臭い玉(膿栓)

喉に白い臭い玉(膿栓)ができたことで困っている人が多いのではないでしょうか。でも、臭い玉(膿栓)は取っても何度でもできるし、人によってできる原因が異なります。ですので、自分の臭い玉(膿栓)ができる原因をよく知って対策することが重要です。
こちらでご紹介している記事をお読みいただければ、臭い玉(膿栓)の悩みを解決できると思います。

臭い玉(膿栓)とは

膿栓(臭い玉)を指の上にのせる

膿栓(臭い玉)は、扁桃(へんとう)の穴に粘液(免疫)と細菌の死がいが集まってできた米粒大の固まりです。 ですから、膿栓が出来ると、喉がイガイガしたり、喉から鼻に抜ける口臭を感じるようになります。

引用:口臭の元!臭い玉(膿栓)ができる4つの原因と取り方

臭い玉(膿栓)が出来る場所

臭い玉(膿栓)ができると、喉に白い玉が見えることがありますが、一般的には扁桃(へんとう)の陰窩(いんか)という穴の中にかくれているために見えないことの方が多いのです。詳しくは『膿栓が見えない?膿栓のできる場所はここ!直接取るのは危険』をご参考にしてください。

臭い玉(膿栓)ができた時の症状

えへん虫

臭い玉(膿栓)は見えていないのに、喉にイガイガなど違和感を感じたり喉から鼻にかけて下水臭がすることも。喉がイガイガしエヘン虫がよく出る場合は、『エヘン虫が暴れる原因とだまらす方法はコレ!』をご参考にしてください。

臭い玉(膿栓)が口臭原因!?

臭い臭いと鼻をつまむ女

ところが、ある日くしゃみや咳をした時に、臭い玉(膿栓)が口に飛び出してくることがあります。初めて異様な形の臭い玉(膿栓)を見たり、ひどいニオイを嗅ぐことで、口臭が気になるきっかけになる人が多いです。

臭い玉(膿栓)が臭くなるのは…

細菌の死がいの固まりである膿栓(のうせん)に細菌が繁殖し腐敗を起こすからです。だから…膿栓(のうせん)は臭い!

引用:口臭原因!膿栓(のうせん)についての基礎知識

本当は膿汁(のうじゅう)が口臭原因になっている

粘液のイメージ

膿汁(のうじゅう)というのは聞きなれない名前かもしれませんが、膿汁は膿栓の元となる粘液です。

膿汁ができると、喉に痰がへばりつくような感じになり違和感を感じることがあります。また、膿汁は唾液に混じり、舌の奥に舌苔(ぜったい)をつくる原因になる。この二つのことによって、強い口臭を発生する原因になります。

口臭の元である膿汁(のうじゅう)は、扁桃(へんとう)から分泌される粘液(免疫物質)に細菌の死がいなどが混じり膿化したものをいいます。

膿汁(のうじゅう)は、だから臭い!それに、固まると臭い玉(膿栓)になる悪質な液体なのです。

引用:膿汁(のうじゅう)が本当の口臭原因!膿汁は膿栓より臭い!

臭い玉(膿栓)や膿汁ができる原因

膿栓のできる仕組みの図

臭い玉(膿栓)や膿汁は、喉にばい菌が増えることで扁桃(へんとう)の陰窩という穴にできるのですが、次のようなことがあると、更にできやすくなります。

  1. 口呼吸で喉が乾燥する
  2. 唾液が少ないため、喉が洗浄できない
  3. 後鼻漏で喉に細菌が増える
  4. 蓄膿症
  5. 鼻炎
  6. 咽頭炎、喉頭炎
  7. 逆流性食道炎

引用:膿栓(臭い玉)は取ってもすぐできる!予防の仕方はコレ!

耳鼻科疾患があるときには、治療をうけて先ず病気を治すことが大事です。また、口呼吸などによって口腔乾燥を起こしているときには、それらを改善することも大切です。

臭い玉(膿栓)の取り方

膿栓を綿棒で取る

綿棒などを使用して、ご自分で臭い玉(膿栓)を取ろうとする人がいますが、喉を傷つけたりばい菌が感染するかもしれないので、おすすめできません。安全に臭い玉(膿栓)を取る方法は耳鼻科で除去してもらうのが良いと思います。しかし、耳鼻科では、高熱が出ているなど悪化しているケースを除いて取らない医師が多いようです。まずは耳鼻科で相談されてはいかがでしょう。

耳鼻科では、イソジンなどのうがい薬でうがいを行うように勧められることが多いです。イソジンのようなうがい薬には、喉のばい菌を殺菌する効果がありますが、臭い玉(膿栓)を取るのは難しいかもしれません。

うがいを行うだけであれば、水によるうがいでも代用できます。

引用:うがいで膿栓(臭い玉)を効果的に取る5つのポイント

臭い玉(膿栓)の予防

息をはく女性

喉に細菌が感染しても、異常増殖しなければ、いずれ喉はきれいになります。それは、食事や飲み物、唾液が喉の細菌を洗い流すからです。そして、免疫作用によって喉が清潔になります。これが健康な人のからだ。

ところが、この除菌作用が働かない人がいます。除菌できなければ、慢性的に喉が不衛生状態になる。そして、膿汁(のうじゅう)ができるのです。

ところが、この除菌作用が働かない人がいます。除菌できなければ、慢性的に喉が不衛生状態になる。そして、膿汁(のうじゅう)ができるのです。

臭い玉(膿栓)ができやすい人の特徴は、口呼吸や唾液が少ないこと。そして、喉にばい菌が増えやすい環境にあることです。

ですから、臭い玉(膿栓)ができないように予防するためには、口呼吸を鼻呼吸になおすことも大事ですが、毎日、のどうがいを行い清潔を保つようにしなければいけません。常に喉がきれいな状態であれば、臭い玉(膿栓)や膿汁は予防できます。

引用:のどの膿を予防する方法!これで膿栓(のうせん)と膿汁(のうじゅう)はなくなる

臭い玉どんな臭い?原因と対策ガイド

口臭があるけど臭い玉が見えない

膿栓と口臭:真相解明と実効的な管理法

口腔ケアアンバサダー(社団法人 日本口腔ケア学会認定)の上林登です。

「臭い玉どんな臭い?」と疑問に思う方は少なくありません。臭い玉、正式には膿栓と呼ばれ、主に扁桃腺のくぼみに形成されます。この小さな白い塊は、食べ物の残りや細菌の蓄積により発生し、特有の不快な臭いを放つことがあります。しかし、その臭いの正体や原因については、一般的にはあまり知られていないものです。

この記事では、臭い玉が発する臭いの性質、その形成メカニズム、そしてこれらを予防し対処する方法について詳しく解説します。口臭の原因となることもある臭い玉ですが、正しい知識とケアで対策することが可能です。

膿栓見えないけど臭い?

「膿栓が見えないけど口が臭い」と悩んでいる人が一定数存在しています。膿栓が見えないにもかかわらず口臭がある原因については、以下のように説明できます。

  1. 口腔内の他の要因: 口臭の主な原因は口腔内にあります。歯周病や舌のコーティングが主な原因で、これらの成分が唾液を通じて口腔全体に循環し、扁桃にも達することがあります。扁桃石は口臭の原因の約3%を占めるに過ぎません。口腔内の他の要因が大部分(90%以上)を占めています【Tretiakow & Skorek, 2019】【Vandekerckhove & van Steenberghe, 2002】。

  2. 扁桃の慢性的な感染: 扁桃自体が慢性的に感染している場合、口臭の原因となる可能性があります。これは扁桃石が見えなくても起こり得る状況です。慢性的な扁桃炎は口臭を引き起こす一因である可能性があります【Finkelstein, Talmi, Ophir, & Berger, 2004】【Wetmore, Muntz, & Mcgill, 2012】。

総括すると、膿栓が見えない場合の口臭の原因は、主に口腔内の他の要因(歯周病や舌のコーティングなど)に起因することが多いです。また、扁桃自体の慢性的な感染も口臭の原因となる可能性があります。扁桃石は口臭の原因の一部ではありますが、全体の中では比較的少数派です。

膿栓の基本と口臭との関係性

膿栓とは?基本的な理解

膿栓と口臭の関連性、予防、治療方法を理解しやすいように以下の「表」にまとめます。

カテゴリ 詳細
膿栓の形成 膿栓は扁桃腺のくぼみに食物残渣、細菌、白血球などが蓄積して形成される。
口臭との関連性 膿栓に含まれる細菌が揮発性硫黄化合物を産生し、これが口臭の原因となることがある。
予防方法

1. 定期的な歯磨きと歯間清掃

2. 舌の清掃

3. 十分な水分摂取

4. 健康的な食生活

5. 定期的な歯科検診

治療方法

1. 専門医による除去または洗浄

2. ソフトな道具(綿棒など)を使用した優しい除去

3. イソジンなどでの頻繁なうがい

4. 鼻呼吸の習慣化と鼻うがい

5. 必要に応じて扁桃腺の切除手術


膿栓、一般的に「臭い玉」とも呼ばれるこれらの小さな白い塊は、多くの人にとって馴染み深いものです。主に扁桃腺の溝に食べ物のかす、細菌、死んだ細胞などが混ざり合って形成されます。これらの塊は、一般的に無害で、多くの場合、自然に体外に排出されます。しかし、扁桃腺の溝が深い人や頻繁に感染症を起こす人は、膿栓が形成されやすい傾向にあります。

膿栓自体は痛みを伴うことは少なく、多くの場合、口内で異物感や喉の違和感として認識されることが多いです。しかし、これらが口臭の主な原因であると広く信じられていることがあります。実際には、膿栓が直接的な口臭の原因となることは稀ですが、口内の不衛生な状態が口臭を引き起こす要因となることはあります。

・関連:臭い玉の秘密: 口臭の真の原因と最新の対処法

膿栓と口臭の間の実際の関連性

膿栓自体が口臭の原因になるわけではありません。しかし、膿栓の存在は口内環境の不均衡を示すサインとなりうるため、間接的に口臭と関連していると考えられます。扁桃腺の溝に残った食べ物のかすや細菌は、口内での細菌の増加を促し、それが口臭の原因となることがあります。

加えて、膿栓が多くなると、それ自体が微生物の繁殖地となり得ます。これらの微生物は硫黄を含む化合物を生成することがあり、これが口臭の原因となることがあります。しかし、一般的な口臭の多くは、口腔内の他の問題、例えば歯垢、歯石、歯周病などに起因することが多いです。

膿栓と口臭の科学的な関連性

以下の研究結果は、膿栓が口臭の原因となり得ることを示唆しています。膿栓は、その構成によって口臭を引き起こす可能性がある揮発性硫化物を産生する細菌を含むことが分かりました。この科学的な根拠は、膿栓と口臭の関連性をより深く理解するために役立つことでしょう。

  1. 膿栓の構成とその影響:

    • 研究では、膿栓を持つ者に他覚的な口臭があることが経験的に知られていますが、科学的に証明されていない点に注目しています​​。
    • 膿栓の表面観察と構成する細菌の特定により、膿栓と口臭の関連性が明らかにされました。
    • 採取された膿栓は白色から薄い黄色で、滑沢な米粒形状をしていました。表層の電子顕微鏡観察では、絡み合った菌が見られ、球菌が多く観察されました​​。

  2. 揮発性硫化物の産生:

    • 6名の被験者全員の膿栓から揮発性硫化物(Volatile Sulphur Compounds: VSC)を産生する細菌が含まれていることが確認されました。これは口臭の原因物質の産生を示唆しています​​。
    • 膿栓の内部には好気性や通性嫌気性の細菌が分布し、偏性嫌気性菌の存在が推測され、膿栓をつぶすと臭いがする理由の一端が明らかになりました​​。

口臭の原因としての膿栓

膿栓による口臭の実際

膿栓が口臭の原因となることはありますが、これは直接的な原因ではなく、より複雑な口内環境の問題の一部です。膿栓自体は、通常は強い臭いを発しません。しかし、膿栓があることは、口内環境に不均衡があることを示している可能性があり、これが口臭を引き起こすことがあります。

特に膿栓が大量に形成される場合、扁桃腺周辺で細菌が増え、これが口臭の原因となる場合があります。このような状況では、膿栓を除去することに加えて、口腔内全体の清潔を保つことが重要です。

口臭の他の一般的な原因

口臭の原因は膿栓だけではありません。他の一般的な原因には、不十分な口腔衛生、歯周病、乾燥した口内環境(ドライマウス)、特定の食物や飲料、喫煙、そして一部の医療状態や薬物が含まれます。歯垢の蓄積や歯周病は、特に口臭の一般的な原因であり、適切な口腔衛生習慣を実践することで予防できます。ドライマウスは唾液の減少により口臭を引き起こす可能性があり、水分摂取を増やすことや唾液の生成を促進する方法が有効です。

また、特定の食物(例えばニンニクやタマネギ)やアルコール類、タバコは口臭を引き起こしやすいです。さらに、糖尿病や胃腸の問題など、特定の健康状態や使用する薬物も口臭の原因となりうるため、これらの条件がある場合は医療専門家と相談することが重要です。

膿栓の予防と対策

膿栓に関しては予防が重要で、乾燥した口腔内で発生しやすいため、唾液の分泌を促して口腔内を潤すことが大切です。唾液には抗菌・殺菌作用もあり、その分泌を促すことで膿栓や口臭の発生を抑えることができます。

専門家のアドバイス

  1. 膿栓の予防と対策:

    • 良好な口内環境の維持が膿栓の予防に重要です。
    • 日常の適切な口腔衛生習慣、定期的な歯磨き、歯間清掃、舌の清掃が効果的です。
    • 十分な水分摂取も口腔内の自浄作用を助け、健康的な食生活が口内環境に好影響を及ぼします​​。

  2. 安全な膿栓の除去法:

    • 膿栓を自分で取り除く際は、誤った方法やタイミングで行うと症状を悪化させるリスクがあります。
    • 軟らかい綿棒を使い、優しく除去することが推奨されています。
    • 出血や痛みが伴う場合、専門家の診断を受けることがおすすめです​​。

  3. 耳鼻咽喉科や歯科口腔外科の利用:

    • 膿栓は耳鼻咽喉科や歯科口腔外科で除去または洗浄してもらうことが可能です。
    • 一時的に除去しても根本的な治療にはならず、原因診断が重要です​​。

膿栓の根本的な改善策

  1. イソジンなどで頻繁にうがい: 口内の衛生環境を保つために、食後や外出後のうがいを習慣化します。

  2. 鼻呼吸を心がける: 鼻呼吸をすることで、喉への直接的な細菌の侵入を避け、膿栓の改善につながります。

  3. 鼻うがいを行う: 鼻の通りを良くするために、鼻うがいを実践します。

  4. 扁桃腺の切除手術の検討: 扁桃腺手術により、膿栓の発生を根本的に防止することが可能ですが、手術後も症状が出ることがあるため、歯科医師と相談することが重要です​​。

膿栓に関する誤解の解消

よくある膿栓に関する誤解

膿栓については、多くの誤解が存在します。最も一般的な誤解の一つは、「膿栓が必ずしも口臭の主要な原因である」というものです。実際には、膿栓自体が強い臭いを発することは稀で、口臭の主な原因は他にあります。また、膿栓が健康に重大な影響を及ぼすという誤解もありますが、一般的に膿栓は無害であり、特に治療を必要としないことが多いです。

別の一般的な誤解は、「膿栓を強く取り除くことが最善である」というものです。しかし、無理に取り除くことは扁桃腺を傷つけるリスクを伴い、問題を悪化させる可能性があります。膿栓が自然に取れるのを待つか、問題が続く場合は専門家の助けを求めることが望ましいです。

正しい情報に基づいた行動指針

膿栓に関する誤解を解消するためには、正しい情報に基づいた行動が重要です。まず、膿栓は多くの場合、自然に排出されることを理解することが重要です。膿栓が見つかった場合、無理に取り除こうとせず、口腔衛生を保ちながら様子を見ることが推奨されます。

日常の口腔衛生習慣を維持し、定期的な歯科検診を受けることで、膿栓の予防と口臭の管理が可能になります。また、膿栓による不快感や心配がある場合は、専門家に相談することが重要です。耳鼻咽喉科医や歯科医師は、膿栓の安全な取り扱いや、必要な場合の適切な治療を提供できます。

まとめ

この記事を通じて、膿栓と口臭の関連性についての一般的な誤解を解消し、膿栓予防と口臭対策についての正しい知識を提供しました。要点をまとめると、以下の通りです:

  1. 膿栓の理解:膿栓は扁桃腺の溝に蓄積する食べ物のかす、細菌、死んだ細胞などの混合物であり、通常は無害です。しかし、膿栓自体が直接的な口臭の原因であるというのは一般的な誤解です。

  2. 膿栓の予防:膿栓の予防には、適切な口腔衛生の習慣が重要です。これには、定期的な歯磨き、歯間清掃、舌の清掃、定期的な歯科検診が含まれます。

  3. 口臭の管理:口臭は、多くの場合、口内環境の不均衡から生じます。口臭の効果的な管理には、十分な水分摂取、バランスの取れた食生活、禁煙、そして定期的な歯科検診が重要です。

  4. 全体的な健康との関連:口臭は全身の健康状態の指標となり得ます。持続的な口臭は、歯周病や全身性の健康問題のサインである可能性があります。

総合的な口内衛生へのアプローチは、単に膿栓や口臭の問題を解決するだけでなく、全身の健康と幸福に寄与します。この記事が、読者の皆様にとって膿栓と口臭に関する誤解を解消し、健康的な口内環境を維持するための有益な情報となることを願っています。

関連記事:

口臭原因は膿栓だけではありません。詳しくはこちらの記事をご参考にしてください。
口臭の原因がわからない!?よくある口臭原因と適切な対策方法
うんちの臭いがする口臭はがんのサイン?

【参考文献・資料】

うがいで膿栓を予防する

耳鼻咽喉科で「膿栓はほっておきなさい」と言われたが解決しない!そんな時の解決法はこうする

膿栓の説明を受ける患者と医師

耳鼻科で膿栓を取ってくれない!その理由について

耳鼻科を訪れても「膿栓はそのままで大丈夫」と言われ、帰路につくことになったあなた。実際には、膿栓が引き起こす口臭や喉の違和感に悩まされているのに、このアドバイスだけで解決するわけがありませんよね。

膿栓が何であるか、そしてなぜ耳鼻咽喉科で取り除いてもらえないのか、その理由を知りたいと思います。

この記事では、膿栓がなぜ問題視されるのか、そして医師がなぜ膿栓の除去を推奨しないのかについて、深掘りしていきます。また、膿栓が自然に取れる場合があるにもかかわらず、なぜ多くの人が膿栓の除去を望むのかについても考察します。

さらに、耳鼻咽喉科で取り除いてもらえない場合に、自分でできる安全かつ効果的な膿栓対策を紹介します。膿栓に対する理解を深め、自分自身で管理する方法を学ぶことで、膿栓による不快感や心配事から解放されることでしょう。

このガイドが、膿栓に悩むあなたの新たな一歩となることを願っています。

この記事は、口腔ケアアンバサダー(社団法人日本口腔ケア学会認定)の上林登が書きました。


※知人のお医者さんに真意を確かめると、膿栓は病院で取らなくても、少し強めにうがいをするだけでもとれる場合があるので、お医者さんによっては「膿栓は放っておいても取れてしまいます。」というケースがあるとのことでした。

・関連記事:

膿栓の原因

昨晩、71歳の兄から電話がかかってきました。「喉に白い塊ができたけど何やろ?」
細かく症状を聞くと、「喉に何かが引っかかっているようで違和感がある。」、「痛みも熱もないが、唾を飲むと喉がイガイガして少し痛くなる。」
引用:喉の白い塊って知っていますか? 

膿栓は臭い玉と呼ばれて口臭原因の代表のように思われています。しかし、膿栓は誰にでもできるもので、発熱や炎症がなければ、大抵は害がなく耳鼻科でも除去しないことが多いのです。

口蓋扁桃(へんとう)や喉(のど)の奥に「白い苔」または、「膿栓(のうせん)」がついていますが、これは喉で炎症が起こり、そこで戦いが起こり、死滅した細菌とかそれを殺した白血球などの残骸や細菌と白血球の戦いの最中かも知れません。

喉(のど)に細菌が多いと、細菌と戦うために白血球やリンパ球が多く集まります。
その結果、膿栓(のうせん)が出来るのです。ですが、膿栓(のうせん)だけでは悩むほどの口臭にはなりません。ここが大事なところです。

膿栓ができる原因

  1. 喉に痰がへばりつきばい菌が増える
  2. 後鼻漏(こうびろう)により喉にばい菌が増える。後鼻漏は、蓄膿症(副鼻腔炎)や花粉症で膿や鼻水が喉に落ちることをいいます。
  3. 唾液が少なく喉が乾燥すると、喉のばい菌が増える
  4. 舌苔(ぜったい)ができていると、喉にばい菌が感染する
  5. 逆流性食道炎で喉にばい菌が増える

膿栓について詳しくは『膿栓、臭い玉が簡単に取れるアルカリイオン水うがいとは?』をご参考にしてください。

耳鼻科で膿栓を取ってくれないのは

膿栓(のうせん)ができると、自分でも口臭が分かりますし、周囲にも悪臭が漂います。ですから、耳鼻咽喉科で定期的に膿栓(のうせん)を取ってもらっている方もおられます。

でも、ふつう耳鼻咽喉科で「膿栓(のうせん)を取ってください。」とお願いすると、「膿栓(のうせん)は取ってもすぐにできるので、取らない方が良いですよ。」と断られるほうが多いようです。

免疫の働きによる副産物である膿栓は、たとえ除去しても、風邪やインフルなどですぐに溜まるからです。

膿栓は放置しておいて特に問題はありませんが、一度耳鼻科でご相談下さい。
引用:妙典さいとう耳鼻咽喉科

その理由は、膿栓ができるのは病気ではないからです。(注意:一般的な膿栓ができる原因は慢性的な口蓋扁桃炎が多い)

膿栓ができても、お医者さんからすれば、耳くそ、鼻くそ程度のものなのです。だからといって、患者さんからすれば、膿栓を取らないとこれからもずっと口臭で悩まないといけないので、大きな問題です。

出典:膿栓は取らないほうがいい、耳鼻科

膿栓は健康に害がない

健康な人でも風邪をひくと膿栓はできることがあります。そして、知らないうちに(飲み込んで)膿栓がなくなっている。このように、大抵の膿栓は健康に害がないのです。だから、耳鼻科の先生に「膿栓を取ってほしい」と訴えても、取ってくれないことが多いのです。

>>膿栓(臭い玉)が取れるタイミングと自然に取れる方法

それでも、耳鼻科で膿栓を除去するケースがあります。それは、扁桃炎で喉が腫れている発熱しているとか、膿栓が大量にできる、という場合には、健康に害があるため、膿栓の除去を行うようです。

>>膿栓が原因で起きる病気はこちら

膿栓が見えない

膿栓は、扁桃の穴(いんか・腺か)の中にできて、大きく成長すると穴の外に出てきます。穴の中にある膿栓は見えないために、耳鼻科の先生も「見たけど膿栓はありませんでした。」と答えられることも。

>>膿栓が溜まる場所はこちら

これでは、いい加減なお医者さんのように思うかもしれませんが、扁桃が腫れてなければ膿栓があったとしても問題がないからです。このことが、耳鼻科の先生が膿栓を取らない理由です。

膿栓を取っても何度でもできる

膿栓は、たとえ除去しても何度でもできます。膿栓ができる時は、喉や鼻に疾患があることが多いので、その原因となる疾患を治さない限り根本的な対策にはなりません。

>>膿栓が頻繁に溜まる理由はこちら

膿栓ぐらいといって放置していていると、石化して扁桃結石ができることがあります。扁桃炎をなんども繰り返していると、扁桃の中で膿が固まり結石になることも。

引用:たかが膿栓と考えるのは危険!?石化して扁桃摘出手術になることも!?

このように、膿栓(のうせん)が何度も出来るには理由があります。
そのことを知らないと、何度膿栓(のうせん)を取っても直ぐにできるので無意味です。それどころか、膿栓を取ると、それまで膿栓が出来ていた所にぽっかりと穴があきます。その部分に汚れがたまるため、余計に膿栓ができることになるのです。

また、取れにくい膿栓を無理に除去していると、ばい菌に感染したり炎症や出血を起こすかもしれないのでご注意ください。

お医者さんも、膿栓については「取らなくても大丈夫です」と教えてくれるのですが、これより突っ込んだ詳しい説明がないことが多いです。でも、耳鼻科のお医者さんにすれば、膿栓は「取っても解決しないから。」が本音だと思います。

>>臭い玉の取り方って知っていましたか? 

>>臭い玉(膿栓)の取り方を検証!ためしてガッテンやYouTubeなど

膿栓を取ってくれる耳鼻科

膿栓を取ってくれない耳鼻科のお医者さんが多いのですが、ネットで探すと「膿栓は口臭原因になるから取った方が良い。」、「膿栓があると違和感が治らないから取った方が良い。」といわれている病院もあります。

膿栓を取ってくれる耳鼻科を探しましたのでご参考にしてください。

全国の膿栓除去が可能な耳鼻科

大阪…耳鼻咽喉科 長谷川クリニック

東京…笠井耳鼻咽喉科クリニック

東京…慶友銀座クリニック 耳鼻咽喉科

東京…とくなが耳鼻咽喉科

神奈川…鴨居なのはな耳鼻咽喉科(要相談)

神奈川…反町耳鼻咽喉科

埼玉…うざわ耳鼻咽喉科クリニック(要相談)

埼玉…さない耳鼻科クリニック

愛知…いのうえ耳鼻咽喉科

広島…隅田耳鼻咽喉科

千葉…妙典さいとう耳鼻咽喉科(要相談)

兵庫…友藤耳鼻咽喉科クリニック

こちらの耳鼻科では、高圧洗浄治療ですべての膿栓を取り除くそうです。

膿栓が溜まってお困りなのですね。そういう嫌な物は一刻も早く取り除かなければいけません。当院では(高圧)洗浄治療によって残っている膿栓のすべてを取り除きます。
費用は初診で2850円、再診で340円です。お待ちしております。

引用:とくなが耳鼻咽喉科

耳鼻科で膿栓を取る場合は、専用の吸引器具で膿栓を除去するそうです。また、2~3か月に1回程度定期的に来院することをお勧めしていました。膿栓は取っても何度でもできるからですね。

耳鼻科での膿栓除去は次のようにします。

  1. 扁桃の周囲を押して膿栓を取りだす
  2. 見えている膿栓はピンセットで取り除く
  3. 器具を使い膿栓を吸引して取る
  4. 生理食塩水で扁桃を洗浄して膿栓を洗い流す

耳鼻科で膿栓を取ってもらえない時の対処

膿栓をできないようにするには、喉(のど)や口中をきれいにすれば良いです。だから、耳鼻科のお医者さんには、膿栓ができると必ず「うがいをしてください。」と言われるのです。

喉をきれいにするための役割を、本来は唾液がします。唾液がたくさん出ると、喉にばい菌が増えることはありません。それに、弱アルカリ性の唾液が充分に分泌していると、細菌が好きな酸性状態にはなりません。

ところが、唾液が出ないとか口呼吸などによってドライマウス症になっていると、喉のばい菌が増えるばかりで、清潔な状態をつくれないのです。ドライマウスを改善するには、『口の中がネバネバ!?ネバネバの原因とケアの方法』をご参考にしてください。

このように、膿栓をできなくするためには唾液が大切なのですが、もし、ドライマウス症の場合にはそれが難しいかもしれませんよね。そのような時には口臭予防歯磨き粉「美息美人」のアルカリイオン水をおすすめします

美息美人でうがいを行い喉をきれいにすることで、膿栓を予防できます。
もし、ご関心があれば、口臭予防歯磨き粉「美息美人」公式サイトをご覧ください。

口臭対策

喉からひどい口臭がするので鏡を見ても「膿栓が見えない」という人が多いです。また、YAHOO!知恵袋の相談者の中には、口臭と喉の違和感が気になるので、「耳鼻科で鼻からカメラを入れて調べてもらっても、膿栓はなかった。」という方もおられます。

どうしてだと思いますか?

考えれることは2つあります。一つは、「膿栓がなくても口臭はする。」からです。喉から口臭がしていても、その原因は膿栓だけではありません。膿汁(のうじゅう)があると、下水臭がしますし、また、膿汁の粘液が喉にべっとりとつくため、違和感が強くなります。膿汁について詳しくは、『喉の奥がネバつくのは膿汁が原因だった!?膿汁を出なくする方法とは?』をご参考にしてください。

膿栓の予防

膿栓は、口腔ケアやうがいで細菌が増えないようにすることでかなり予防できますが、喉が乾燥しないように保湿したり、小まめに水を飲むことで、より膿栓が予防できます。

口腔ケア

歯磨きケアが基本ですが、舌のケアも大切です。舌苔があると細菌が喉に感染するので、舌ブラシで優しくなぜて舌をきれいにすると良いでしょう。
また、歯周病や虫歯がある場合は、治療することも大事です。

うがい

うがいは、膿栓予防に効果があります。起床時は喉・口の中に細菌が多いのでうがいで洗浄することが大切です。また、喉の違和感や口臭が気になる場合は、うがいを行うことで軽減できます。

鼻呼吸

口呼吸(いびきや開口)をしていると、喉が乾燥するため膿栓ができやすくなります。鼻呼吸になるように工夫することも大切です。

小まめに水を飲む

水を飲むと、喉の細菌や汚れを飲み込んでしまい、喉を清潔にできます。また、喉を潤す効果もあるので、喉が乾燥しやすい場合は、ペットボトルを持参して小まめに水を飲むようにすると良いでしょう。

うがいで膿栓を予防する