口臭予防

臭い玉(膿栓)と口臭はうがいで予防する!?

うがいで臭い玉を取る

歯磨きしても舌苔ケアをしても口臭が改善しない場合には、臭い玉(膿栓)が口臭の原因になっているかもしれません。日本口臭学会会誌(VOL3,VOL5)の研究論文に、「口蓋扁桃の膿栓(臭い玉)や咽頭に棲息する嫌気性菌が産生する揮発性硫黄化合物が口臭原因になる」と発表されているからです。

臭い玉(膿栓)は、扁桃のくぼみ(陰窩)にたまり、細菌や食べかすなどが固まってできたものですが、ある日ポロっと口に落ちてくるものです。ところが、臭い玉(膿栓)がとれないと口臭が続くことになります。

そのため、綿棒やシャワーを使って臭い玉(膿栓)を取る人がいますが、扁桃を傷つけて炎症を起こす恐れがあるので止めたほうがいいです。

参考:危険リスクが高い「臭い玉」の取り方

たとえ臭い玉(膿栓)を取ることができても、膿(膿汁)が残ると臭いは無くなりません。口臭を予防するためには、「うがい」で膿を洗浄して喉を清潔にすることが重要です。

今回は、うがいで臭い玉(膿栓)を除去して口臭を予防する方法をご紹介します。
この記事は、口腔ケアアンバサダー(社団法人日本口腔ケア学会認定)の上林登が書きました。

臭い玉除去は、うがいがおすすめ

Yahoo!知恵袋のコメントにも「うがいを行うと臭い玉が口に出てきた。何度もうがいすると臭い玉の破片が出てきた。」と言うように、うがいには一定の効果があります。でも、個人差があり、すべての臭い玉がうがいだけで取れる訳ではありませんので誤解のないようにしてくださいね。

>>臭い玉(膿栓)をうがいで取るには、ちょっとしたコツがいります

しかし、膿栓(臭い玉)の除去と予防には、他のどの方法よりも「うがい」が安全で簡単なのでおすすめします。

喉うがいには、粘液や細菌を洗浄する効果があります。臭い玉を取り除くと言うと、「喉うがい」をイメージするかもしれませんが、臭い玉の予防には、クチュクチュと口うがいをして口内を洗浄することが有効です。

臭い玉(膿栓)を安全に取り除き、できないように予防するためには、アルカリイオン水でうがいをおこなうといいです。
アルカリイオンの力で、臭い玉(膿栓)の表面のタンパク質を溶かすことができるので、うがいだけで取ることができるからです。
引用:臭い玉の取り方って知っていましたか? 

サラヤ株式会社のサイトによると、うがいは洗浄効果だけでなく、うがいで粘膜をマッサージすることで喉の機能を回復、活性化することができるとあります。その結果、感染や口臭の予防が期待できます。うがい薬を用いると殺菌効果があるので、更に効果があがります。

うがい薬を用いなくても「うがい」の効果は、「ホコリや粘液を洗い流す」、「口臭の元になる汚れを取り除く」が認められています。

うがいによる臭い玉の取り方

喉うがい

膿栓(臭い玉)を取るコツ

喉うがいは、水を口に含んでから、喉を立て数回ガラガラと音をだしてから外に吐き出します。

喉うがいの時のコツは、喉の左右の扁桃に水が当たるようにうがいを行うと、臭い玉が取れやすくなります。また、膿栓ができるのは、左右どちらかに偏るケースが多いので、良くできる側の扁桃を中心にうがいを行うと良いでしょう。

関連記事:うがいで「口臭」を予防する!?ポイント3つ

うがいで臭い玉と口臭を予防する

ガラガラうがいで予防する

ガラガラうがい

うがいの方法には、ガラガラうがい(喉うがい)とブクブクうがい(口内うがい)があります。

ガラガラうがいで期待できるのは、喉のホコリや粘液を洗い流す効果です。そのことで、膿栓や膿汁を除去でき、口臭予防にもなります。

ブクブクうがいで予防する

ブクブクうがい

口内の汚れを洗浄するのは、ブクブクうがいです。ブクブクうがいを行うと、口内粘膜への細菌の付着を予防できるため、舌苔や膿栓の予防ができます。

→ 舌苔(したごけ)うがい!口臭を防ぎ成人病まで遠ざけるすごい健康法

うがいや、歯や舌の汚れを取るなど、口の中を清潔にすることで、通常の膿栓はかなり予防することが出来ます。
引用:いのうえ耳鼻咽喉科

口臭を予防するためには、ガラガラうがい(喉うがい)とブクブクうがい(口内うがい)の両方を行うことが大切です。

アルカリイオン水でうがいすると臭い玉(膿栓)がよく取れる

膿栓が溶かされる

美息美人(びいきびじん)のアルカリイオン水は、PH11程度ある強アルカリです。このpH値は、重曹の何倍もあります。

そのため、汚れ落とし効果も殺菌作用も重曹よりも高いです。

ところが、強アルカリであるために安全性を心配する人がいます。でも、ご安心ください。原材料がホタテ貝殻であることと、うがいに使用した後に水で洗浄するので、皮膚を荒らすことはありません。

もちろん、歯磨きとうがい用に開発され販売している商品ですので、厚労省からも認可されています。

⇒⇒ 膿栓、臭い玉が簡単に取れるアルカリイオン水うがいとは?

まとめ

うがいでスッキリする女性

膿栓の予防で効果的なのは、うがいです。タイミングが合えばうがいの時に取れることがあります。うがいは、喉のガラガラうがいと口内を洗浄するブクブクうがいを両方行うことが大切です。

うがいの他にも、口腔ケアをていねいに行うことで膿栓の予防になります。

喉からの口臭は、膿栓が原因だと思っている人が多いのですが、本当は膿栓の元である膿汁という粘液です。

口臭を予防するためには、膿栓を取っただけではだめです。膿汁を除去しないといけないのです。そして、膿栓と膿汁ができないようにすることが大事。

そのために良いのがうがいですが、喉の汚れ(膿汁)を洗浄するにはアルカリイオン水が効果があるのでおすすめします。

膿栓がうがいで除去できる

足が臭いのと口が臭いのは同じ!治し方も同じ!?

口腔ケアアンバサダー(社団法人口腔ケア学会認定)の上林登です。

足が臭いわきが臭い口が臭い、これら3つのニオイには共通点がある、ってご存知ですか?

共通点の一つ目はどれも体から発生する汗の匂いと唾液の匂いであり、二つ目はニオイの原因が細菌であること、三つ目は対策をしても中々消せないことです。

今回は、足や脇の臭いと口の臭いを比較しながら、口臭の治し方をイメージしてもらおうと思います。ご参考になれば幸いです。

足のにおいの原因

足の臭いを消すには、足を洗うだけではダメです。足を洗ったすぐは、におわなくなりますが、また臭くなるという経験をしたことがあるのではないでしょうか。

菌は高温多湿を好む

水虫の真菌や細菌は、適度な温度と湿度のある環境を好みます。湿度80%以上、温度15℃以上になると真菌は活発に増殖します。

足は洗ってもまた臭くなる

足は蒸れやすく雑菌が繁殖しやすいからです。嫌な臭いが発生する、足の臭いの正体は雑菌(細菌や真菌)です。足に汗をかきやすい人ほど臭くなるのはそういう理由からです。

足を洗うと細菌はなくなるハズでは?

雑菌は皮脂や垢をエサとして生きていますが、菌は足だけでなく靴や靴下にも繁殖しま。靴や靴下を長く洗っていないと細菌が生息しています。靴や靴下が臭い場合は、細菌が活動しているということです。

足のにおい…こんな人は要注意!

こんな人は足が臭い可能性大です!

1,角質が溜まっている人
2,通気性の悪いストッキングやタイツを履いている人、ゴム長靴は最悪。
3,靴や靴下を履き替えない人
4,靴や靴下を洗わない人

足が臭い、対策はこうすれば良い!

1,足を洗っていない。かかとや指が角質で白くなっている場合は、入浴時に石けんでキレイに洗い落としましょう。また、爪の中には汚れが溜まりやすいので、爪が伸びて不潔にならいよう、気を付けて爪切りすることすることも大切です。

2,ストッキングやタイツは蒸れやすいので、小まめに履き替えることも大切です。

3,前日履いた靴を翌日も履くと、足に感染してしまうので、複数の靴をローテンションで回して履くようにしましょう。

4,靴や靴下は洗っても、除菌していなければ細菌が残ります。洗濯剤は除菌できて消臭効果のあるものを選ぶようにしましょう。

足の臭いを口臭に当てはめる…口臭の原因と対策

1,口が臭い人はプラークが付いている。歯磨きしていても歯の隅々まで行き届かず、磨き残しがあり、そこから臭いが発生している。
対策→ 丁寧にブラッシングする。定期的に歯科で歯石除去とクリーニングをしてもらう。

2、歯磨きをしていても、しゃべらずに口を閉じたままにしていると、口中にガスがたまります。口を開いた時には口臭が一気に出て臭いのはそのためです。マスクをしていたら口とマスクの匂いで余計に臭くなるので注意しましょう。
対策→ 会話したり、大きく口を開けて深呼吸をして、口中の空気を入れ替えてガスが溜まるのを防ぐようにすることが大切です。

3、歯磨きしてもプラークが残っていると口臭がします。細菌は歯の表面だけでなく、(歯肉炎による)ポケットや舌苔(ぜったい)に生息しているからです。
対策→ 定期的に歯科健診を受けて歯周病治療や歯石除去や歯のクリーニングをしてもらうようにしましょう。
歯磨きの時はポケットの清掃をしっかり行なうことが大切です。舌苔量が多いと口臭原因になるので舌苔の清掃も行なうようにしましょう。

4,朝歯みがきをしていても、就寝前に歯磨きしないと口臭がします。口臭の元になる細菌は、唾液の分泌が止まる夜中(睡眠中)に増えるからです。
対策→ 就寝前の歯みがきが最も重要なので、眠くても我慢して、丁寧にブラッシングする習慣を身につけましょう

ワキが臭くなるのは?

ワキの汗腺(アポクリン腺、エクリン腺)からは、たんぱく質や脂肪を含んだ粘り気のある汗を出ます。肌表面の常在菌がこれを食べて、独特の発酵臭「ワキガ臭」を発生します。

※本来無臭のエクリン腺の汗が、ストレスなどの影響でベタベタになり、そこに菌が作用して、におうのだ。これが汗くささのメカニズム。(五味院長)
引用:ヘルスUP健康づくり「気になるストレス性の“べとべと汗”の対処法」より

つまり、ワキの臭いを予防するためには、「ストレスをためないこと」と「サラサラの汗にする」ことが大切なのです。

ワキ汗からの学びを口臭予防に活かすと、どうなるでしょう?
汗は唾液に置き換えられますから、ネバネバ唾液をサラサラの唾液にすると口臭も予防できるという訳です。

ネバネバ唾液をサラサラにすると口臭を予防できる

唾液は自律神経の働きによって、副交感神経が作用している時にはサラサラ唾液が分泌されます。

しかし、緊張や不安などストレスがかかると交感神経に傾くために唾液はネバネバになります。この時に細菌が活発になり口臭を発生させるのです。

サラサラの唾液を分泌させるには、乱れた自律神経を安定させることが大切です。入浴でリラックスしたり運動することが口臭予防に効果的です。

汗は無臭?臭いのは服についたニオイ!?

ほとんどが水分からなる汗は、もともと無臭です。ところが臭いのは、服に細菌が繁殖いているから。

洗たく物に汗や皮脂などが残ってしまうと、それを餌にして細菌が繁殖してしまい、汗臭いニオイが発生する原因となります。

引用:KAO 服についた汗臭いニオイの原因と洗たく方法は?

菌は湿った環境を好むため、洗濯後に生乾きになると服が臭くなります。

口の中も服の臭いと同じで、唾液の分泌量が十分あっても、歯や舌(舌苔)に菌が付着していたら、唾液と反応して口臭を発生させます。

口臭対策のポイントは、唾液の分泌を促すことと、十分に口腔ケアを行なうことなのです。

追記:防臭スプレーが効かないのは?

ワキの臭いを防ぐために防臭スプレーを使う人が多いですが、汗の質が悪くべたべたしていると、汗と菌が下着に付くために、スプレーで臭いを防ぐことはできません。

口臭でも同じことが言えます。唾液がベタベタであれば、タブレットを食べても匂いをマスキングするだけで口臭を防ぐことはできません。

ワキ汗をかいた時は制汗シートですぐにふき取ると良いように、口が粘つく時はティッシュで舌を拭き、うがいをしましょう。また、小まめに水や白湯を飲むと口内が洗浄でき、サラサラ唾液を分泌する効果も期待できます。

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