口臭予防

出血をなくし爽快な口臭予防! 歯磨き時の出血対策と効果的な歯磨き粉選び

歯磨き時の出血を防ぎ、口臭予防に効果的な歯磨き方法と歯磨き粉の選び方

口腔ケアアンバサダー(社団法人口腔ケア学会認定・日本歯周病学会員)の上林登です。

歯磨きをしていると、たまに出血があることってありますよね。そんな出血が続くと、口臭の原因にもなりかねません。そこで、今回は歯磨き時の出血を防ぎ、口臭予防に効果的な歯磨き方法と歯磨き粉の選び方についてご紹介します。

まずは、歯磨き時の出血の原因とそれに対する対策を解説します。次に、口臭と歯磨き時の出血の関係について説明し、出血を防ぐことで口臭予防につながる理由をお伝えします。その後、正しい歯磨き方法と歯磨き粉の成分や選び方についてご紹介します。

この記事を参考にして、歯磨き時の出血を防ぎ、口臭予防に効果的な歯磨き方法と歯磨き粉選びを実践していただければと思います。ぜひ、健康な歯と口臭ケアに役立ててください。

・関連記事:歯周病治し方完全ガイド|効果的な治療から予防まで徹底解説!

歯磨き時の出血の原因と対策

出血時の応急処置

歯磨き時の出血がひどい場合、適切な応急処置が必要です。まず、口をゆすいで出血箇所を確認しましょう。歯肉に圧力をかけることで出血を止めることができます。清潔なガーゼや綿を折りたたんで、出血している部分に挟み、優しく圧力をかけてください。数分間圧力を続けることで、出血が止まることがあります。

ただし、出血が止まらない場合や度々繰り返す場合は、歯科医師に相談しましょう。

歯周病や歯肉炎による出血

歯磨き時の出血にはいくつかの原因があります。主な原因とその対策をご紹介します。

歯周病や歯肉炎が進行すると、歯磨き時に出血が起こりやすくなります。定期的な歯科検診と適切なブラッシングで症状を改善しましょう。

引用:歯周病の症状-日本歯周病学会

歯周病以外にも、次のような場合に歯茎から出血することがあります。歯周病でもないのに血が止まらない場合は、歯科や内科を受診することをおすすめします。

  • 白血病
  • 血友病
  • 血小板減少性紫斑病
  • 再生不良性貧血
  • ネフローゼ症候群
  • 心臓病

磨き方が原因の出血

力を入れすぎたり、角度が悪い磨き方は歯肉に負担をかけ、出血を引き起こします。適切な磨き方を身につけることが大切です。

歯ブラシの種類と選び方

硬い歯ブラシは歯肉を傷つける可能性があります。歯肉に優しい柔らかめの歯ブラシを選びましょう。

口臭と歯磨き時の出血の関係

歯磨き時の出血と口臭は密接に関係しています。

歯周病や歯肉炎は、歯周ポケットに細菌が繁殖し、口臭の原因となります。出血を防ぐことで歯周病や歯肉炎を予防し、口臭の原因となる細菌の繁殖を抑えることができます。

定期的な歯科検診と自宅でのケア

歯科受診は口腔内状態改善に欠かせません。歯科医と相談し、適切な治療やアドバイスを受けましょう。歯周病や歯肉炎が進行している場合、歯科医師の適切な治療が大切です。定期的なプロフェッショナルクリーニングで、歯石除去することで、歯周病のリスク低減が可能になります。

自宅のブラッシングケアでは、歯間ブラシ、デンタルフロス、舌クリーナーを使い、口腔ケアを充実させましょう。歯間ブラシやデンタルフロスで、歯間の食べ物のカスやプラークを除去することが大切です。また、舌クリーナーで舌のケアを行い、口臭予防に役立てましょう。

正しい歯磨き方法で出血を防ぐ

適切な歯磨き方法で歯肉への負担を減らし、出血を防ぎましょう。

磨く順番と角度

歯と歯肉の境目を中心に、歯ブラシを45度の角度で当て、小刻みに動かすのが理想的です。

ブラッシングの強さと時間

力を入れすぎず、適度な強さで磨きましょう。全体の磨き時間は約3分が目安です。

電動歯ブラシの利用方法とメリット

電動歯ブラシは磨きムラが少なく、歯磨き時の出血を防ぐ効果があります。歯と歯肉の境目にブラシを当て、歯ブラシが自動的に動くので、適切な圧力がかかります。また、タイマー機能が付いているものもあり、磨き時間を守るのに役立ちます。

歯磨き粉の成分と効果

歯磨き粉にはさまざまな成分が含まれ、それぞれが異なる効果を発揮します。

フッ素の働きと効果

フッ素は歯の再石灰化を促し、虫歯予防に効果的です。適切な量のフッ素が含まれた歯磨き粉を選ぶことが大切です。

キシリトールの働きと効果

キシリトールは、虫歯菌のエサとなる糖類の代わりに働き、虫歯菌の繁殖を抑制します。キシリトール配合の歯磨き粉は虫歯予防に効果があります。

抗菌成分の働きと効果

抗菌成分は、口腔内の細菌の繁殖を抑え、歯周病や口臭を防ぐ効果があります。抗菌成分が含まれる歯磨き粉を選ぶと、口臭予防に役立ちます。

歯磨き粉の選び方

歯磨き粉を選ぶ際には、自分の症状や好みに合わせて選ぶことが大切です。

歯周病や歯肉炎の程度に応じた選び方

歯周病や歯肉炎の程度に応じて、抗菌成分やフッ素含有量の異なる歯磨き粉を選びましょう。

口臭の原因や個人の好みに合った選び方

口臭の原因に応じて、抗菌成分が含まれる歯磨き粉や、好みに合ったフレーバーのものを選びましょう。

おすすめの歯磨き粉紹介

それぞれの目的に合ったおすすめの歯磨き粉をご紹介します。

・参考:買ってはいけない歯磨き粉!成分とその理由

口臭予防・対策に効果的な歯磨き粉

口臭予防には、抗菌成分や消臭成分が配合された歯磨き粉がおすすめです。メントールやハーブ系のフレーバーも、さわやかな息にしてくれます。

口臭予防・対策に効果的な歯磨き粉として、花王の「クリアクリーン プレミアム 美白」、Gumの「ガム・デンタルペースト」、ライオンの「NONIOハミガキ」、デンティスの「チューブタイプ」、クリニカアドバンテージの「+ホワイトニング ハミガキ」、第一三共ヘルスケアの「ブレスラボ マルチタイプ」などがおすすめです。

また、「塩化ナトリウム(塩)が含まれた歯磨き粉は、口臭予防と対策に効果がある」とされています。これらを参考に選んでみてはいかがでしょうか。

歯周病対策に効果的な歯磨き粉

歯周病対策には、抗菌成分やフッ素を含んだ歯磨き粉が効果的です。歯石の沈着を抑える成分も配合されたものがおすすめです。

歯周病対策に効果的な歯磨き粉として、サンスターの「GUM デンタルジェル」、アース製薬の「薬用シュミテクト 歯周病ケア」、小林製薬の「ひきしめ生葉 歯槽膿漏を防ぐ」、三宝製薬の「はぐきみがき」、アース製薬の「カムテクト コンプリートケアEX 歯周病」などがおすすめです。

また、「IPMP(イソプロピルメチルフェノール)、CPC(塩化セチルピリジニウム)配合の歯磨き粉」も歯周病予防向けとされています。これらを参考に選んでみてはいかがでしょうか?

価格と効果を比較したおすすめ商品

個人的には、口臭予防・対策に効果があり、歯周病を防ぐアルカリイオン水の歯磨き粉「口臭予防歯磨き粉『美息美人』」がおすすめです。

手頃な価格で効果の高い歯磨き粉もたくさんあります。口コミや評価を参考にして、自分に合った商品を見つけましょう。

アルカリイオン水でうがいを行うと口臭が防げる

出典・引用:

口臭がドブ臭い|口内細菌や食生活やタバコが影響

口臭がドブ臭い原因と改善方法

口腔ケアアンバサダー(社団法人日本口腔ケア学会認定)の上林登です。

口臭がドブ臭いと感じると、周りの人とのコミュニケーションがしにくくなるだけでなく、自分自身も不快な気持ちになってしまいます。口臭の原因はさまざまで、口腔内の細菌や歯磨き不足、食生活やタバコなどが考えられます。

本記事では、口臭がドブ臭い原因について詳しく解説し、口臭を改善するための方法を紹介します。正しい知識を身につけて、健やかな口臭を手に入れましょう。

参考:「口臭」に関するQ&A

ドブ臭い口臭とは

口臭の原因となるVSC(揮発性有機化合物)は、口腔内の細菌がたんぱく質を分解する際に発生するもので、一般的には腐敗臭や悪臭に近い匂いがします。具体的には、生ゴミや汚水、下水道などのようなドブ臭い匂いを持つことが多いです。

関連記事:ドブ臭い・うんち臭いと言われる「膿汁」とは?その原因と対策

口臭の原因となるもの

口臭の原因はさまざまで、口腔内の細菌や歯磨き不足、食生活やタバコなどが挙げられます。ここでは、口臭の原因となる要因を詳しく解説し、口臭改善のヒントをお届けします。

ドブ臭い口臭がしている場合は、膿栓(のうせん)などのように口腔以外に原因があることもあります。詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
口臭がうんこ臭い!?治し方と対策7つ

口腔内の細菌

口腔内には様々な種類の細菌が存在しており、その一部が悪臭を発する物質を産生することがあります。口腔内には、口臭の原因となる硫化水素やメチルメルカプタンを生成する細菌が多く含まれていることが知られています。このため、口内細菌を減らすことが口臭の改善につながると言われています。

出典:「口臭に関与する口腔内細菌叢の多様性解析

福岡歯科大学総合歯科学講座総合歯科学分野1), 九州大学大学院歯学研究院口腔保健推進学講座2

歯磨き不足

歯磨きを怠ると、口腔内には食べカスや歯垢がたまり、細菌の繁殖を助長します。特に、舌や歯茎などの歯磨きが難しい部分が十分に清掃できていないと、口臭の原因になります。歯磨き不足は、歯周病や虫歯などの口腔トラブルの原因にもなるため、定期的な歯科検診や適切な歯磨きを心がけることが重要です。

食生活

口臭の原因となる食べ物は多岐にわたりますが、特にニンニクやタマネギ、コーヒーやアルコールなどが挙げられます。これらの食べ物に含まれる成分が、口腔内に滞留し、悪臭の原因となります。また、食べ物の嚙み方や食べ方にも問題がある場合があります。繊維の多い食材を選ぶなど食生活を見直し、栄養バランスの良い食事を心がけることが、口臭改善につながります。

タバコ

タバコは、口臭の原因となるだけでなく、歯肉炎や歯周病、口内炎などの口腔トラブルのリスクを高めます。特に、ニコチンやタールなどの有害物質が、口腔内に長時間滞在することで、口臭を引き起こします。また、喫煙によって口腔内の細菌バランスが崩れ、口臭の原因となることがあります。

口臭の改善方法

口臭の改善には、口腔内の清潔に配慮し、適切な口臭対策を行うことが大切です。ここでは、口臭の改善方法を詳しく解説し、口腔内の健康を保ちながら、快適な口臭対策を行うヒントをお届けします。

正しい歯磨きと口腔ケア

口臭対策の基本は、正しい歯磨きと口腔ケアです。歯磨きは、歯ブラシで歯面や歯の間、歯周ポケットを十分に磨くことが重要です。また、歯磨きだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスを併用することで、歯垢や食べカスをしっかりと除去することができます。さらに、舌ブラシやマウスウォッシュなどを使用して、舌面や口腔内の残り香を取り除くことも有効です。

口臭対策グッズの使用

口臭対策グッズを使用することで、口腔内の清潔を保ち、口臭を防止することができます。具体的には、口臭対策用のマウスウォッシュやスプレー、口腔用消臭シートなどがあります。これらのグッズを使うことで、口腔内を清潔に保ち、口臭対策を行うことができます。

生活習慣の改善

口臭の原因となる食生活やタバコの摂取を減らすことで、口臭を改善することができます。特に、タバコは有害物質を含んでおり、口腔内の細菌のバランスを崩すことがあるため、禁煙を心がけることが重要です。また、水分補給を十分に行うことで、口腔内の乾燥を防ぎ、口臭対策につながるとされています

口臭の予防方法

口臭は、日々の生活習慣によって引き起こされることが多いため、予防が大切です。口臭の予防には、正しい歯磨きや口腔ケア、食生活の改善、水分補給、喫煙の避けるなどが重要です。これらを意識して実践することで、口臭を予防し、健康的な口腔を保つことができます。

歯科医師による口臭治療

口臭が気になる場合、歯科医師による治療を受けることもできます。歯科医師は、口臭の原因に合わせた治療法を提案し、口腔内を清潔に保ち、口臭を予防するためのアドバイスを行います。また、口臭が歯周病や虫歯などの病気によって引き起こされている場合は、病気の治療が必要になることもあります。歯科医師に相談して、適切な治療を受けることで、口臭を改善し、健康的な口腔を保つことができます。

まとめ

ドブ臭い口臭になる原因には、舌苔、歯周病、膿栓などがあります。そして、口臭がひどくなる要因としては、喫煙、飲酒、副鼻腔炎や扁桃炎などの耳鼻科疾患があげられます。

歯科疾患や耳鼻科疾患が口臭の原因になっているのであれば、早目に病院を受診することをおすすめします。診察して問題がなければ内臓など全身性の病気のことも有るので、その際に相談されてはいかがでしょう。

口臭ケアのポイントは、舌苔の清掃を行なうことです。歯垢を落とすことを意識してブラッシングすることが大切です。デンタルフロスや歯間ブラシを使用したり、洗口液でうがいを行うようにしましょう。

また、3ヶ月に一度は歯科で定期検診を受け、歯石除去や歯のクリーニングをしてもらうことで、さらに口臭予防が期待できます。

関連記事:気になる口臭の治し方(原因・対策)