭い玉(膿栓)がよくできる人からすれば、不思議かもしれませんね。

この臭い玉(膿栓)ができない人の特徴をご紹介します。

  • ふだんから健康で病気にならない
  • 健康的な食生活
  • 健康的な運動習慣がある
  • 規則的な生活をおくっている
  • 疲労が少ない
  • ストレスをためない
  • 明るい性格

よく喋る女性

かんたんに言うと、よく食べよく寝るタイプの健康人間です。そして、友だちとよくしゃべり遊ぶストレスのない人です。

このようなタイプの人が、どうして臭い玉(膿栓)ができないかというと、ばい菌と戦う免疫力が強いからです。免疫力について詳しくは『膿栓と舌苔は免疫力の低下が一番の原因!免疫を高める方法』をご参考にしてください。

さらに安心している状態が多いため、副交感神経が活発になり唾液の分泌も多い。

だから、自然と口腔や喉がいつも清潔に。このことが、臭い玉(膿栓)ができないコツだったのです。

臭い玉(膿栓)の予防

臭い玉(膿栓)ができなくするには、先ほどの「臭い玉ができない人」のようにすることです。それ以外にも大切なことがあるのでご紹介します。

痰がでないようにする

痰(たん)は、肺や気管支で作られた分泌されています。ところが、風邪をひいた時やほこりなど汚い空気を吸引することによって、痰の量が増えたり粘つきますし、透明色に近い色から白や黄色など濃い色が付くようになります。

これが一般的に考えられている痰(たん)です。しかし、喉や鼻の疾患によって喉に細菌が増えると、口蓋扁桃から白血球などの免疫物質(粘液)が分泌され、それらが痰に混じり膿汁(のうじゅう)ができます。膿汁(のうじゅう)について詳しくは、『喉に膿汁(のうじゅう)が着くと臭い!?膿汁とは?その原因と対策』をご参考にしてください。

この膿汁(のうじゅう)が固まると、臭い玉(膿栓)になるので、膿汁ができないように予防することは大事です。

この膿汁の元となる痰(粘液)を出なくするためには、鼻や咽喉(のど)の炎症を慢性化させないことが大切です。咽喉を清潔にして細菌が増えないようにしないといけません。そのためには、耳鼻科疾患の治療を受けることが大事です。

口と咽喉を乾かないようにする


お口の体操などで、唾液を出すように努力することも大事です。

喫煙は口腔乾燥の元といわれています。ドライマウスぎみの方は、小まめに水を飲むことが大切です。水を飲むことで唾液のかわりに菌を洗い流すこともできます。

歯磨きケア・舌のケア


臭い玉の予防には、口腔を清潔にすることが重要です。喉だけきれいにしても、口腔内が不清潔であれば、臭い玉はできます。

ばい菌が多いのは、歯と舌。臭い玉をできなくするためには、普段から歯磨きケアと舌のケアをていねいにする必要があります。

歯磨きに関しては、ほとんどの人が「歯磨きをしている!」と答えられます。ところが、歯磨きをしているのに効果がないのはどうしてだと思いますか?

それは、効率の悪い歯磨きの仕方を行っているからです。口内細菌が一番増えるのは寝ているときです。寝ている時は唾液の分泌がほとんどないため、細菌が増えやすいからです。

ですから、寝る前にしっかりと口内をキレイにできていないと、細菌も増えるわけです。

細菌が最も増えるのは、日中ではなく夜寝ている間です。ですから、効果的に細菌を減らすためには、寝る前に歯磨きを行うことが大事です。
しかし、人は眠気に負けてしまい、寝る前の歯磨きはいい加減になることが多い。このことがよだれを臭くする原因になります。それだけではなく、朝起きたときに口が粘つくとか口臭がひどくなるのも、就寝前の歯磨き不足が原因になっています。

引用:枕に付いたよだれが臭い!においの原因と対策

そして、口内環境をキレイにするために必要なもう一つは、舌清掃です。舌のザラザラした表面には、汚れがたまりやすく細菌も集まるからです。そのため、人によっては、舌苔(ぜったい)ができることもあります。舌苔ができると口内と喉が汚れるという悪循環になるので、舌をキレイにすることは重要です。だからといって、舌を磨くと舌苔が悪化するのでご注意ください。

舌をキレイにする方法は『舌の汚れを取るのは超カンタン!歯磨き粉の使用を止める、舌磨きをやめるだけ!?』をご参考にしてください。

舌が汚れている時には口の中がパサパサに乾きますが、キレイになると唾液がよく出るようになります。ですから、舌や歯をキレイにすることは臭い玉の予防のためにも重要です。何度も申し上げますが、喉と口はつながっています。ですから、臭い玉だけとか、舌苔だけを予防することはできません。同時に予防して、はじめてどちらもキレイになります。

臭い玉をできなくするには、この3つを実行することが大切です。特に歯磨きケアと舌のケア、喉のケアを行うことは重要です。そのためには、口臭予防歯磨き粉「美息美人(びいきびじん)」がおすすめです。↓↓

阿川佐和子さんが膿栓(のうせん)を告白

阿川佐和子

膿栓は誰でもある

日本テレビの「有吉の真夜中の保健室3」で、タレント兼パーソナルトレーナーの柳本絵美さんが、口からポロリと「黄色い臭い玉(膿栓)」が出るという悩みを相談したのは有名な話です。

ところが、そのずっと以前には、タレントでエッセイストの阿川佐和子さんが、自身の臭い玉体験を告白しています。

臭い玉(膿栓)は、誰にでもできるものなのでご安心ください。

扁桃膿栓症に関する阿川佐和子さんのエッセイ(抜粋) 
喉オタク
・・・・・・・
あるとき、いつものように口腔観察に熱中していると、喉の奥にプツンと白いかたまりが付着しているのを発見した。
小さなかたまりは一つだけでなく、よく見ると二つ、三つと見つかった。口内炎の一種だろうか。しかし、それにしては痛くない。痛みを感じないデキモノとは、もしかしてガンかもしれない。そう思うと、急に心配になった。
・・・・
そこで今度は直接、かたまりに触れてみようと決心し、人差し指を突っ込んだ。当然、「オエッ」となるのだけれど、我慢しなければ。なにしろ生死にかかわっているかもしれないのである。
ようやく指先が問題の地点に到達したかと思われたとき、ふいに、プルンとかたまりが飛び出した。
この話をすると、皆、「そんなこと、あるもんか」と胡散臭そうな顔をするが、嘘じゃない。どうやらそのかたまりは、喉のひだの間に挟まった食べ物のカスだったらしい。
そうとわかったとたん、悩みは一転して楽しみに変わった。気分も軽く、プルン、プルンと指先で一つずつ取り除き、喉のなかをきれいに掃除する。そして数週間、次のかたまりが溜るまでじっと待つ。そろそろかなと思う頃、期待に胸を膨らませながらふたたび喉を覗いてみる。これが案の定、溜っていたときの喜びといったら、なんとも表現しがたいものがあった。
・・・・・・・

喉オタクからの手紙
・・・・・・・
ご存じない方のために、かいつまんでお話ししておきますと、私は子供の頃、自分の喉を観察する趣味があった。ある日、いつものように手鏡を片手に大口を開けて喉観察に専念していると、奥のほうに白いかたまりを発見。それが実は、喉のひだにひっかかった食べ物のカスとわかり、以来、その白力スを採取するのが楽しみになった。
・・・・
そう、どういうわけか私を含め、これは若い頃の現象で、最近は見掛けなくなったという方が多い。押し並べて皆さん、「扁桃腺が腫れたときに喉を覗いた」のがきっかけだそうで、「白いかたまりは喉の奥でもひだの間でもなく、小さい頃よく腫らした扁桃腺にくっつくのです。扁桃腺のなごりのクレーター部分にくっつくのです」
そして、
「風邪のごくごく初期、喉の痛みを感じる前の少し腫れた時に、いつもはスムースに食べ物が喉を通るのに、ほんのわずか腫れたためにカスがくっつくのでしょう」
・・・・
白いカタマリの名はわかりませんが、その穴の名は゛扁桃陰窩″といいます。英語ではtonsillar cryptです。指や綿棒を使わなくても、喉の奥に力を入れることによって口腔内に出すことも出来ます。つぶすと舌苔や歯垢と同じ臭いですので、食餌カスであたっていると思います。
・・・・・・・

きりきりかんかん 文春文庫 著者 阿川佐和子 2000年1月10日 第一刷
初出「週刊文春」1991年1月3日号~1992年1月16日号
単行本 文藝春秋刊

この記事を読むと、「膿栓(のうせん)は自分だけではなかった!」と、少し安心するのではないでしょうか?

他にも、舌が白いことで悩むタレントもいました。

番組MCがアイドルの女性に向かって「もしかしたら、舌が真っ白?」

アイドル「、、、、、」
舌を見せることができず、赤ら顔になり無言でした。

引用:舌が白くなる原因が何なのか知っていますか?

舌苔や口臭で悩んでいたり「膿栓(のうせん)かも?」と心配していたのでしたら、臭い玉は誰でもできるものなのでご安心ください。

しかし、

膿栓を綿棒で取る

間違いを犯さないように一言付け加えますと、阿川さんのようには、決して喉に手を入れて膿栓(のうせん)を取ろうとしないことです。一つ間違えると、喉の粘膜を傷つけ化膿するかもしれません。

膿栓(のうせん)については沢山の情報が出ていますが、正しい知識を持たないと、この記事のような間違いが起きます。

そのようなことのないように、この記事を読んで、膿栓(のうせん)の正しい知識を知ってほしいと思います。

膿栓(のうせん)が出来る理由

口の菌

喉には、ばい菌やウィルスから体を守るために、免疫組織があります。いわゆる扁桃扁桃腺(へんとうせん)というものですが、喉の両脇にある口蓋扁桃と喉の上部にある咽頭扁桃の陰窩(いんか)という穴に膿栓(臭い玉)ができます。

だれでも、口や鼻から異物やばい菌が侵入してきます。それなのに、膿栓(のうせん)ができる(できやすい?)人とできない(できにくい?)人がいるのは何故?

ばい菌のかたまり

ここに膿栓(のうせん)ができる理由があります。

一般的には、十分に唾液が分泌されていると唾液の抗菌作用により膿栓(のうせん)はできにくいといわれます。でも、もっと大きい理由は、唾液(99.5%が水分)によってばい菌や異物が洗い流されるからかもしれません。

膿栓(のうせん)は唾液と大きく関係していたのです。
だから、ドライマウスの人や口呼吸(いびきも含む)をして喉が乾燥していると、ばい菌が増えるので、膿栓(のうせん)もできやすいというわけです。

それだけではありません。

たとえ、唾液が良く出ていても、鼻炎などで鼻水が出ていて、それが喉にたまるとばい菌が増えます。その結果、膿栓(のうせん)ができます。詳しくは『口臭の元!臭い玉(膿栓)ができる4つの原因と取り方』をご参考にしてください。

舌苔(ぜったい)と間違えることも

torikata

扁桃は、舌の奥にもあります。舌扁桃といいます。
この舌扁桃からも免疫物質が分泌されるので、膿栓(のうせん)のように白い塊ができます。

舌が白くなっているので、舌苔(ぜったい)と間違えるかもしれません。できる過程が違うだけで同じようなものです。手で触って嗅ぐと異臭がします。舌が白いときには『舌が白い人と白くない人5つの違い!舌苔ができる原因・取り方・予防』をご参考にしてください。

膿栓(のうせん)を取るのは危険

膿栓が取れると、口臭も軽減するかもしれません。しかし、ご自身で膿栓を取ることはおすすめできません。

その理由は、膿栓を取る方法はいくつかありますが、どれも手指や綿棒などを喉に突っ込むことになります。その時に、喉にばい菌が感染するかもしれないからです。

喉にばい菌が感染すると、扁桃炎を起こす原因になり、そのことから膿栓は余計にできることになります。

また、ネットで調べていると、自分で膿栓を取っていた人が、喉が腫れたとか出血したということまで載っています。ですので、膿栓をご自身で取るのはやめてくださいね。詳しくは、『臭い玉(膿栓)を取るためのコツ!youtube動画の方法は危険!』をご参考にしてください。

どうしても、取りたいというのなら、耳鼻科で洗浄する方法もあります。

本当に臭いのは膿栓(のうせん)ではない

膿栓の図解

膿栓(のうせん)は、つぶすと凄い悪臭ですので、よく口臭原因だと勘違いされますが、つぶさない限りそれほど臭いものではありません。

それなのに、どうして膿栓(のうせん)を取ることに、多くの人たちが躍起になるのでしょう?

もちろん、喉にイガイガなど違和感があります。でも、膿栓(のうせん)を取っても口臭はなくならないのが普通です。

その理由は…

本当に臭いのは、扁桃の陰窩から分泌されている粘液が腐敗した膿汁(のうじゅう)です。

nebanebadaeki

膿汁(のうじゅう)ができないようにしない限り、口臭を無くすことはできません。多くの人たちが、口臭を改善できないのは、この正しい知識がないからです。

重要なことなので、もう一度申し上げます。

口臭を無くすには、膿汁(のうじゅう)ができないようにすることです。

うがいで膿栓と膿汁と取る

膿栓と膿汁を取ることができれば、口臭も解決するかもしれません。しかし、先ほどもご説明したとおり、喉に指や綿棒などを突っ込んで膿栓を取るのは危険ですし、逆効果になるかもしれません。

そこでおすすめなのは、「ガラガラうがい」です。

喉の左右の扁桃腺(へんとうせん)に水が当たるように、ガラガラとうがいを行い、「おぇ!」という感じで水を吐き出します。うがいの方法について詳しくは、『うがいで膿栓(臭い玉)を効果的に取る5つのポイント』をご参考にしてください。

イソジンなどの「うがい薬」を使用する方もおられます。うがい薬には殺菌作用があるので、喉のばい菌を減らす効果があるのですが、膿栓や膿汁を取る効果は水と大差ありません。

痰のようにネバネバした膿汁は、うがいでも取るのが難しいです。膿汁や膿栓を効果的に除去出来るのは、美息美人(びいきびじん)のアルカリイオン水がおすすめです。美息美人は、アルカリの力で汚れを浮かす力があるので喉をきれいに出来ます。

試しに、美息美人(びいきびじん)のアルカリイオン水で、こまめにガラガラうがいを続られてはいかがでしょう。

知らない間に、膿栓(のうせん)もなくなり、周囲の反応も変わっているかもしれません。

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