監修:歯科衛生士 上林ミヤコ/執筆:上林 登(口腔ケアアンバサダー)
コンクールFが「危険」「副作用」と言われるのは、注意喚起の誤解と原液など用途外使用が主因。メーカー希釈を守れば多くは安全域です。原液はNG、異常が出たら中止を。
結論:コンクールFは適切に使えば安全です。具体的には希釈は下の「早見表」(メーカー推奨)のとおりです、30〜60秒のブクブクうがい、終了後は水ですすがない。この3点を守ることです。なお、原液の使用はNGです。違和感が出る日は薄め・短時間に調整し、発疹・呼吸困難・舌/喉の腫れなど赤旗サインがあれば直ちに中止して受診を。
希釈早見表(メーカー推奨レンジ:水25~50mLに5~10滴)
| 水の量(目安) | 滴数(コンクールF) | 濃さの目安 | おすすめシーン |
| 50mL(コップ約1/4) | 5滴 | 薄め | はじめて/刺激が気になる日/まずはここから |
| 50mL(コップ約1/4) | 10滴 | 標準~しっかり | 毎日のケアをしっかりしたい |
| 25mL(コップ約1/8) | 5滴 | 標準 | 水量少なめで手早く済ませたい |
| 25mL(コップ約1/8) | 10滴 | 濃いめ | 爽快感を強めたい(違和感が出たら薄める) |
目安:まずは「50mL+5滴」から。しみる・ピリつく日は薄めに戻し、無理に濃くしないでください。
使ってはいけない人
- 過去にクロルヘキシジン等でアレルギー症状が出たことがある
- 口の中に傷・ただれ・強い口内炎がある(治ってから再開)
- 使用後に発疹、息苦しさ、舌や喉の腫れが出たことがある(再使用しない)
当てはまる場合は使用を避け、歯科または医療機関に相談してください。
関連ガイド(迷ったら先にこちら)
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「危険」情報が混ざる理由:前提が違う話が同じ土俵で語られている
「コンクールFは危険?」と検索すると、強い表現が並んで不安になります。ですが実際は、危険と言われる話が複数あり、前提が違うことが多いです。ここを整理すると、必要以上に怖がらずに済みます。
混線しやすい具体例1:昔の配合・旧ボトル時代の話が、今の商品に混ざる
コンクールFは過去に制度変更の影響で、配合濃度が見直された経緯があると案内されています。古い記事や投稿は、その「以前の話」を前提に書かれていることがあります。現在の情報と混ざると、危険度が過大に見えやすくなります。
- 「昔はもっと濃度が高かった」という前提で語る記事がある
- 「旧ボトル画像」を根拠に“危険”と結論づける投稿が出回る
※現行品の成分・濃度は、メーカー資料や公式情報(一次情報)で確認するのが安全です。
混線しやすい具体例2:PMDAの注意喚起を「誰でも危険」と読み替えてしまう
PMDAの注意喚起は、クロルヘキシジンを含む医薬部外品について、アレルギー既往の人は使用しない、使用後にじんましん・息苦しさ等が出たら中止して受診などの注意を促す内容です。ここを飛ばして「だから危険」とだけ理解すると、情報が極端になります。
混線しやすい具体例3:「原液の話」と「希釈して使う話」が混ざる
コンクールFは濃縮タイプで、メーカーは希釈して使う前提で案内しています。ところがSNSや口コミでは「原液で使った」体験が混ざりやすく、刺激感やトラブル談が目立って見えます。同じ商品でも使い方が違えば、リスクの意味が変わります。
このあと読むポイント(不安をほどく順番)
- まず「使ってはいけない人」に当てはまらないか
- 次に「原液NGの理由」と、メーカー希釈どおりの安全な使い方
- 最後に「副作用が出た時の対処」と受診目安
危険なの?:副作用の全体像と“起こりやすさ”

「コンクールF 副作用 危険」で調べている方へ。コンクールFの有効成分はグルコン酸クロルヘキシジン(CHX)です。副作用として着色(ステイン)・一過性の味覚変化・刺激感/粘膜の違和感が知られ、多くは中止や希釈調整で可逆的です。重篤なアレルギー(アナフィラキシー)は極めて稀ですが、見逃さないことが大切。安全性の枠組みは、レビューやNHSの一般向け解説に整理されています。
稀だけどゼロではない:PMDAが警告する重篤例
PMDAは2017年の通知で、クロルヘキシジン含有製剤にショック/アナフィラキシーが起こり得る旨を明記。顔・唇・舌・喉の腫れ、息苦しさ、蕁麻疹、めまい等は救急受診レベルのサイン。使用を直ちに中止し受診してください(一次資料:改訂指示/解説資料)。
日本は「低濃度」が前提(海外との濃度差)
海外のCHX洗口液は使用濃度0.12〜0.2%が一般的。一方、日本の家庭用は希釈して使う超低濃度運用です。参考試算として、国内解説では0.0001〜0.002%程度のレンジが示されています(原液濃度や滴下量の前提により変動)。参照:NHS/c-gear.net。
低濃度比較(目安)
| 地域/ソース | 使用濃度の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 海外(一般) | 0.12〜0.2% | 術後や短期使用での運用が多い(医療者の指示に従う)。出典:NHS等 |
| 日本(家庭用・希釈) | 約0.0001〜0.002%(参考試算) | 原液濃度・滴下量の前提で変動。出典:c-gear.netの換算例 |
※本表は目安であり、医療上の判断・個別指示に優先しません。
原液NGの理由:仕組みと規制の背景
メーカーの明示:25〜50mL+5〜10滴/水ですすがない
メーカー公式は、水25〜50mLに5〜10滴を明示し、使用後は水ですすがないとしています。これはCHXが歯面・粘膜に吸着して持続性を発揮する性質を活かすため。原液使用は想定外です(Weltec製品ページ)。
用途外はリスク増:高濃度・頻回・自己注入は避ける
原液塗布や高濃度連用、歯周ポケットへの自己注入などの用途外は、刺激・誤嚥・アレルギーのリスクを高めます。副作用プロファイルと国内の注意喚起を踏まえ、家庭では推奨されません(レビュー/PMDA改訂指示)。
やってはいけない使い方(用途外)
結論:コンクールFは「薄めてブクブクうがい」が前提です。次はNGです。
- 原液を口に入れる(そのまま飲む・含む・口内に垂らす)
- 歯ブラシに原液を付けて磨く(刺激が強く出やすい)
- 歯周ポケットに自分で注入する(シリンジ等で入れる行為)
- ジェットウォッシャー等で歯ぐき・喉奥へ噴射する(粘膜刺激や誤嚥リスク)
- 口内炎・傷・ただれがあるのに使う(しみる、悪化しやすい)
- 「濃いほど効く」と自己判断で滴数を増やす(違和感が出たら薄めるのが基本)
- 他の洗口液や薬剤と混ぜる(刺激・相性の問題が出やすい)
もしNG使用をしてしまい、強い刺激・発疹・息苦しさ・舌や喉の腫れが出た場合は、使用を中止し、うがいで洗い流して早めに医療機関へ相談してください。
副作用の種類と回避策(表)
| 副作用 | 起こりやすい条件 | 予防・対処 |
|---|---|---|
| 着色(ステイン) | 色素飲料(コーヒー・紅茶・赤ワイン)/プラーク残存 | 色素飲料の直後は避ける/定期クリーニング/濃度・頻度を調整 |
| 味覚変化・ピリつき | 高濃度・長時間・連用時 | 薄め・短時間へ調整/一時休止→改善なければ受診 |
| まれなアレルギー(アナフィラキシー) | 既往アレルギー/高濃度暴露 | 直ちに中止→医療機関へ(呼吸困難・腫れ等は救急) |
安全な希釈・使い方(HowTo)
標準レシピ(まずは就寝前1回)
- コップに水25〜50mL。
- コンクールFを5〜10滴(迷ったら5滴)。
- 30〜60秒ブクブクうがい。飲み込まない。
- 終了後は水ですすがない(残留効果を活かす)。
就寝前を最優先。刺激が気になる日は薄め・短時間で調整(メーカー公式)。
家にある道具換算(目安)
- 50mL ≒ 紙コップ約1/4弱、25mL ≒ 大さじ1+小さじ2
- 初回は50mL+3〜5滴/15〜30秒→問題なければ「滴数→時間」の順で標準へ
赤旗サイン/受診の目安
- 発疹・蕁麻疹・顔/唇/舌/喉の腫れ・息苦しさ・めまい:直ちに中止→医療機関(救急含む)
- 強い痛み・大量出血・膿:自己判断で濃度を上げず受診
- 腫れ・口臭が2週間以上続く/妊娠中・持病や服薬がある:主治医・歯科へ相談
よくある質問(PAA対策)
Q. なぜ原液はNGなの?
CHXは吸着して持続する性質があるため、適正濃度×短時間が基本。メーカーは25〜50mL+5〜10滴を明示、原液使用は想定外。高濃度は刺激・アレルギーリスク増(公式/PMDA)。
Q. 子ども・妊娠中でも使える?
子どもは確実に吐き出せる年齢から。妊娠・授乳中は一般に使用可とされますが、体調不良時は控え、心配なら主治医へ(NHS)。
Q. 歯磨き粉と併用の順番は?
界面活性剤などの影響を避けるため、少し時間を空けてからコンクールFを使用すると持続性を活かしやすいと解説されています(NHS)。
Q. 長期使用は大丈夫?
着色・味覚変化などが一部で生じ得ます。濃度・頻度の調整と定期クリーニングで多くは対応可能。違和感が続く場合は中止し相談を(レビュー/NHS)。
他成分との上手な使い分け
目的に応じて、CPC(塩化セチルピリジニウム)やEO(エッセンシャルオイル系)などの選択肢もあります。成分ごとの違いは、マウスウォッシュ比較と選び方で解説しています。
内部リンク(即効ケア→根本ケア→製品ケア)
参考文献・一次情報(厳選)
- ウエルテック:コンクールF 公式(使い方・FAQ)
- PMDA:クロルヘキシジン製剤の注意喚起(改訂指示)/解説資料
- Chlorhexidine mouthrinse(レビュー)/副作用の詳細レビュー
- NHS:Side effects of chlorhexidine
- ASCIA:Chlorhexidine allergy(患者向け)
- c-gear.net:国内の使用濃度換算の参考
ご案内:就寝前ケアをやさしく続けたい方へ。アルカリイオン水ベースの「美息美人」は、口腔ケアアンバサダー上林登が推奨のセルフケア3ステップ(うがい→やさしいブラッシング→仕上げうがい)と相性の良い処方です。



